ゾンゼ=ゲ
うにすけ
性質
ネガティヴの極致の一言に尽きる。
自虐的かつ臆病な陰キャラで、ひたすら自分を卑下する言動に終始する。
また、悪い方向で他人の心の機微に過敏であり、常に「他者を不愉快にしないように」とする(過剰な)配慮を忘れないが、逆に自分への気遣いを察するや否や、自己嫌悪に陥り堪らず逃げ出してしまうと、極めて歪なものと化している。
但し、性根は穏やかかつ温情に満ちており、信頼に足る存在には小動物のように従順な一面を見せる。
権能
暗澹の荊棘(あんたんのおどろ)
ゾンゼ=ゲの体から伸びる漆黒のトゲで、触れた者の精神を即座にネガティヴの沼に沈める。
生物に対し物理的なダメージこそ与えないものの、ネガティヴに陥った者は何れも意気消沈するままに地べたに座し、愚痴や不安(不満)を延々と漏らし続ける状態に陥り、ゾンゼ=ゲが権能をリセットしない限りほぼ動けなくなってしまう。
ゾンゼ=ゲ自身は自らの能力を「他者を不快にする力」として忌み嫌っている上、実際にそれで被害者が出ると「他者を不快にする自分は存在しない方が良い」等の自己嫌悪に陥り、更にトゲが伸びて被害者が増える悪循環にハマる(ウーネラス曰く「負の感情の無限連鎖」「陰鬱のブラックホール」「万有陰力」)。
また、劇中で尾瀬唯歌のように、裏表が一切存在しない人物には全く効果が発しない弱点がある。
色々と不便な権能であるか、実は『明確な感情を有している存在ならばほぼ全て対象』と評せる圧倒的な有効範囲を誇り、条件さえ合えば『神』と称される上位存在であっても効果を発揮すると、意思持つ存在を不能・無力化する1点に限れば最も恐ろしい権能である。
尚、このトゲを瞬間的に伸長・収縮させて、周囲の物体に刺して移動する芸当が可能で、その際は意外にも高い機動性を見せる。