概要
YouTubeチャンネル「ヒューマンバグ大学」で紅林二郎を主役としたシリーズで初登場した極道組織京極組の組員で同組屈指の暗殺者。白鞘の長ドスを得物に、敵対者を袈裟斬りで両断する事から「袈裟斬りの吉岡」または「人斬り吉岡」の異名を取る。紅林が姉とその息子と共に3人で食事をしていた際に舎弟を使い店に嫌がらせをしていた為紅林と激突することとなる。彼は裏世界では名が通っていて、紅林や天羽組の小峠でさえ怖気づくほど。
人物
性格
京極組の外道構成員の例に漏れず極めて卑劣な性格。京極組傘下の店を断ったビルに車を激突させ、ゴキブリをばら蒔いたりといった嫌がらせを平気で行い、それらの行為を「うちの店を断ったから」と当然のように行う。それは殺し合いの世界においても変わらず、姑息や卑怯もないという考えをしている。また彼は戦闘に入る前にイカれた笑みを浮かべながら「京極組、人斬りの吉岡……お前を殺る人間の名だァ……」と呟き、赤黒く濁りきった眼になる。
能力
噂によると剣道8段の達人で、紅林に一目で「剣をかわすことは不可能」と判断させる程の殺気と実力を持つ。長ドス(太刀)での袈裟斬りを得意としており、この男に殺害された者は数十人と言われている。実際、剣速は圧倒的で、人体を容易く両断出来る程。ただし紅林戦では、紅林を素人と見なして油断したのか、太刀筋を宣言してしまうというミスをしてしまい、そこから紅林に反撃のチャンスを与えてしまった。
同じく刀剣の使い手である武闘派ヤクザ和中での戦いでは、上記の卑劣な性格からか、刀で目の前にあった料理の盛られた皿を割って攪乱させて斬撃を放ち、足の仕込み刀で仕留めるといった姑息な戦法を取ろうとした。
ちなみに余談だが、現実の世界で剣道8段の昇段審査を受けるには46歳以上という年齢制限があるため、剣道8段という上記の情報が事実なら彼の年齢は最低でも46歳以上ということになる。あるいは虚栄心が強い彼の性格から見て資格詐称の可能性も有り得るが、少なくとも実際の剣道8段に劣らない実力があることは確かであろう。
活躍
紅林二郎の人生編
2021年11月23日付の動画では、飲食店にゴキブリをばら蒔いた男を紅林が追跡していると黒幕である吉岡と遭遇。反社を断ったビルへの暴言を吐いた後、紅林と交戦。紅林を素人と見なして油断していたのか、紅林に向かって余裕たっぷりに太刀筋を宣言した結果、紅林に「刃を根元で受ける」という対処法を編み出され、袈裟斬りに失敗した後は紅林の強烈な頭突きを受け太刀筋が乱れる。
それでも一流の剣客ということもあり紅林に薙ぎ払いを命中させるが、紅林を真っ二つにすることは叶わず、紅林の目の前で悪事を働いた者の例に漏れず顔面をパンチで破壊された。紅林は戦闘終了後、もしも吉岡が油断をしていなければ自分は間違いなく死んでいたとコメントしている。
「真っ二つになればいいじゃん!」
「京極組の人斬りの吉岡……兄ちゃんを殺る人間の名前だ……」
「その勇気に免じて、右肩から真っ二つにしてあげよう」
アラサー中堅極道・小峠華太編
天羽組の狂人北岡隆太が主役を務める動画では、吉岡はかねてから殺そうとしていた日本刀の和中と激突することが予告された。ただし北岡によると、真っ当な勝負では無かったようである。
2021年12月18日付の動画で、予告された動画の本編が投稿された。京極組やそれをバックに付けた政治家の山添がいる料理店にカチコミに入った和中の前に現れて一騎打ちを行った。しかし、剣で戦おうと宣言しておきながら、テーブルの上にあるチャーハンを皿ごとぶっ叩いて破壊し和中に浴びせ、それを目眩しがわりに飛びかかって斬りかかるという卑劣さを発揮した。
和中には皮一枚で躱された挙句、姑息な攻撃を酷評されるも、当人は「殺し合いの世界に姑息も卑怯もあるか」と開き直るように反論。しかも、和中の打ち込みを受けたら爪先の仕込み刀で仕留めようとしたのだが、意趣返しで和中がぶっ叩いて弾き飛ばしたテーブルの上にある料理が頭部に直撃。自分のした卑劣な行為を何倍にもされて返されるという手痛い反撃を食らって悶絶し何もできないまま、和中に胴体を背骨まで逆袈裟に斬り裂かれそのまま絶命(公式ツイッターも彼が死亡したことを明言している)。しかも死の瞬間和中に剣士としてのあり方を正論で批判された上、不正はとっくに見切っていたことまで言われる。
余談であるが、吉岡の得意技である袈裟斬りで人体を両断する事は、吉岡程の達人ならば比較的簡単な事である。しかし、和中は本来不可能な片手斬りでの人体の両断を行っており、その描写だけでも剣術の腕は和中の方が格段に上と判断可能だった。
しかも吉岡は剣術使いではあるが、上述の仕込み刀を展開した際「剣一筋のバカには躱せまい」と内心ほくそ笑んでおり、剣術そのものを内心バカにすると言う剣士にあるまじき性分であった。対する和中は徹底的なまでに剣に拘る謂わば「剣術の求道者」というような性分であった。
詰まるところ、剣を使う卑怯な殺し屋、幕末の人斬りでしかない吉岡と、正真正銘の剣客、剣の道を極めんとする剣者である和中……この2人の剣術勝負が和中の完勝に終わったのも、当然と言うべきだろう。
しかし、彼が好きなファンもいたため、紅林の回で死を惜しむ声が少々上がっている他、和中の時の戦法を紅林で行っていたら、紅林は負けていたというコメントも上がっている。北岡が和中から聞いた話では、仮に前述のチャーハン攻撃で目を瞑った場合、和中でも攻撃を回避出来なかったと考えられるため、攻撃速度そのものは非常に優れていると言える。
また、かの剣豪・宮本武蔵も『勝利して生きる』ために色々と卑怯な手段を使っていた時期もあることから、そういった点から見ると吉岡はさながら「戦国時代の侍」であり、彼を「卑怯者」と呼ぶか、それとも「勝って生き残るための執念」と呼ぶか、視聴者の一部で論議されている。ちなみに、宮本武蔵の対戦相手の中に吉岡という剣術の一門が存在しており、もしかすると吉岡の名前はこれに由来するのかもしれない。
「日本刀の和中ァ、お前と闘りたかったんだよなァ、ずっと……」
「殺人剣を追求する者同士、互いの段平で斬り合おうや」
「京極組、人斬りの吉岡……お前を殺す人間の名だ」
「真っ二つじゃあ! 左右に分かれとけェ!」