プロフィール
馬名 | カフェファラオ |
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欧字表記 | Cafe Pharoah |
生年月日 | 2017年3月3日 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | アメリカンファラオ |
母 | Mary's Follies |
母の父 | モアザンレディ |
産地 | 米国 |
生産 | Paul P. Pompa |
管理調教師 | 堀宣行(美浦) |
馬主 | 西川光一 |
戦績 | 10戦5勝(2022年2月現在) |
主な勝ち鞍 | フェブラリーステークス連覇 |
概要
アメリカンファラオの初年度産駒の1頭で、アメリカで生まれて日本に輸入された外国産馬である。
2021年にフェブラリーステークスを勝ち(アメリカンファラオ産駒初の中央G1勝ち)、翌22年には同レース連覇を果たしている。
戦績
デビュー前
2017年3月3日、アメリカ合衆国の競走馬生産者Paul P. Pompaの営む生産牧場にて誕生。
父親は馬名のスペルミスで有名なアメリカ三冠馬、日本でもリフレイムなどの産駒が走っているアメリカンファラオ。
母父はシャトル種牡馬としてアメリカとオーストラリアでG1馬を大量に輩出したモアザンレディ。
馬主の西川光一氏は、マンハッタンカフェなどの馬主である西川清氏の息子。父と同じく「カフェ」を冠名としている。
そのため、本馬は「冠名+父名の一部」でカフェファラオと名付けられた。
ついでに、英語でのスペルミスも父と同じ。本来のファラオの綴りは「Pharaoh」のところが「Pharoah」になっている。
日本に輸入後、カフェファラオはJRA美浦トレーニングセンターに厩舎を構える堀宣行調教師に預託され、競走馬人生のスタートを切った。
メイクデビュー~2歳
カフェファラオのデビュー戦となったのは、2019年12月14日の中山第5レース、2歳新馬戦(ダート1800m)。
ライアン・ムーアを鞍上に1番人気。レースでは2着を10馬身、3着以下に至っては19馬身もちぎり捨て、見事デビュー勝ちを飾った。
この年はデビュー戦のみを走り、次のレースは明けて3歳の時になる。
3歳
明け3歳。カフェファラオ陣営が次に選んだのは、リステッド競走ヒヤシンスステークス(ダート1600m)。鞍上はミルコ・デムーロに乗り替わり、単勝オッズ2.1倍の1番人気。
スタート直後は行き脚がつかなかったものの、後方からまくって4コーナーで先頭に立ち、2着のタガノビューティーに1と3/4馬身差で勝利。
鞍上のミルコは「メチャクチャ強いです」とコメントし、ますます今後に期待できる結果となった。
重賞初挑戦
ここまで無傷で2連勝中のカフェファラオ。陣営はアメリカ遠征も計画したものの、新型コロナウイルスの影響で遠征計画は中止される。
次走に選んだのは、初の重賞挑戦となるユニコーンステークス(GⅢ)。鞍上はダミアン・レーンに乗り替わり、ここでも1番人気に推される。
ゲートが開くと同時に好スタートを切ると、カフェファラオは2番手付近を追走し、直線で抜け出す。
抜け出すと同時に後続との差をグングンと突き放し、レースレコードの1:34.9を叩き出し、5馬身差の圧勝劇を演じて見せた。
ジャパンダートダービー
ユニコーンステークスでの圧勝劇を見た陣営は、さらに格付けが上のジャパンダートダービー(Jpn1)にカフェファラオを出走させる。
前回と同じく鞍上にダミアン・レーンを迎え、単勝1.1倍という圧倒的1番人気。
好スタートを切ると同時に順調にレースを進めた物の、1コーナーを手前にして馬場にハロー掛けをした車のタイヤ痕に驚き、手前を変え損ねてしまう。
その結果調子が狂ってしまい後退。1着のダノンファラオから2.7秒離された7着と惨敗を喫する結果となった。
この後は休養に入り、秋から再始動することになる。
シリウスステークスからチャンピオンズカップ
休養後はシリウスステークス(GⅢ)から再始動し、新たにクリストフ・ルメールを鞍上に迎えて1番人気。
4コーナーで中団から押し上げて差し切るレースで重賞2勝目を飾った。
しかし、続いて挑んだチャンピオンズカップでは全く見せ場なく6着となり、これでカフェファラオの3歳シーズンは終わりを迎えた。
4歳
フェブラリーステークス2021
明け4歳を迎えたカフェファラオ。陣営が年明け初戦に選んだのは、2月21日のダートG1フェブラリーステークス。
チュウワウィザードはサウジ遠征に旅立ち、クリソベリルは故障で戦線離脱。ライバル不在の中1番人気に推された。
また、このレースから、後方視界を狭めるチークピーシーズを着用することとなる。
ゲートが開くと、逃げるエアアルマスを前に見ながら先団をマーク。直線に入ると同時に一気に抜け出し、G1初勝利。
アメリカンファラオ産駒としても初の国際ダートG1を制する結果となった。
フェブラリーステークス後
フェブラリーステークス後は、5月5日に船橋競馬場で開催される中央地方交流競走、かしわ記念(Jpn1)に出走。
好位につけて展開を伺ったものの、地方競馬の深い砂ときついカーブに適応できず5着と敗れる。
その後、陣営は何を考えたのか芝のレースとなる函館記念(GⅢ)に出走。1番人気に支持されたものの、やはり芝は合わなかったのか9着と敗退した。
4ヶ月半の休養をとり、チャンピオンズカップではブリンカーを装着して挑んだものの、11着と全くいいとこなしで敗北することになる。
5歳
5歳シーズンを迎えたカフェファラオ。昨年と同じく、2月に行われるフェブラリーステークスを年内初戦とし、調教を重ねた。
フェブラリーステークス2022
2022年2月20日。フェブラリーステークスを控えた東京競馬場は通り雨が過ぎ、ダートは稍重の発表となっていた。
レースには二刀流を狙う白毛の女王ソダシ、地方から殴り込みのミューチャリー、JBCスプリント覇者のレッドデゼルなどが顔を連ね、カフェファラオは単勝オッズ5.1倍でレッドデゼルに続く2番人気。
鞍上には香港での落馬事故から復帰したばかりの福永祐一を迎え、新コンビを組んだ。
ゲートが開くとテイエムサウスダンが先陣を切って逃げていき、ソダシが2番手付近という形でレースが進み、テイエムサウスダンがペースを握る形となった。
カフェファラオはソダシを前に見ながら好位に控え、最終直線に入ったところで外に持ち出し仕掛けた。
抜け出すと同時に後方との差は開いていき、そのまま先頭でゴールイン。2着のテイエムサウスダンに2と1/2馬身差をつけての快勝だった。