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概要編集

「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」のスピンオフ作品。

クライム・サスペンスに寄った本家とは異なり、潜入捜査……所謂スパイものの要素が強い。

よってダークな雰囲気のある本家と比較して激しいシーンが多く、同じタイトルでありながら世界観を共有している以外の雰囲気は大きく異なる。


吹替版のタイトルは全て二文字熟語で統一されている。また、HAWAIIFIVE-Oとコラボしたこともある。


登場人物編集

LA支局に所属する潜入捜査官。あまり言及されないが、チームの主任捜査官でもある。

かつては司法省の麻薬取締局にいたが、幼少時の記憶がなく、「G」の名前の意味もわからないまま現在に至っている。

初登場となる本家NCISではラストシーンでいきなり銃撃されて重傷を負うが、LA本編の第一話で無事復帰する。

どういった関係かは明らかにされていないが、ギブスとは旧知の仲である。

未成年の頃は多くの犯罪行為に加担していたが、ヘティに見込まれてスパイの道を歩む。

ジョークが好きで、周囲をよくからかっているが、逆にやり返されることもしばしば。

一見何事もなくタフな男に見えるが、自身の過去を知りたがるあまり暴走したり、寡黙になったりすることもある。


チームの上級捜査官にして、カレンの相棒。唯一の現場捜査官としては唯一の妻帯者だが、妻もまたスパイである。

元米海軍特殊部隊SEALsであり、スキンヘッドに筋骨隆々の大男とかなり厳つく、まさに海の男。

基本的にはスパイとして自分を律し、甘さを許さないストイックな男だが、一方で人情深い。

目にかけていた新人捜査官のドムが自分を庇い殉職する、親代わりに面倒を見ていた子供モーがテロリストになったあげく殺される。

果ては妻も殺されることになるなど、何かと身内関連の悲劇が多い。

ファイブオーのスティーブ・マクギャレットとはSEALs時代の仲間だったが、本編で遭遇することはなかった。

吹替版では大川透が病気療養を理由として、シーズン5第1話を最後に降板。二代目として小原雅人が引き継いで担当している。


  • ケンジー・ブライ(演:ダニエラ・ルーア、吹:木下紗華

現場捜査官の紅一点。潜入捜査のプロフェッショナルであり、他の男性捜査官では潜り込めないパートで多く活躍する。

狙撃の名手でもあり、その能力で幾度となく仲間のピンチを救っている。

しかしそれ故に危険な任務に飛び込むことが多く、何度も命の危機に瀕している。

所謂「捨てられない女」であり、思い出の品を溜め込む癖がある。おまけに掃除や片付けも苦手なため、パートナーのディークスによく皮肉られている。

ディークスの下ネタトークや下品な話題に辟易としつつ、彼の誠実さに惹かれている。


  • マーティ・ディークス(演:エリック・クリスチャン・オルセン、吹:坪井智浩

ロス市警の刑事で、NCISには出向という形で所属している。殉職したドムの後任でもある。

ボサボサヘアーに加えて適当に伸ばしっぱなしの髭と、見た目通り女好きで言動は軽薄。

しかもよく変なものにハマっては周囲に布教しようとして、露骨に迷惑がられている。

刑事時代も潜入捜査が主だったが自覚は薄いようで、日々の習慣を変えなかったせいで撃たれて死にかけたこともある。

だが刑事としての腕前は本物。他の捜査官に引けを取らない潜入スキルを見せる他、演技力も抜群。

また、精神的にトラウマになるレベルの拷問にかけられても一切口を割らないタフな心の持ち主。

元々はその軽薄な言動から、真面目な性格のサムには特に煙たがられていたが、彼のおかげで潜入捜査中の妻が殺されずに済んだことから、強い信頼を抱くようになった。


  • エリック・ビール(演:バーレット・フォア、吹:保村真

ITオペレーターで、コンピューターに精通している、ややギーク寄りの人物。

しかし服装は実にラフで意外とがっしりした肉体を持つ。普段は短パンを履いているなど動きやすい服装を好み、よくグレンジャーやヘティから白い目で見られている。

現場に出ることは少なく、本人もあまり現場捜査は好まない。その分裏方としての腕前はピカイチで、カレン達から要請される無理難題をこなす。

むしろ現場に巻き込まれると「殺されかける」「人質にされる」とろくな目にあっていない。

同僚のネルに気のある素振りを見せつつ、美人が現れるとそちらに靡く優柔不断なところも。


  • ネル・ジョーンズ(演:レネー・フェリス・スミス、吹:川澄綾子

シーズン2において、ネイトの代わりに加入した情報分析官。現場に出ることもあるが基本的にはエリックと共に情報収集を行う。

すぐに話のオチを言ってしまう悪い癖がある、という設定があったが時が経つにつれて自然消滅した。

エリックより肝が据わっており、現場捜査官としての側面も持つため度胸がある。

しかし人を射殺した際は自身の行動に悩んで欠勤するなど、まだ青い部分も見られる。

エリックのことは好いているようで、男として自信のないエリックをよく励ましたり家族と引き合わせたりしている。


  • ネイト・ゲッツ(演:ピーター・キャンバー、吹:神奈延年

シーズン2序盤までチームに居た心理学者。取り調べをモニタリングして犯人の嘘を見抜いたりする役目を担う。

現場に出ることもあるが基本的には犯人の表情や目線を読んで証言の分析を行うのが仕事。

一応現場捜査官には憧れていたが、どこか気が弱く他のメンバーからは現場に出なくても良いとすら言われている。

しかしヘティの要請によって世界を飛び回りつつ別の様々な任務を担うことになり、LAを去る。

その後はプロファイラーへと転身し、以降、シーズン毎に原則1話程度登場している。一皮剥けた姿こそ見せているが、ヘティには頭が上がらないようである。

ネルとは旧知の仲で、いきなり親しくハグしていたためエリックに驚かれていた。

長く仕事を共にしてきただけに、チームを抜けた後も仲がよく、時にチームメンバーが悩んだり精神的にダメージを受けた際はカウンセリングをしにやってくることも。


  • ドミニク・ヴェイル【ドム】(演:アダム・ジャマル・クレイグ、吹:小田柿悠太

シーズン1に登場していた新米捜査官。ケンジーと組むことが多かったが、基本的なことはサムに教わっていた。帰宅途中に拉致されシーズンの途中から登場しなくなる。その後、拉致された先が判明したためメンバー全員で救出に向かうが、最期はサムを庇って銃撃を受けて殉職する。


  • ヘンリエッタ・ラング【ヘティ】(演:リンダ・ハント、吹:一城みゆ希

元CIAの国際的スパイという経歴を持つ小柄な老女。主に「ヘティ」と呼ばれている。

一見すると紅茶を愛する淑女だが、国家機関のお偉方を脅せるほどスパイとして功績を重ねてきた人物。副局長のグレンジャーとも殺し合いをしたことがあるほど。

その経歴からヘティの首そのものに大きな価値があるようで、しばしば殺し屋に狙われる。

自分の部下や若者を「ミスター○○、ミス○○」と呼ぶ癖がある。

その経歴と手腕からカレン達からは尊敬されつつも恐れられており、作戦ルームでは飲食禁止などのルールを頑なに守るのは彼女の厳しさ故。

かなり多趣味で、年齢に見合わずパソコンで動画を楽しんだり、道場では剣道で並み居る同僚を打ち倒したり、とかく謎が多い。パソコンはいじるが詳しいことはさっぱりで、エリックの話すITの専門用語を聞くと「それは何語なの?」と問いかけていた。

社会に馴染めない人間にスパイとしての道を示しており、カレンや一時期チームのまとめ役となったハンターはヘティが育てた。


  • オーウェン・グレンジャー(演:ミゲル・フュラー、吹:田中正彦

NCISの副局長。寡黙で目的を仲間に打ち明けない、隠し事の多い人物。

ケンジーの父とは旧知の仲で、彼の死の真相を探るためにヴァンスの指示と偽ってLAチームの監視役となる。

その働きぶりが認められて正式にお目付け役、司令塔として行動するようになる。特にヘティがいない時はチームを引き締める役となる。

チームからはその横暴さから嫌われている、作中の憎まれ役。しかし時を経るにつれて仲間として信頼し合うようになる。

当初はジョークも通じず滅多に笑わなかったが、徐々に部下達に笑顔を見せたり、プライベートで協力する機会が増えた。

一見すると現場捜査官との利益に反することをしているように見えて、実は仲間のための行動だったということもしばしば。

また、良いものを口にしていながら馬鹿舌なところがあり、皆が不味いといったディークスの料理を前評判を知らずに食し、ナチュラルに高評価を下していた。

演じているミゲルが癌を患うも、病を押して出演を継続。最後の出演シーンではチームを離れることを手紙に残して支局を去った。

後に現実と合わせて病死した設定となって、正式に降板となる。


関連項目編集

NCIS スパイ

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