「この人なら残酷に 僕を殺してくれるだろうか」
概要
CV:関俊彦
刺青を持つ脱獄囚の一人。白石の「見た目は普通の男」という言葉通り、物腰が柔らかく口調も丁寧。
しかし実際には囚人達の中でも極めて凶悪な殺人鬼であり、日本各地を放浪しながらこれまでにも百人以上を殺害している。殺した相手の背中に「目」という文字を付けるのが特徴。
彼が殺人を手を染めるようになった理由は、幼少期に関係している。ある日弟がイノシシに食われてしまう光景を目の当たりにし、そのトラウマによって彼の中に極めて倒錯した性癖が生まれた。弟のように必死に抗った末に殺されたいという歪んだ願望である。
そのため事あるごとに人を殺しては、同じように殺される自分を想像して性的興奮を得ている。
網走監獄を脱獄した後はニシン漁の出稼ぎに交じって潜伏しており、その最中で杉元達と出会う。同じ独房だった事から白石由竹とも仲が良い(?)様子。
作中での活躍(ネタバレ注意)
脱獄後もわざと手がかりを残すように殺人を続け、それを追ってニシン漁に来た杉元佐一と接触。面識のある白石に顔を確認させるつもりが訳あって別行動となってしまい、杉元は彼が辺見だとは知らずに親切にしてしまう。
そんな杉元から優しくされる一方で、殺人鬼として同じような匂いを感じ取った辺見は、杉元に恋愛にも似た感情を持って執着する事になる…。[pixivimage:57667095&page=0]
余談
この後次々に登場してくるぶっ飛んだ変態達の先駆けとなった人物で、そんなキャラクターを創造する野田サトル先生の事を(自画像に使っているのもあって)辺見先生と呼ぶ人がいるとかいないとか・・・。辺見和雄自体もその高い変態性のせいか、経歴の残虐さとは裏腹に一定数の人気がある。
ゴールデンカムイには実在人物を元にした人物が多く登場するのだが、彼の元ネタはアメリカの殺人鬼「ヘンリー・リー・ルーカス」と思われる。
本編で退場した後も回想シーンでちょくちょく登場する。特に杉元が囚人たちを思い返すシーンでは空の向こうの存在になっているのにも関わらず杉元の方へ向かっている。更にアニメの公式Twitterは7月15日の「海の日」にちなんで二人の記念アイコンを配布したことも。
また、ゴールデンカムイの60分ドローイング(ワンドロ)ではファンが「成人向けネタは自粛しよう…」という空気の中、作者が突如このキャラを使ったR-18ネタで参戦するというぶっ飛んだことを仕出かしている。まあ、その描写自体は本編でも描かれているぐらい軽いものだが…。とりあえずpixiv百科事典の性質上イラストのリンクは貼れないので、ここでは紹介だけに留めておく。