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狗神玲音の編集履歴

2022-03-18 20:24:54 バージョン

狗神玲音

いぬがみれおん

『寄宿学校のジュリエット』の登場人物。

プロフィール

誕生日8月23日
血液型O型
身長150cm

概要

犬塚露壬雄の同級生であるダリア学園の女子生徒。

ある事情で休学していたが、高等部1年次の冬期休暇明けに復学。犬塚藍瑠の雑務係(ファグ)となる。黒犬寮と白猫寮の分断を掲げて監督生選抜に名乗りを上げ、露壬雄と監督生代表の座を争う。


人物像と境遇

実は東和民の父・狗神氏とウェスト人の母・バーミー(旧姓ヨーロピア)の間に生まれたハーフ。普段の髪はハーフであることを隠すため黒染めで染めており、地毛は母親譲りの赤毛である。中等部時代は眼鏡をかけており、素性を悟られないように周囲と溶け込むように振舞う一方で成績上位に名を連ねるカリスマ性を発揮していた。パンク系やゴスロリファッション、ダークファンタジー系アニメが好み。

駆け落ち同然に結婚して東和の田舎に隠れ住んでいた両親に加え、親の都合で父に引き取られたいとこ・甲斐と久里の兄妹(2人とも学園初等部に在学)を合わせた5人で東和とウェストの融和を願いながら穏やかに暮らしていた。

しかし、高等部への進級を控えていた頃に母方の親族に居場所がバレてしまい、母親は政略結婚の道具として連れ戻されてしまい、この騒動によって故郷で孤立して引っ越しを余儀なくされた上に家庭が崩壊。父は衝撃から病気がちになって寝込むようになる。

母を助けるため、休学してウェスト公国にある母の実家を単身訪ね直談判したが、東和を毛嫌いする母方の祖母から投げかけられた心無い言葉に絶望したまま帰国。東和とウェストの融和など所詮は絵空事だったと断じ、自分のような目に遭って苦しむ者をなくすために東和とウェストの断絶を願うようになった。


ちなみに、「ボク」を一人称に使う、黒手袋をはめる、他人をからかうなど食えない振る舞いをするが、これらは田舎育ちを隠すためであり、動揺すると地元の訛りが出てしまう。また、幼いいとこの面倒を見てきたため家庭的でもあり、学園にいる間も誕生日を手料理で祝っている(その場面を露壬雄に偶然見られたことで地がバレた)。


劇中での活躍

高等部一年三学期から復学。露壬雄に突き飛ばされてきたスコットの顔面を踏みつけようとして白猫寮の面々と諍いを起こしている。やがて藍瑠の雑務係に就任。知り合いであり個人的には友情を抱き憎からず思っていた露壬雄(露壬雄自身は玲音に対し苦手意識を抱いていた)に同盟を持ち掛けていたが決裂。確実に監督生代表を勝ち取るため対抗馬である露壬雄の弱みを探る中、彼とジュリエット・ペルシアの密会現場を目撃し、選抜選挙当日にこの事実を高等部の生徒全員に暴露する。2人の断罪劇を行うことで学園での二国分断を確実なものにしようとするが、丸流千鶴をはじめとした露壬雄およびジュリエットと縁ある生徒たちが2人を支持したことで計画は失敗に終わる。なお当初は露壬雄がジュリエットとの関係をその場で否定さえすれば追放にまで追い込むという気はなく、見せしめとしてあえて学園に残すつもりだった(同時に彼女なりの露壬雄への情けという意味での配慮でもあったが二人は屈しなかった)。計画が破綻した後は潔く騒動の黒幕であることを寮監に自白。一週間の謹慎処分を受けた後、居場所がなくなったとしてダリア学園を自主退学しようとしたが、露壬雄に引き留められて説得を受け、監督生補欠選挙にて身の上の全てを生徒たちに話し、空いていた3人目の監督生の席に座ることになった。


選挙後は髪型をセミショートに変えイメチェンを図り、露壬雄達との関係も修復できた。ジュリエットに対しても陥れようとした件を後に謝罪している。

最終章である修学旅行編では、実家から逃げ出し逞しく生きていた母と再会、しばらく会わない内にハイスペックになっていた母の姿に驚愕するも再会を喜んだ。なお母との一件の後で「好きになっちゃうから」と露壬雄におそらく半分は本気であろう気持ちを伝えている。

母はその後も追手から無事に逃げ延びており第117幕でシャルが実行した東和親睦宣言のニュースを見て安堵した様子を見せていた。


卒業後は二国の壁が取り払われたダリア学園初等部の教師になる。このときには黒染めを止め地毛に戻しており、家族全員とダリア島で一緒に暮らしているようである。


余談

  • 彼女のビジュアルがジュリエットと対になるようにデザインされたのは「ハーフのキャラ」であることを暗喩表現したかったから(作者談)。
  • 名前の由来は作者のコメントがないため不明。推測の域ではあるが、
    • 他の黒犬のキャラクター同様に犬種由来で、ドイツ原産の大型犬「レオンベルガー
    • 「レオン」=ライオン(ネコ科)と連想できることから、東和とウェストのハーフであることの暗示

などの説がある。

  • 露壬雄の兄・藍瑠が玲音を自身の雑務係(ファグ)に任命したのは玲音の優秀さのみならず、露壬雄の掲げる融和路線と真逆の分断路線のどちらを選ぶのか見届ける意図もあったが、彼女の出自や過去から来るウェスト人への憎悪が自身の想像を超えるものだと知った時には流石に動揺している。
  • みなそれなりの戦闘能力を持っている作中メインの女子陣の中では戦闘力こそ持ってないものの、思慮深さ・賢さ・統率力・煽動など頭脳面においてそれを補って有り余るほどのものを有している。実際に甲斐と久里と一部の教師陣しか知らない自身の出自(田舎育ちの方言女子ぶりは勿論、ハーフであること)を偶然知ってしまった露壬雄以外の黒犬寮全体に補欠選挙の演説で打ち明けるまでは誰も彼女をハーフだと知らなかった。

狗神甲斐/狗神久里

玲音の父方のいとこの兄妹。共に親の都合で引き取られてきている。甲斐は玲音の5歳下、久里は7歳下でそれぞれ初等部6年と4年に在籍している。玲音の事を慕っており、その過去を露壬雄に話している。実は最初期の頃に登場しており、白猫寮の高等部の生徒たちに絡まれていたところをジュリエットに助けられている。

狗神バーミー/バーミー・ヨーロピア

玲音の母。ウエスト人貴族ヨーロピア家の令嬢だが、東和人の狗神氏と駆け落ち同然に結婚。しかし実家が権力を得るための政略結婚の道具にされるために実家に連れ戻され、とある公爵家に嫁がされる。公爵家で塞ぎ込んだ生活を送っていたものの玲音がヨーロピア家に来たことから公爵家から逃れるために自身を鍛え驚異的な身体能力を開花させ、公爵家及び実家からの逃亡生活を行い続けている。なお、東和人嫌いの母(玲音の祖母)とは険悪。

玲音の母方の祖母

傲慢な東和人嫌いのウエスト人貴族の典型。事ある毎に血圧を気にする。権力を得るために娘を誘拐同然に連れ戻し(未婚と偽ってまで)公爵家に嫁がせたものの、玲音が乗り込んできたことから娘が逃亡したことで婚姻が破綻。結果的に没落して寝込んでしまう結果となった。玲音には東和人の娘がいたことが発覚したことで離縁させられたと悪罵と共に話している。娘と孫娘からは当然嫌われている。


関連タグ

寄宿学校のジュリエット

ハーフ ボク少女 闇堕ち 哀しき悪役

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