凶獣姑獲鳥
きょうじゅうこかくちょう
アスカ「ぐるぐる回ってるみたいで、螺旋階段は前より高いところに上ってるじゃないですか。昨日よりも、今日は良くなってるはずです!たとえ少しずつでも……」
概要
別名: | 凶獣 |
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身長: | 62m |
体重: | 5万2千t |
出身地: | 電離層 |
CV: | 河島順子 |
第19話「夢幻の鳥」に登場。
中国に伝わる、人の死や国の滅亡を予言するとされる不吉な鳥。その正体は電離層に住む、悪意を持ったプラズマ生物である。プラズマ雲の中に潜み、高速で空を飛ぶ。
全身灰色一色の鳥人のような姿をしているが、嘴の中には人間の女性のような顔があり、人間の言葉を喋ることができる。
7年前、怪獣ガゾートに殺された恋人・タクマの面影を求めるシンジョウ・マユミの夢に突如姿を現し、「また悲劇が起こる」と告げる。
その一方で、中国大陸で地震を起こし、さらに中国各地の発電所を襲いながら東へ向かって移動を始めた。
地震を起こして電気エネルギーを発生させ、それを食べるため、地震が発生した際に岩盤がずれて摩擦熱でガラス化した「シュードタキライト」という物質が体に付着しており、日本上空でアスカ・シンの乗ったガッツイーグル・α号とニアミスしたことで機体にこびりついたシュードタキライトから正体が露見。
プラズマ生物のため、ビーム攻撃は効果がなく、ガッツイーグルを手こずらせたが、ナカジマ隊員謹製のアンチプラズマ弾を受け、一旦は消滅した。
その後、奇しくも7年前にウルトラマンティガとタクマがガゾートと戦ったマイクロ波発電施設の跡地に出現。
施設そのものはガゾート事件の影響を鑑みて撤去されていたが、地下に建造された超電導リングは非常用の電力システムとしてまだ残されており、姑獲鳥は超電導リングに眠る膨大な電気エネルギーを狙って現れたのだった。
超電導リングから電気エネルギーを吸ってパワーアップし、アンチプラズマ弾にも耐性を得ると、地上のアスカに向けて腕から放つプラズマ光弾での爆撃を敢行。
過去の再現に怯えるマユミの制止を振り切り、「兄でもこうすると思う」とアスカを助けに向かったタクマの双子の弟、アオキ・ハルチカをもプラズマ光弾で攻撃した。
マユミから姑獲鳥の予言と過去の出来事について聞かされ、予言を打破し未来を変えんと燃えるアスカ=ウルトラマンダイナをプラズマ光弾や落雷で苦しめ、ソルジェント光線をも吸収して優位に立つ。
「お前も人類も、みな滅びる」とダイナをあざ笑うも、タクマの霊に励まされてミラクルタイプにチェンジしたダイナに放った落雷を吸収され、体力の回復を許す。
最後はレボリウムウェーブ・アタックバージョンで倒され、爆炎の中に消えたかと思われたハルチカも無事に生還した。未来は変えられたのだ。
余談
- アスカ、ダイナと姑獲鳥の戦闘シーンは、意図的に『ティガ』第15話をなぞる形で表現されている。
- 『ティガ』ではついに成されなかった「シンジョウ・マユミの救済」を描いたエピソードだが、姑獲鳥自体はクリッターとは無関係な存在である。成層圏もまた「ネオ・フロンティア」の一つであり、そこに住む生物はクリッターだけとは限らないのだ。
- 当初は「ガゾートⅢ」を再登場させるという案もあったが、『ティガ』第28話の時点でクリッターはすでに地球を離れていたため、不採用となった。
- 本エピソードには前作に引き続きオートレーサーの青木拓磨氏、ハルチカ役に実弟の青木治親氏がそれぞれ本人役として出演している。
- 後の第46話にて、宇宙植物メージヲグの見せる幻影として現れている。