概要
ハワイで結成された特別捜査班「ファイブ・オー」の活躍を描くアメリカ発の刑事ドラマ。
実はその昔作られたロングランドラマのリメイクだったりする。
アメリカ本国では、三大ネットワークのCBSで2010年9月20日(オリジナル版の初回放送から42年後)にシーズン1の放送が開始。
その後多くの人気を博し、スティーブを演じるアレックス曰くジュースを安くしてもらえる程に馴染んだが、メインキャストであるチン&コノの離脱に加え、ダノ役のスコットが家庭を優先するため撮影に参加しない回が多くなってしまう。そして主演であるアレックスの負傷などが相次ぎ、番組の継続に暗雲をもたらすようになった。
そして2020年4月3日放送のシーズン10最終回2時間スペシャルをもって本シリーズは完結した。
日本ではAXNの他、テレビ東京のランチch(平日昼の海外ドラマ放送枠)でも放送されている。
名コンビ・スティーブとダノの夫婦喧嘩(テレ東がそう言っちゃってるんだから仕方ない)が醍醐味。
ハワイの文化、日本を始めとしたアジアとの関わりなどハワイならではの展開も見ものである。クロスオーバーも度々行っており、番組全盛期には『NCIS:LA』や『マクガイバー』、そして終了前後にはスタッフを同じとし、かつハワイが舞台の『私立探偵マグナム』とのクロスオーバーが実現している。特にマグナムは設定上「ファイブオーが治安維持組織として存在する」設定があり、本編中に度々本作のレギュラーメンバーが登場している。
主要登場人物
ファイブ・オー
アジアとアメリカ本土を結ぶ中継点であるハワイを国際犯罪組織やテロリストの魔の手から護るために結成された州知事直属の特別捜査班。州知事から与えられた「包括的権限」は彼らの「超法規的活躍」に存分に活かされている。
「ファイブ・オー」の呼称は、高校時代にアメフト部のクォーターバックを務めたスティーヴの背番号から来るあだ名だったが、それを聞いたコノがハワイが50番目の州であることと合わせて非公式なチーム名とし、徐々にハワイ州の市民にも浸透していく。
オリジナルメンバー
- スティーヴ・マクギャレット(演:アレックス・オローリン、吹替:綱島郷太郎)
元ネイビーシールズ(予備役)であらゆる武器や戦術に精通し、英語、ハワイ語、中国語も堪能。父ジョンの殺害事件を契機に州知事に召集され、ファイブオーを結成。
割と気性は荒く、普通の捜査ではあり得ない行為に及ぶことも。運転も荒っぽいが絶対に認めようとしない。
自分の意思を通さないと気が済まないタイプであり、他人の助言を素直に聞くことはまずない。
なおNCIS:LAのメンバーサム・ハンナとは元シールズでの同僚なのだが、クロスオーバー回では共演を逃したまま番組が終わってしまった。
物語を皮切りとなった父の死に始まり、愛する師であるジョーや母ドリスの死、加えて自身を疎かにして仕事を続けてきたツケとして心身ともにボロボロとなり、ファイブオー10年目の節目にチームからの離脱を決意。安らぎを求めてハワイから離れて旅に出た。
- ダニー・“ダノ”・ウィリアムズ(演:スコット・カーン、吹替:山路和弘)
元ニュージャージー州ニューアーク市警(NYじゃないよ)の刑事で、スティーヴの父ジョン・マクギャレット殺害の捜査に携わったことでスティーヴに巻き込まれる。
通称「ダノ」。別れた元妻レイチェルと一緒にいる娘のグレイスがそう呼んでいるのが由来。ただ、シリーズを経るにつれグレイスの成長のためか段々呼ばれなくなっていく。
悲観的な考えの持ち主で、すぐ悪い結果を想像して口に出すことから、ポジティブシンキングなスティーブとはしばしば口喧嘩になる。
一転して女のことになればやたらと口を出すため、これもまた口喧嘩の原因となる。
スティーヴの荒っぽさに頭を悩ます常識人枠で愛車も勝手に運転されているが、子供が被害に遭う事件では一転してかなり荒っぽい捜査も辞さない子煩悩パパでもある。
いい関係になった女性が現れると事件に巻き込まれたり死んでしまったり、あげく自身も瀕死の重傷を何度も負っている。最終回でも胸に銃弾を受けて死にかけるが、神の加護もあってかなんとか一命を取り留める。
- チン・ホー・ケリー(演:ダニエル・デイ・キム、吹替:新垣樽助)※シーズン7まで登場
スティーヴの父ジョンの同僚であった元刑事。
韓国系と日系アメリカ人の血筋を持つ、仕事には抜かりがない頼れるいぶし銀。
フェンシングにバンド、数学クラブ、アメフト部のエースクォーターバックと多芸で文武両道。
ホノルル市警時代、ある事件の証拠品の現金を横領した疑惑をかけられ辞職していた。
パソコンなどを使った情報収集担当でもあり、本部が襲撃に合いPCが破壊され新調された際は非常にテンションが上っていた。
劇中で結婚早々に妻と死別することになるが、後に亡くした妻の弟と一悶着が生まれる。そして義理の弟の忘れ形見と共に、新たに恋仲となった女性アヴィとともに本土へ渡る。
- コノ・カラカウア(演:グレイス・パーク、吹替:松井茜)※シーズン7まで登場
元プロサーファーという異色の経歴持ちのチンの従姉妹。
オリジナルメンバーでは紅一点だが、何度か出戻りを繰り返している。
気の強い女性で、警察学校を卒業していないのにファイブオーで働くなど行動は豪胆。
後に元ヤクザの後継者であるアダム・ノシムリと結婚するが、アダムが投獄されるなど様々な苦難に見舞われる。
その後は幸せな結婚生活を送るも、その後コノが人身売買によって人生を奪われた少女達を目の当たりにして別の使命に目覚め、無断でファイブオーを離脱。これがきっかけで遠距離生活が続き、仕事を優先するあまりアダムへの気持ちが離れ、やがて別れを切り出して離婚という結末に至る。
追加メンバー・協力者
ファイブオー追加メンバー
- ジェリー・オルテガ(演:ホルヘ・ガルシア、吹替:高戸靖広)※シーズン5からレギュラー登場、シーズン10-1まで
チンの高校の元同級生の巨漢(やっぱり横ry)。秘密結社や陰謀論大好きないわゆる俺ら(ギーク)だが、そのインテリジェンス能力は凄まじく、中国の工作員に襲われても返り討ちにして身元を調べ上げるほど。
警察関係者ではないがずっと協力者としてファイブオーに助力。ずっとファイブオーメンバーになりたがっていたが、後に正式にファイブオーのメンバーとしてバッジを貰う。チンが抜けてからは現場に立つようになり、時折体を張ることも多い。
加入後は地下にオフィスを構えており、台風などで浸水する恐れがあることから荒天時は機材などを上階のオフィスに避難させなければならないようである。
しかしシーズン10の冒頭(正確にはシーズン9のラスト)でスティーブへ復讐に来た女に腹を撃たれて、死を意識する程の痛みに襲われる。命に別状こそなかったが、この出来事から自分の時間の使い方について考え直し、自分のために時間を使うためファイブオーを抜けることとなる。離脱後はずっと先延ばしにしていた陰謀論の本を書きたいと望んでいた。
ジェリーの離脱によりエンジニア枠が消失しており、何かあれば協力すると言ってはいたが、その後名前こそ出るが再登場はしなかった。
が、降板後にはマクガイバー最終シーズンにちゃっかりゲスト出演している。
- ルー・グローヴァー(演:シャイ・マクブライド、吹替:ふくまつ進紗)※シーズン4から登場
ホノルル市警のSWAT隊に異動した、そこそこ巨漢だがデブっちょとあだ名をツケられるくらいのおじさん体系。元シカゴ市警SWAT隊長。ファイブオー(特にスティーヴ)とは対立状態だったが一緒に仕事する内に態度は軟化。
シーズン4の最後の事件で、人質にされた娘の為に犯人に従うという警官としてはあってはならない行動の責任を取って辞職するが、直後にファイブオーにスカウトされた。
陽気な性格だがかなり頑固で、一度決めたことは絶対にやり通す主義。また家族意識が強く、身内と見なしたものに危害が加わると人が変わったように怒り狂う。そして悲しい出来事が起きると誰よりも泣くため、喜怒哀楽が意外と激しい。
シカゴ市警にいた頃、ある人質事件に臨場した際、犯人の説得に失敗し人質(子供)と共に死なせてしまったことが原因で心に大きな傷を負った過去がある。
シーズン6では元同僚で友人を横領で逮捕したことにより、シカゴ市警職員と険悪な関係になる。
- タニ・レイ(演:メーガン・ラス、吹替:行成とあ)※シーズン8から登場
コノが抜けた後に加入した女性捜査官。警察学校では優等生だったが放校処分を受け、ライフセイバーとして働いていたところをファイブオーにスカウトされる。
女性版スティーヴとも言うべき無鉄砲さの持ち主(放校処分も理不尽な教官への暴力やカンニングが原因)で、コノ以上に行動が破天荒。
しかしジュニアと上司の言い合いを再現して演じた際はダニーの物真似をしており、本人もダニー程ではないが悲観的な未来を想像した物言いをすることもある。
薬物依存症の弟がいるが、のちに克服させて更生させ、現在の仲は良好。また、同僚のジュニア・レインズとは友達以上恋人未満の関係が続いていたが、最終的に結ばれている。
- ジュニア・レインズ(演:ビューラ・コアレ、吹替:奥田寛章)※シーズン8から登場
スティーブと同じ海軍SEALDs出身。海兵らしい性格をした若者で、スティーブに憧れてファイブオー加入を志す。その後は警察学校卒業を条件とされ真面目に勉学に励むが、活躍が認められて結局は卒業前に正式メンバーとなった。
タニとは違う意味でスティーブに似ており、彼の無茶な要請であろうと平気な顔をして受け入れて従う。
海軍を辞めた後はシェルターで暮らしていたが、それを見かねたスティーブが自宅に同居させる。
妹を交通事故で失い、以降父親とはギクシャクした関係が続いていたがいくつもの事件を経てようやく和解に至る。
予備役で招集されて長い間タニと離れた後、感情が爆発してタニと体を重ねることで思いを爆発させ、交際に至る。
- アダム・ノシムリ(演:イアン・アンソニー・デイル、吹替:羽田真)
日本人ヤクザ「ヒロ・ノシムリ」の息子(どんな名字だ)。反社会的勢力の後継者ながら、ファイブオーのコノと付き合っており、やがて彼女の意思を組んで組織の脱非合法化を模索する。
しかしそれを快く思わない連中から幾度となく妨害を受け、自身の身を守るためとはいえ不可抗力で人を数人射殺して投獄。さらに服役中も何度か酷い目にあっている。
紆余曲折を経てコノと結婚するが、コノがファイブオーを抜けてから一年後に離婚を切り出され、失意に暮れる。
しかしスティーブがその前後に非合法組織の一層のため、対ヤクザ系に特化した特別チームを編成した際に、アダムはリーダーとして推薦される。その組織が悲しい結末を迎えた後、ファイブオーの正式メンバーとして迎え入れられることとなる。
ファイブオーに入った後も、ヤクザ時代のコネを使って危険な聞き取り捜査を任されることが多い。
またヤクザ出身なせいか特に身内意識が強く、ファイブオーからメンバーが抜けることを知らされたりすると酷く落ち込みやすい。コノとの離婚直後は特に荒れた生活を送り、風呂にも入らず酒浸りになっていたことがある。
幾度となくヤクザと関係を断ったものの、結局身内や知り合いはヤクザだらけなため、最後までヤクザとの暗い繋がりが消えることはなく、そのことが彼に様々なトラブルを巻き起こす。あげく幼馴染でヤクザの娘を助けるべくギャングの元に偽強盗へと入って人質交換を狙うが、既に話が付いていたことから空回りに終わり、このことが原因で一度はファイブオーを退職する。
この時期を利用してヤクザへの復帰を打診して幼馴染の父が持っていた組を乗っ取ろうとするが、実はハワイのヤクザを壊滅させるための策略であり、組を乗っ取った若頭の殺人の証拠を掴んでついにヤクザとの縁をすっぱり断絶。強盗の件で復帰が危ぶまれるもなんとか復帰を許されることに。
- クイン・ルー(演:カトリーナ・ロー、吹替:本田貴子)
最後のファイブオー追加レギュラー。軍犯罪捜査司令部所属の2等軍曹。事件を解決するために法規違反を多数犯して降格処分にあい、キャリア的には終わったことからファイブオーに勧誘される。出会った当初はファイブオーと銃を向け合って牽制しあったり、追い続けていた事件の解決のため消極的な協力関係を結ぶなどしていたが、仲間になってからは勤務初日から大事件に巻き込まれるなど散々であった。
元夫の連れ子を大切にしているが、元夫がギャンブル狂いのダメ男なせいで心を痛めている。
協力者
母が日系人のSFオタクな検視官。ヤッター!!とか言わない。天才的な頭脳の持ち主だが、ウォーミングアップにピアノを一曲プロ級の腕前で弾くなどやはり変人。
死体ばかりを診ているが医者としての技術も素晴らしいものがあり、追手に追われてきたスティーブの治療も行っている。
ハロウィン回での彼のコスプレはある意味番組の名物とも言えるものであった。
オタクではあるが女性へのアプローチはかなりアクティブ。後に結婚することとなる銀行員のサブリナに会うために足繁く通った結果、彼女を死の淵から救ったことで交際が始まっている。
シーズン7の中盤、国境なき医師団に参加したことがきっかけで「今までは死体を向き合ってきたけど、これからは生きている人を救いたい」と考え検視官を辞職、アフリカに移住した。去り際に、根城を転々としていたジェリーに、自身の住んでいた借家を与えている。なお、ジェリーいわく誰かとルームシェアを考える程に賃料の高い物件だったらしい。
シーズン10のハロウィン回にてゲストとして久々にハワイへと帰ってきて、久々に捜査に加わっており、捜査に携わるスリルについて語りだすなど相変わらずであった。
マックスの後任の検死官で、マックスが退任する前から彼の下で働いていた。
マックスと違い常識人だが、時を経るにつれてたまに破天荒なことをするようになり、ジェリーが長年固執していた未解決事件にて、死体探しを手伝うために高価なダウジング機材を持ち込んだこともある。
また、ハロウィンではやたらと羽目を外すなど意外と陽気な一面をもつ。
元上司と比べるとアクが弱いが非常に真面目で、遺体を検死室から奪われた際は自責の念で酷く落ち込んでいた。一方で高所恐怖症である。
『私立探偵マグナム』にも本格的なクロスオーバー回を前にしてシーズン1第1話からいきなり登場。同作の主人公マグナムとも顔馴染みな様子を見せている。
- カマコナ(演:テイラー・ウィリー、吹替:杉野田ぬき)
かき氷屋&シュリンプ屋台のマスターにしてファイブオー馴染みの経営者。巨漢(しつこくも横にry)。
前科者だが更生しており、情報屋として裏社会から流れてくるネタをファイブオーに渡す。
商魂たくましいやり手の商売人であり、スティーブ達相手だろうが少しでも儲けを出そうとあの手この手で自身のシュリンプ屋台などに金を落とさせようとする。
メインとなる屋台以外にも、観光用のヘリコプターやレストラン経営など、商売はかなり手広い。スティーブとダニーが店を出すという話になった際は助言もしている。
しかしただの守銭奴ではなく、悪党から巻き上げた金を匿名で体育館建造に寄贈している。しかしその事実を話さなかったため、元の持ち主から半殺しにされ死にかけたことがある。
『マクガイバー』『マグナム』でもクロスオーバー回には彼も登場。意外な所にまで出張しに行く商魂のたくましさを見せている。スティーブとダニーが手放したレストランのオーナーも担当している。
…しかし巨漢(横ry)が三人も(ほぼ)レギュラーとかなんだこのドラマ(ある意味アメリカ・ハワイらしいかもしれないが)。
スティーブの元彼女で海兵時代の仲間。海兵隊員時代はしばしばゲストとして登場し、スティーブに乞われて海軍の情報を違法なのを承知で提供していた。退役後は探偵の助手として働くも雇い主が死亡し、一時チームを抜けたコノに代わってファイブオーの一員となる。
情報分析のスペシャリストであり、時折暗号解読などにも携わっていた。スティーブと良い仲になるも、任務や仕事などの行き違いで結局うまくいかず破局。しかしファイナルシーズンのラストシーンではスティーブの旅立ちに付き添っており、よりを戻すかのようなシーンで幕を閉じている。
- ロリ・ウェストン(演:ローレン・ジャーマン、吹替:樋口あかり)
コノの懲戒免職中だったシーズン2に一時的に加入していた。本来はファイブオーのお目付け役だったが、仕事を共にするうえでファイブオーの使命感に協調していくようになる。しかしこのことを知事に咎められてファイブオーとして生きるか本土に戻るか選択を迫られ、古巣へと帰る決意をする。
- ジェナ・ケイ(演:ラリサ・オレイニク、吹替:浅野まゆみ)
CAIの情報分析官。一時的にファイブオーの一員としてチームをサポートしていた。ウォー・ファットに恋人を殺されており、その恨みから彼を追うが、恋人の生存を仄めかされてウォー・ファットと手駒となる。
結果、スティーブを騙して北朝鮮でウォー・ファットの罠に嵌めるが、恋人は結局殺されており、これに絶望してかウォー・ファットを恨んでか、最期はスティーブを救うため偽情報をウォー・ファットに渡して殺されてしまう。
- アヴィ・ダン(演:ジュリー・ベンツ、吹替:渕崎ゆり子)
サンフランシスコ市警の捜査官。表向きはファイブオーの仕事を学ぶため派遣されたことに鳴っているが、実際はチンの内情を探らせるためロバート・コフリンが送り込んだスパイ。しかしチンに惹かれていって任務そのものが崩壊。その後はファイブオーの援護要員としてしばしば協力していた。チンがファイブオーを離れた際、彼に付いてハワイを離れる。
- ジョン・マクギャレット(演:ウィリアム・サドラー、吹替:川辺久造)
第一話や回想で登場するスティーブの実父。警察官であり、チンの相棒でもあった。第一話で人質に取られるも、犯人の要求に対し、言うことを聞かないようスティーブに言い伝えたうえ、犯人グループの弟がスティーブに殺されたことで、報復により射殺される。
ファイブオーの名前の由来を作った人物にして、組織ができるきっかけとなった人物。
警察官として非常に優秀で、周囲からは非常に慕われていた。そのため過去の回想シーンではしばしば登場する。
妻の死に疑問を抱き続けてずっと調べていたが、殺される前にウォー・ファットにより生存の事実を知らされていた。
なお吹き替えの川辺久造はオリジナル版『5-0』のスティーブの吹き替えを担当していた。
- ジョー・ホワイト(演:テリー・オクィン、吹替:麦人)
スティーブの元上官であり、軍人としての師匠。そしてもう一人の父親でもある。徹底的な秘密主義者であり、スティーブの身を案じて多く隠し事をすることから徐々に不信感を抱かれるように鳴る。とはいえスティーブの性格上、大事な家族であることからピンチの際はいつも救いの手を差し伸べており、ジョーもしばしば協力する。過去の因果から命を狙われたりすることもしばしば。シーズン9では過去の作戦で恨みを買ったことで襲撃され、セーフハウスに逃げ込んで銃撃戦を挑むも致命傷を負い、スティーブに看取られながら逝去した。
- ドリス・マクギャレット(演:クリスティーン・ラーティ、吹替:小宮和枝)
スティーブの母親。過去に事故で爆死したと見られていた。しかしその正体はCIAの元工作員「シェルバーン」であり、実は家族に内緒で生存していた。国のため=自分の家族の安全を守るためにあえて家族を捨て、工作員として危険かつ汚い任務を多数こなしていた。
再会した際は一時的に懐かしき我が家へと帰宅。口出しされるのが嫌いなスティーブにあれこれと口を出して迷惑がられていたが、それらは全て失った家族との時間を取り戻すためであった。
しかしスティーブの宿敵であるウォー・ファットとの関係性もあって結局馴染みきれなかったためか工作員として復帰。再び暗い世界へと舞い戻る。
だが結局そういった自身の人生を犠牲にする毎日に嫌気が差し、抜け出したいと考えるようになる。そしてメキシコの非合法組織に潜入した際、任務の傍ら子供や孫に金を残すために暗躍を始める。そんな折に同僚の暗殺容疑がかかり、それを払拭するため会いに来たスティーブと対立する。
結局ドリスの制止を聞かず組織を襲撃したスティーブに銃を向け、長年の思いを吐露するも、素性がバレて組織の長に脇腹を刺される。最期はスティーブへの愛を訴えながら絶命する。家族としてただ帰ってきて欲しいスティーブと家族のために何かを遺したかったドリスの間に生まれた溝は最期まで埋まることはなかった。
- リンカーン・コール(演:ランス・グロス、吹替:東地宏樹)
元海兵隊でテロ対策チームの一等軍曹。最終回2話のゲスト。海兵隊時代、功を焦った自身の安易な行動で多くの仲間を死なせた自責の念から、軍を無断で除隊。その後は偽名を使ってハワイに潜伏していたが、正義心から困った人を密かに助けていた。
ダニーが危篤となった際、すっかり心の落ち込んだスティーブから銃を託され、ファイブオーで共に行動することを許される。
事件後、旅立つスティーブから留守を任されているが、その後ファイブオーにも加入したのかは不明。