概要
1982年から2021年にかけて製造・販売が行われた(日本市場では2019年まで販売)。
陸上自衛隊向けの「73式小型トラック」(「1/2tトラック」)のベースであり、これらに関してはこのパジェロの消滅後も引き続き生産されている。
初代はレンジローバーやジープ・チェロキーなどの海外のSUVから刺激を受けて開発され、「銀座もそのまま走れるジープ」というコンセプトであった。
発売当時は第2次オイルショック後の石油価格高騰下にあり、燃費の悪さからそれほど売れなかった。
しかし1985年ごろから事態の沈静化で爆発的に売れ行きを伸ばし、結果としてバブル期のRV車ブームの火付け役となった。
パジェロが国内新車月間販売台数1位になった月もあった。
その後RVブームが一段落し平成不況が長期化すると販売台数は減っていった。
そして三菱自動車の業績悪化や道路運送車両法改正による新基準などの影響もあり、2019年8月を持って日本での販売を終了。
さらに2021年7月上旬をもって海外向けの生産販売も終了、約40年の歴史に幕が下ろされた。
これに伴い、岐阜県にあった製造会社の「パジェロ製造」は廃業に追い込まれた。なお、これをベースとした陸上自衛隊向けの1/2tトラックは三菱自動車の別の工場に生産が移管されている。
モータースポーツでは、競技仕様の「パジェロエボリューション」がダカール・ラリーの四輪車部門に出走。
2001年の第23回大会から2007年の第29回大会まで7連覇という圧倒的な強さを誇った。
関連項目
東京フレンドパーク:TBS系列局で放送されていたゲーム番組。最上位賞品がパジェロであった為、会場内でのパジェロコールが有名であった。