賢者タイム
けんじゃたいむ
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概要
正式名称は不応期もしくは性交後憂鬱。
男性ホルモン由来…と思われるが、性ホルモン「プロラクチン」に由来する生理現象と言われている。
男性は射精オーガズムに至った後にプロラクチンが分泌されるため、自然と男性に多く見られる現象である。
じゃあ女性にはないのかというと否である。プロラクチンは母乳の分泌を促し、子の世話などの母性行動を促進するホルモンでもあるので、女性は最低でも子供が乳離れするまでは女賢者となっている。人によっては年単位の賢者モードも珍しくない。
と言うより、生物学的にはこれが見られない個体の方が異端で、類人猿であっても雌雄問わず確認例が無い。
そもそも性行為を含む繁殖という一連の行動が自然界ではかなりの隙と時間を伴うものである。
ゆえに雄は行為を済ませた後はすぐに周囲を警戒するように、雌は産んだ子供を確実に育てるために進化してきた結果と考えられている。
「亀頭球」という構造によって、事後も長時間結合し続ける犬科の生物であっても、苛立った雌が雄を攻撃し始めたりする事は珍しくない。
逆に、雄が育児中の雌の子を殺し、発情を再開させるという子殺し行動を行うこともまた珍しいものではない。特によく知られるのはライオンのそれである。
動物が交尾を終えた後はそっけないことを見ると、むしろヒトのほうが不思議な動物である。
ヒトのつがいは「事後、ベッドの上でいちゃいちゃ」したり、「子供がまだ未熟なのに次の子を身ごもる」。
これはセックスを繁殖だけではなくコミュニケーションの手段として用いたり、なによりも子が成熟するまでの期間が長過ぎるため、成熟しきるのを待っていると個体数を増やすことができないというヒト特有の事情からである。
人間の場合でも、これが強く残っている人は一時的な性嫌悪に陥り、性的なものを遠ざけたり行為に及んだ事を後悔したり、重度の場合には男女ともにパートナーの存在自体を疎ましく思ったりする。事後に脳の働きを調べると、感情を感知しにくくなっていたという研究例もあり、実際に思考回路が一時的に変化しているようだ。
とは言え、人間の場合相手のある性交と一人で行う自慰では減退の度合いやその時間が変わるという話もあり、これ自体が感情に由来して発動しているものだとする説も根強い。
いずれにせよ、脳が機能停止するわけではない以上、一人の時はともかくパートナーと一緒の時は相手への配慮を欠かぬよう考えを巡らせ続け、ときには腹を割って話し合う方が「賢い」と言えるだろう。