概要
開発したのはCD-iやBlu-rayの団体で有名なPhilipsである。アジア圏では広く使われたが画質の悪さと収録時間の短さの点に不評があったため、日本では普及しなかった規格である。現在では中国(中華人民共和国)でも同じくDVDやBlu-ray Disc(この国では独自のRed-rayディスク含む)、ネット配信が主となっているので、過去の存在となっている。
名前が逆文字にすると似ているディスク規格としては1978年に誕生したCDビデオ(CDV)という規格もこの規格が誕生する前にあった。
CDにMPEG-1形式の動画とMP2形式の音声を収録した規格。使用感はDVDに似ているが、画質の悪さと収録時間も74分と短かったため日本では普及しなかったが、コストの安さと手軽さから中国や東南アジアなどでは広く出回った。しかし、コピーガード機能も現在のDVD、Blu-rayとは違いそれすら対応していないはがりか海賊版も意図も簡単に多く出回ってしまい著作権関連の被害が絶えず凄まじかった模様。中国では映像をMPEG-2に対応させ、より圧縮率を高めた「スーパービデオCD(SVCD)」というものも開発された。
日本でも一部の市場で出回った事もある。(当時発売のDVDプレーヤーの説明書より)
日本では知名度が低いが、初期のDVDプレーヤー(のちに非対応モデルしか発売されなくなる)はVCDの再生にも対応していたものが多く、台湾や香港などからVCDタイトルを個人輸入して楽しむ人もいた(ただし、プレイステーション2はVCDに対応していない)。
ディスクの記録層については片面一層しかない。
画質は基本的にVHSの三倍モード並み(YouTubeにおける最低画質の240p=352x240相当)と悪く、動きの激しい映像ではちらつきやブロックノイズが多発し見るに耐えないなんとも言えぬ雑すぎる様な画質が劣化した映像となる。音声はMP2(MP3の下位規格)で収録される。音質は言うまでもないが、現在の形式AACなどと比較すると中途半端な音質であることは確かである。