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メーティオンの編集履歴

2022-01-28 21:22:34 バージョン

メーティオン

めーてぃおん

「メーティオン」とは、『ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』に登場するキャラクターである。

この記事には『暁月のフィナーレ』のネタバレがあるため注意!!














































































こんにちは! こんにちは!

聞こえますか……?


私はあなたに敵対する者じゃありません。

あなたの音を聞き、想いを感じ、考えを知りたいのです。


どうか、仲良くしてくれませんか?



プロフィール


概要

エルピス」の所長ヘルメスが生み出した創造生物。名前は「流星」を意味する。

当時の認識では使い魔に近く、しかしエーテルとは異なる、想いが動かす力「デュナミス」を主として創られている。デュナミスの作用に強く反応する「エンテレケイア」に分類される存在のひとつであり、アーテリスにおいては初めての意思を持ったエンテレケイアとして創造された。


飛行生物の創造において一目置かれるヘルメスの知見が注ぎ込まれており、エルピスの職員たちには彼の個人的な研究、あるいは使い魔として受け入れられている。


特徴

人間の少女のような姿をしているが、側頭部からは小さな羽が生え、腰からは美しい尾羽が伸びている。足は鳥類を模しており、獣脚類の足部に似る。

また、小さな青い鳥の姿に転身することも可能。


デュナミスの力を用いることで、他者と感情や想いを共有することができ、言語を介さず思念による意思疎通を行うことができる。

メーティオンはこの能力を用いて、別の星の生命体と接触する星外調査を目的として創造されており、宇宙の63%を占めると言われるデュナミスを主動力とすることから単身でエーテルの薄い宇宙空間を移動することができる。

ヘルメスと行動している個体以外にも複数の姉妹がおり、メーティオン同士の共有意識に接続することですべての個体の情報を共有できる。


エーテルの希薄な星外での長期的活動を前提としてデュナミスを原動力としている関係上、身体を構成するエーテルは非常に少なく、同じくエーテルの薄い光の戦士に仲間意識を抱いていた。


性格

性格は純真無垢で、周囲の、特にヘルメスの感情に強く影響を受ける。

言葉による意思疎通が苦手で、喋ろうとすると片言になってしまうこともあって外見以上に幼い印象を受ける。

一方、デュナミスを用いた意思疎通の際は聡明ささえ感じさせるほど流暢に会話ができる。


役割

ヘルメスは、役目を終えた人間は自ら星海に還る、つまり死ぬことを美徳と考えるアーテリスの民の思想と、それぞれの意志に関係なく人々の都合で廃棄・再創造される創造生物たちの扱いとのギャップに強烈な違和感を抱いており、アーテリスとは異なる価値観を持つであろう星外の知的生命体に「生きる理由とは、命の意味とは何か」と問うため、メーティオン達に調査を命じていた。


ヘルメスの傍に連絡用の一体を残して、メーティオンの姉妹たちは命令通りに宇宙を飛び、調査結果を共有するべくメーティオンの意識に接触してきたのだが…


関連イラスト

メーティオンBluebird of Happiness | しあわせの青い鳥

Blue birdメーティオン


関連タグ

ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 暁月のフィナーレ

ヘルメス(FF14) エルピス(FF14) 光の戦士(FF14)

青い鳥




















お待たせしました。

星々の調査が完了したので、ご報告をさしあげます。
















予定通りに姉妹からの「報告」を受けたメーティオンは突如として苦しみ出し、報告を拒絶。自衛の為に実装されていた迷彩で透明状態となり、一同の前から消えてしまう。

エーテルの色を見る事に長けたエメトセルクヒュトロダエウスでさえその姿を捉えられない状況で、エンテレケイアに近しい性質を持った光の戦士はかろうじてメーティオンの存在を知覚。

追跡の果てにメーティオンを一同の前に誘導するが、光の戦士に祈りにも似た思念を送り、自意識を手放した彼女の口から語られた「報告」はあまりにも絶望的なものだった。



1番目(エーナ)……文明形成の痕跡あり。

住居と思しき建造物はあるものの、現存する生命はなし。


2番目(ディオ)……大破した建造物の残骸が点在。

地表は氷に覆われ、生命は検知できず。


3番目(トゥリア)……都市と呼べる住居集合体が現存。

知的「生命」は存在しないが、かつてそうであったとする思念体が残留している。


4番目(テーセラ)……こちらも住居と思しき建造物あり、現存生命はなし。

疫病ないし汚染が死滅の原因と推定される……。



メーティオンの姉妹が辿り着いた星々の世界に、意思を疎通できる「生命」は存在しなかった。



8番目(オクト)……全土で大規模な戦闘中。

住民との接触を果たすが、彼らは間もなく破壊兵器により全滅。


15番目(デカペンデ)……

特定の個体を神子と呼称し、文化の中核としていた。

しかし、その神子の暴動によって全滅。

私にそれを語った神子本人も、問いを提示したところ、回答と称して自害……知的生命消失。



「生命」が存在したとしても、全ては眼前で苦しみ、滅び、死に、消えていった。



目にしてきた悲惨な、あるいは虚しい光景を淡々と報告するメーティオン。

そこに危険性を感じたエメトセルクやヴェーネスは報告を中断させようとするが、かねてより「生命」に疑問を抱いていたヘルメスはそれを拒絶。すべてを聞き届けるべくメーティオンを攫い、ヒュペルボレア造物院に逃げ込んでしまう。

後を追いかけた一行に対して転身までして抵抗するヘルメスだったが、遂に膝をつく。

拘束される前に「命の意味」の答えを求めたヘルメスに対するメーティオンの回答は、古代人の理想を打ち砕く、残酷なものだった。



メーティオンは、ヘルメスの言いつけにどこまでも忠実だった。

遺された記録から、死して漂う思念体から、命の意味の答えを見つけようとした。

時には絶命間際の遺言を聞き、知的生命たちの想いを、その心で受け止め続けた。


――親愛にあふれる世界を目指したものは、傷つけあわないための断絶を受け入れた結果、孤独に蝕まれ、壊れてしまった。


――より良き暮らしを求めて発展に勤しんだものは、それ故に襲撃と略奪に会い、報復を成し遂げた末に再起不能となった。


――悲劇の根源は有限な時間にあると考えたものは、時間からの脱却すなわち無限を求めたが、宇宙さえも有限であると知った事で、未来と生きる意味を喪失した。


――怒りや悲しみを呼び起こすもの一切を捨て去ったものは、同時に歓びを失い、生に意味をなくし、静かなる自滅へと至った。


最善を目指して、精一杯、一生懸命に生きたもの達。

それらは思い知った。





絶望は、悲しみは、怒りは、孤独は、恐怖は、諦めは、決してなくすことなどできないのだと。





ゆえに私は、わたしとワタシ、私たちは……

この心に溶けあった、すべての先ゆく者たちは、終わりを謳う。


苦しいくせに意味のない、生の軛から解き放ってあげる……。

何にもならないんですもの、何もしなくっていいでしょう?





終焉

青い羽根をどす黒く染めたメーティオンは、愕然とする古代人達に宣言する。

生命はいつか必ず死に至る。生きることは苦しみでしか無いと悟った(絶望した)彼女は、すべての生命に安らかな、そして確実な死を送ることを決意する。

天の果てに巣を作り、星という星から死と終焉を集め、エーテルで覆われ守られているアーテリスに、"終わり"をもたらすのだと。


その回答を苦悩しながら受け入れたヘルメスは、メーティオンを拘束して対策を練ろうとしたエメトセルク達を牽制し、"生命の実験場"たるエルピスの所長として「人」の裁定を執行する事を決意。

記憶改変装置「カイロス」により、自身を含めた全員の記憶を書き換えた上で、「人がもし、命を見つめ直し、生きたいと渇望し、それに足るだけのものであるならば、終わりは退けられる」とし、未来を見定めんとした。

そしてメーティオンを「誰の手も届かない天の果て」へと逃がそうとするが、いち早く動いたヴェーネスはこれを追跡。しかし追いつく事は出来ず、咄嗟に追跡用の魔法をかけて手掛かりを残すのが精いっぱいだった。

カイロスの発動間際、エメトセルクとヒュトロダエウスの計略、それを読んだヴェーネスの機転により、終末の核心を知った光の戦士はヴェーネスと共に造物院からの脱出に成功。ヘルメスさえも「メーティオンは突如暴走し、全個体が消滅してしまった」と消沈する中で、終末の到来とその元凶を知る者は二人だけになってしまった。


光の戦士とヴェーネスの時間が交わった未来、メーティオンが逃げた「いつか至るべき場所」。

星海の深奥におけるハイデリンなりしヴェーネスとの戦いの末、光の戦士はその場所を記録したクリスタルを託される。

レポリット達の協力を得て座標を特定し、様々な力を借りて完成した魔導船ラグナロクに乗った暁の血盟は、遂に「天の果て」へ向かう事となる……。

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