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概要編集

12センチCDにMPEG-1形式の動画とMP2形式の音声を収録したもの。1993年に登場し、アジア圏では普及したものの、画質の悪さと収録時間の短さのため、日本ではレーザーディスクの代用としてカラオケで使われた程度で、あまり普及しなかった。


使用感はDVDに似ているが、画質はVHSの三倍モード並み(YouTubeにおける最低画質の240p=352x240相当)と悪く、動きの激しい映像ではちらつきやブロックノイズが多発し見るに耐えない映像となる。加えて再生時間も74分と短かったが、コストの安さと手軽さから中華圏(中国台湾香港)や東南アジアなどでは広く出回った。コピーガード機能がなく、(普及地域の著作権遵守意識の低さも手伝って)海賊版が作り放題であった。


日本でもCD-ROMドライブを搭載したパソコンや初期のDVDプレーヤー(のちに非対応モデルしか発売されなくなる)ではビデオCD再生に対応していたものも多く、台湾香港などから輸入されたVCDコンテンツを楽しむ人もいた。


現在ではアジア諸国でもDVDBlu-rayが普及し、さらに映像はネット配信が主となっているので、過去の存在となっている。


規格編集

映像はMPEG-1(そもそもこれはCDに1時間程度の動画をおさめることを目標に策定された規格である)、音声はMP2MP3の下位規格)で収録される。ディスクの記録層はCDと同様、片面一層しかない。開発したのはCD-iBlu-rayの団体で有名なPhilipsである。


本規格に先立って、フィリップスがソニーと共同開発したCDビデオ(CDV)という規格も1987年に誕生している。CDの音声とレーザーディスクの映像を12センチディスクに収めたものだが、全く普及せず忘れ去られたため、本規格が登場した時の混乱は大きくなかった。


関連タグ編集

CD DVD 光ディスク レーザーディスク プレーヤー ビデオ 映像 音声


関連リンク編集

WikipediaのビデオCD

Wikipedia版のスーパービデオCD

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