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C63の編集履歴

2022-01-23 11:27:59 バージョン

C63

しーろくじゅうさん

C63とは、複数の意味をもつ。

概要

①:国鉄が設計したテンダー式蒸気機関車

②:メルセデス・ベンツのCクラスの自動車のひとつ。

この記事では、①について解説する。


国鉄C63形蒸気機関車

この機関車の構想が生まれたのは1955年頃だった。当時国鉄は財政難に陥っており、路線の電化が進まず、ディーゼル機関車気動車もまだまだ未熟で、無煙化が進められるような状況ではなかった。しかし、輸送量が増加してきているにもかかわらず蒸気機関車の老朽化(C51など)は進んでおり、新しい蒸気機関車は必要と判断され、開発が決定された。


幹線よりも規格が低い地方路線での運用が想定され、C58をベースにし新しい技術を取り入れてC51相当の性能が得られるように設計された。(もっとも、ベースからして振動特性などに優れなかったことから、実際に製造された際には計画の性能は発揮できなかったとする説もある)


しかし、試作車製造の命令が出される直前になって、国鉄は現在の保有路線状況や車両の状態などを再調査。さらにその後、交流電化とディーゼル車の技術が確立されてきてしまい、その結果国鉄は、1959年に「動力近代化計画」を立ち上げ、蒸気機関車の廃止を進めていくことになった。こうしてC63は製造中止が決定してしまった。


現在では、設計だけで終わってしまった「幻の蒸気機関車」として鉄道ファンに知られており、計画で終わった車両の中では人気が高いほうではある。一部ではその設計図を基にした全体想像図をモチーフとした模型などが作られている(公式の完全な予想スケッチは確認されていない)。また、京都鉄道博物館(旧:梅小路蒸気機関車館)には「C63 1」のナンバープレートだけが展示されている。


関連タグ

蒸気機関車 C58:設計の基になった機関車

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