概要
辛く、苦しく、勢いのない時代を暗黒に準えた表現。
対義語は黄金時代。
歴史用語としては、大抵は中世ヨーロッパの前期(5世紀~10世紀)を指す事が多く、長い目で見ればルネサンス時代(16世紀以降)までを指す事もある。
中世前期は480年の西ローマ帝国崩壊以降は文明や文化・技術の水準が著しく衰退し(日本で例えるなら近世の城郭建築が弥生時代の環濠集落レベルにまで落ち込むくらい)、更にキリスト教の宗派が分裂したり、疫病の流行やヴァイキングやゲルマン人やイスラム教徒などの侵略が重なってヨーロッパは長期に渡って極度の混乱に陥ったが、やがてこの混乱もフランク王国の台頭と共に鎮まっていき、それから数世紀後にはヨーロッパにルネサンス文化が花開く事となった。