CV:若本規夫
概要
闘将!!拉麺男での登場人物の一人で、主人公のラーメンマンにとっては修行中の幼馴染。
元々の名はザーサイ。幼い頃に両親を失った孤児であり、同じ孤児仲間であるメンマ(アニメではコン)・屯・珍・奸(とん・ちん・かん)の4人と盗みをしていたが、修行中のラーメンマンの強さに憧れて、ラーメンマンに頭を下げて水汲み中の1時間だけ稽古をするようになる。しかし、その事が陳老師にばれて「稽古をやめなければ破門」と言い渡されたラーメンマンは稽古をやめる事になる。しかしその事を「自分を見捨てた」と逆恨みしたザーサイは4人と共に離れる事になる。
その後、ラーメンマン打倒のため、あらゆる秘儀を跳ね返す鋼の体を手に入れるべく自己流で修行を重ね、12年後にはあらゆる物を受け付けないほどの鋼の肉体を手に入れ、以後「筋肉拳・蛮暴狼(きんにくけん・ばんぼろ)」と名乗り、地獄の殺人者として恐れられるようになる。
そこまで聞くと、ただの脳筋のように見えるが、一方で打倒ラーメンマンのために、かつての超人拳法の達人の血と汗が染みこんだ怨石を用いて、闘龍極意書から技の文字のみを奪いラーメンマンの技を封じるなど、他の拳法家とは違う知略家の一面も持つ。
原作とアニメ版とではその後の展開が大きく異なっており、アニメではむしろ優遇されている。
経歴
原作の場合
前述の通り、ラーメンマンから超人一〇二芸を奪い、ラーメンマンとの勝負を誘うが、一〇二芸を身に付けた4人は技に取りつかれたかのように村を襲い始める。元々ラーメンマン打倒だけが目的だった蛮暴狼は止めようとするが、その際に不意に入った肘の一撃で子供を殺してしまい、立ち向かってくる村人にも「殺すつもりはなかったんだー!!」と叫びながら得意技「熊胴圧搾」で絞め殺してしまい、ここから箍が外れてしまう。村を全滅させた姿を見たラーメンマンはとうとう激怒して蛮暴狼に立ち向かう事になる。
まず4人が一〇二芸で挑むが、「技を決めれば一撃必殺だが、外すと全エネルギーが自分にはね返ってくる」のを見越しているラーメンマンは相手の自滅を誘い、3人が倒され、1人は道着を脱いで逃げ出す。
こうして一〇二芸を取り戻したラーメンマンだったが、蛮暴狼の鋼の体には技が通用せず、逆に熊胴圧搾につかまってしまう。しかし、蛮暴狼の背中には、かつて別れた際に背中に張り付いた枯れ葉が残っていた(12年間も滝に打たれたり砂漠に寝転がったりして修行していたのになぜ剥がれなかったかって?ゆでだから仕方ないでしょ)そこだけ鍛えられなかった事に気づいたラーメンマンは、心を鬼にして、その葉の部分に命奪崩壊拳(命奪刺葉拳)を放ち、蛮暴狼の体を貫いた。
「さ…さすがラーメンマン、あの日のオレの目に狂いはなかった…」
その言葉を残し絶命した蛮暴狼を見つめるラーメンマンの周りに、かつてのように枯れ葉が舞い落ちていった…
以後、何事もなかったかのように復活するゆでには珍しく、その後は登場する事はなかった。のだが…
アニメ版の場合
ここではラーメンマンの妹・拉娘のいる一座の一人・タケノコの実の兄として描かれている。タケノコには「村で大金持ちになっている」と嘯き、久々の再会にタケノコは浮かれていた。しかし実際には悪党として、かつて倒した拳士の弟子たちを倒してラーメンマンを誘いだしていた(ただし一般人は襲っていない)。ラーメンマンとの対決の際は、背中の枯れ葉がない代わりに頭の部分が鍛えられてない事に変更され、ラーメンマンは熊胴圧搾から抜け出して頭骨錐揉脚でダメージを与える。そこにとどめの命奪崩壊拳を放とうとするが、そこにタケノコが立ち塞がり、蛮暴狼を説得し、ラーメンマンに助命を懇願する。ラーメンマンは妹の兄を思う心に拉娘を重ね合わせて聞き入れて、蛮暴狼は涙しタケノコと和解する。
その後は何度か拳士の一人として何度か登場する。地禁門三悪人編では黒龍の傀儡人形を捕まえる役として(原作では鴉群拳春雨が担当)、奇跡の箱編ではシルクロード武術大会(原作では日中対抗武術大会)の中国代表の一人(原作ではチューチャイが担当)として選ばれたほか、劇場版では、黒色魔王に囚われた子供たちを救うため、蛾蛇虫、砲岩とともにラーメンマンの援護に駆け付けている。
なお、最終話前の話では、その後「自分を見つめ直すための修行の旅に出た」との事。
そんなわけで、ある意味拳聖五歌仙の4人並みに優遇されている。
関連タグ
オスカー・フォン・ロイエンタール:中の人が同じだけのように見えるが、その友人の中の人がラーメンマンで、後に雌雄を決する戦いをする事になる点が共通していたりする。さらに、拉娘の中の人はその友人の妻、タケノコの中の人はロイエンタールに逆恨みをして襲撃するも逆に彼に襲われ、彼の子を身ごもる女性の役を演じている。