CV:山本百合子
概要
父ソーメンマン、母ソーニャの娘で一応ラーメンマンの妹に当たる…のだが、一族の家系図では両親の子供は拉娘のみとなっており、ラーメンマンのクローン拳士疑惑のエピソードもある(アニメでは家系図はクローン拳士製作者・月餅の捏造という事にされた)。しかしその場合、どのようにラーメンマンがソーメンマン一家に引き取られたかは不明であり、真実は闇の中である。とはいえ原作での展開でもラーメンマンの義理の妹である事は間違いなく、お互い過去から感じ取っているところもある。
心優しく争いを好まない性格で、動物を愛し、自分を慕う人のためなら命を投げ出すほど。また過去の事から殺し合いをする拳法家を嫌っている節もあるが、ラーメンマンたちの戦いを見て徐々に理解していく。
彼女に関する物語は原作とアニメ版とは若干異なっており、アニメ版ではよりヒロインとしてのポジションが濃くなっている。
経歴
原作の場合
父ソーメンマン以下両親が殺され、ラーメンマンも崖に落とされ行方不明となった際はまだ赤ん坊であり、その時鬼首村の大工のじいさんが拾って15年間育て上げる。
鬼首村での一件でラーメンマンが訪れた際に拉娘の存在を知り、ラーメンマンは我を忘れて屠殺鬼玉王一味の元に向かってしまう。しかし冷静さを失ったラーメンマンに将棋七鬼衆のフォーメーションは崩せず返り討ちに合った挙句、協力した村人たちも殺されてしまう。それを見た拉娘は「あなたが来たから村人たちが殺された」と非難して、ラーメンマン達は他の村人たちからも追い出されてしまう。どうにかじいさんの家に匿われたラーメンマンは「もう妹はじいさんの娘であって私の妹ではない」と過去の未練を振り切り、冷静さを取り戻す。その後将棋拳の攻略法を編み出したラーメンマンは見事玉王を打ち倒し、じいさんの元に拉娘が戻ると、ラーメンマンは何も言わず去っていく。しかしその姿を見た拉娘はラーメンマンが兄である事を確信している。(理由は不明)
だがその後、じいさんが玉王一味に殺されてしまい(拉娘をラーメンマンをおびき寄せるエサにするため)、その後旅芸人に引き取られ踊り子として各地を回るようになる。ラーメンマンもその事を知り度々舞台小屋を訪れている。その計略通り一度玉王に攫われてしまうが、ラーメンマンは仲間たちの協力もあり、無事に救出している(その際に既に「ラーメンマン兄さん」と読んでいる)
暗器五点星との戦いの際にも、一座を抜け出して応援に駆け付けている。強力掌・金剛戦では金剛の恋人・羽薔薇(ばーばら)の幻影を思い出すきっかけとなり、終盤では位牌に戻りそうな拳聖五歌仙の4人を支えるなど協力している。
アニメ版の場合
赤ん坊の時に引き取られたのは同じだが大工のじいさんは登場せず、旅芸人マーボー一座に引き取られている。ここでは踊り子役の他、小鳥やパンダを利用した動物の芸も披露している。初登場時には村で芸を披露中に玉王に一座ごと拉致され、ここでもラーメンマンは冷静さを失い、一座を無視して拉娘のみ連れ出して逃げてしまうが、拉娘の一座の人々を思う姿を見て冷静さを取り戻し、シューマイの協力で一座救出に成功している。なおここでは両親の名は知っているが兄の名前は「憶えていなかった」ため、最後まで「ラーメンマンさん」と呼んでいる。
その後も度々一座と共に登場しており、玉王に拉致される事も何度もあった。試合になった際も観戦に訪れており応援を続けたが、最後までラーメンマンは自分が兄である事を語らずに物語は終わっている。
なお一座の面々もエピソードで語られており、その中では原作で登場する人物との絡みもある。マーボー団長には毒蠍党のリンピョウが義理の息子として、姉弟子のタケノコにはザーサイ(筋肉拳・蛮暴狼)が兄として描かれている。いずれも原作では悲しい最期を遂げるのだが、アニメ版ではリンピョウは義母との絆を取り戻し一座に戻り、蛮暴狼はタケノコの決死の説得に改心し、自分を見つめ直す修行の旅に出た他、他のエピソードでも仲間として登場していた。