概要
デンゼル・ワシントン主演のアクション映画。原題は「The Equalizer」。
1984年から1989年にかけて放送されていたテレビドラマ「ザ・シークレット・ハンター」を元にした映画であり、話の大筋や登場人物はほぼ同一。
2018年に続編である「イコライザー2」が公開されている。
ストーリー
普段はホームセンターで働き、夜は近所のダイナーレストランで読書にいそしむのが趣味のロバート・マッコールが主人公。
そんな彼がいつものダイナーレストランでテリーという売春婦の少女と出会う所から物語は加速していく・・・。
登場人物
- ロバート・マッコール
CV:大塚明夫
本記事のサムネイル画像の人物であり本作の主人公。ホームセンターに勤務するごく普通の男性。年齢は不詳だが50代と推定される。
勤務態度や人当たりは良好で、同僚のラルフィが受けようとしている警備員試験を合格させるためにトレーニング指導や食事管理を行うなど面倒見が良く誰からも信頼されている。
しかしかつては海兵隊員で後にDIA(国防情報局)に所属していた凄腕の工作員であり、殺しの腕も超一流という裏の顔を持つ。
正義に沿わず、悪事を働き金や権力をほしいままにする悪人やクズを見ると「スイッチ」が入ってしまい、敵、自分の持ち物、周りの物や道具、敵の位置などを計算し最短で全員殺すルートや方法を思考し始める。
戦闘の際には普段の温厚な態度からは想像できないほど冷徹に、一切の躊躇なく致命傷を叩き込み、作中では拳銃で武装したギャングはおろか防弾チョッキや自動小銃で武装した元軍人らを相手にしても最終的に全員始末してしまうという化け物じみた殺人技術と身体能力を持つ。
前述の経歴から武器製造技術、工作技術も恐ろしく高く、作中では模型や時計に小型カメラを仕込んで敵の様子や会話を監視したり、ホームセンターでの戦闘ではガス缶と電子レンジを利用した即席の爆弾、有刺鉄線と土嚢を利用したブービートラップなどを即興で制作し敵を始末している。
自身の私生活は極めて質素であり、最低限の家具と趣味の読書の為の多数の本しか置いていない。その質素ぶりをマッコールの家に押し入ったマフィア構成員は「修道士の部屋かよ」と評している。
かつては妻がいたが、何らかの理由で劇中では既に故人であり、マッコールがDIAを引退したのも妻が死んだ事と関係があることが示唆されているが最後まで詳細は明らかにはならなかった。
- テリー
CV:潘めぐみ
ダイナーレストランでマッコールと知り合った少女。歌手を夢見ており、マッコールにもその夢を話していた。
ロシアン・マフィアの下で売春婦を強制させられており、ある日暴行を受け入院してしまうほどの大怪我を負った。
この事を知ったマッコールは法で裁けない悪を裁く為にロシアン・マフィアと対決するようになる。
終盤で無事に退院し、真っ当な生活に戻ることをマッコールに話している姿が描かれている。
- ラルフィ
CV:桜井敏治
マッコールと同じホームセンターに勤務するマッコールの同僚。
年齢はマッコールより一回り下だがかなりの肥満体型である。
ホームセンター警備員登用試験の為にダイエットをしており、マッコールに指導を受けている。
優しい性格で母親が切り盛りする店が借金取りに放火された際には夢を諦めて母を手伝おうとしていた。
終盤では勤務中に押し入ってきたロシアン・マフィア構成員らに人質にされるもマッコールの機転で開放されラルフィ自身も逃げるがその後引き返しマッコールと協力するなど重要な役割を持った。
- スラヴィ
ロシアン・マフィアのメンバーで売春業を取り仕切っていた男。
テリーなどの売春婦を半ば強制的に仕事をさせており、歯向かった女性の顔をバッテリー液で焼くなどの悪事を働いていた。
テリーに暴行を行い入院させた張本人でもあり、テリーの同僚から経緯を聞いたマッコールがテリーを売春業から開放させる為にスラヴィの元に赴いて手切れ金を用意するもスラヴィは「はした金」だとしてマッコールの要求を蹴ってしまう。
このやり取りでマッコールはスラヴィを「無理やり売春業をさせている上に金の事しか考えていないクズ」だと判断し、スラヴィと取り巻きを含めた6名をたった十数秒で全員始末し、ロシアン・マフィアへの宣戦を布告する。
- テディ・レンセン
CV:山路和弘
ロシアン・マフィア構成員殺害事件でマフィアから派遣された元KGB所属の解決屋。
戦闘力はもちろんのこと洞察力や頭脳にも優れ、事件現場に着くなり事件の真相を「ギャング間の抗争」ではなく「第三者の誰かに始末された」とすぐに看破した。
その後、ギャングの事務所に出入りしていた人物の洗い出しや殺しの手口などの分析などを行いマッコールをマークするようになる。
情報収集の際に他ギャングメンバーを暴行したり、関係者を殺害するなどの暴力をも辞さない危険な人物でありマッコールとも直接対決するようになる。