何人も「繋がる者」からは逃げられないよ。
概要
『ケンガンアシュラ』、『ケンガンオメガ』に登場する人物で、作中で暗躍する組織『蟲』の極東本部長。右手の甲にムカデのタトゥーを入れた長髪の男。その風貌は山下健蔵から「猩々」と形容された。
「無問題(モウマンタイ)」や「すべては『繋がる者』のために」が口癖。
エドワード・呉や「虎の器の男」らと何らかの企みを持って日本で暗躍する。
戦闘スタイル
闘技者ではないため体術を遣っている描写はないが、長い袖に仕込んだ長い針状の暗器による暗殺を得意としている。
それゆえか正々堂々の勝負ではあまり強さを見せておらず、成島光我の一撃に反撃できなかった(あえてしなかった?)り、呉雷庵の攻撃をマトモに受けたりで、実力的には十鬼蛇王馬に「そこまで強え奴には思わなかった」と言われている。
しかし並み居る護衛者たちの警戒を掻い潜って守護者の蘭城の暗殺と届け物の任務を完遂したり、"外し"状態の呉雷庵の手加減なしの攻撃を2度も受けてなお生き延びたり、王馬・雷庵・片原烈堂の3人を相手に気配を察せられることなく逃げおおせるなど、底知れない能力を持っているようだ。
活躍
『ケンガンアシュラ』
最終話で初登場し、秘かに願流島に侵入し護衛者の監視を掻い潜って守護者に潜入していた蘭城を暗殺後、器官培養によって用意された新しい王馬の心臓を置いて去り、間接的に王馬の命を救う。
その後は香港で「虎の器」を名乗る謎の人物、エドワード・呉と会話を交わしている。
『ケンガンオメガ』
弟子達に拳願会所属企業の社員や闘技者の顔に整形手術を施し、拳願会に潜入させ臥王龍鬼をマークさせていたが、幽崎(偽)の独断専行が原因で龍鬼に全員殺害されてしまう。ただ、もっと深い所まで「楔」を打ち込んでいるため、末端の損耗については全く気にしていない様子だった。
山下商事を盗聴して王馬の遺髪と龍鬼の毛髪を奪取、数ヶ月後、山下一夫が『蟲』の情報に触れたその日に自宅に侵入して一夫と成島光我に接触、さらに付近一帯に大勢の弟子を放って彼と光我を追い詰めていく。だが、これらの行動は拳願会上層部には筒抜けで、河川敷で山下を追い詰め始末しようとした際に、駆けつけた王馬と雷庵により弟子たちを蹂躙され、自らも命乞いを無視され「外し」た雷庵から本気で殴られる。普通なら死ぬほどの一撃であったが、2人が少し目を離した隙に気付かれることなくその場から逃げ出すことに成功、雷庵への復讐を誓う。
なお、口封じのために弟子たちには事前に遅効性かつ致死性の毒物を服用させており、時間内に解毒剤を飲めなかったので、生きたまま護衛者に捕縛された者も毒が回って全員死亡している。
それから約1ヶ月間は雲隠れしていたが、王馬を確保するために、拳願会と煉獄の対抗仕合の会場となる神殺ドームに侵入し、エドワード・呉と再会している。
ここから小物化が加速的に進みエドワードに掴まれた際は殴らないように懇願している。
また失敗が原因かそれとも最初からそうする予定だったかは不明だが上層部から切り捨てられてしまった模様。
成島丈二と暮石光世にしばらく身動きができなくなるほどボコボコにされたが不自然な脱出をしてこの場を切り抜けた。