概要
CV:井口裕香
ヴェルザードとは、『転生したらスライムだった件』のキャラクター。
“白氷竜”、“氷の女帝”の異名を持つ竜種の2体目であり長女。
ヴェルダナーヴァは兄、ヴェルグリンドは妹、ヴェルドラは弟でヴェルダナーヴァの子であるミリム・ナーヴァは姪に当たる。
※)ここより先はネタバレが大半となるのでアニメ・漫画・ゲーム等から入る人はご了承の上閲覧下さい。
人物像
人間に変身した姿は長い白髪と深海色の瞳(能力の発現時は金色に光る)をした少女の姿となる。これは後述の住処の環境を維持のため能力の制御が甘くなるよう敢えてスペックダウンさせた姿であり、能力・制御を完全なものに戻すと妖艶な大人の女性へと変化する(メイン画像参照)。
当初は兄ヴェルダナーヴァがギィに世界のバランスを調整する『調停者』の役割を授けられたのに対し、その評価に嫉妬し勝負をしかけたのだが、自分は究極能力を所持していたのに対し当時ユニークスキルしか所持していなかった(究極能力に本来究極能力同士でしか渡り合えないとされる)ギィに勝利できず三日三晩もの互角かつ星の地軸に影響に及ぼす程の激しい戦いを繰り広げた。想像以上の実力者であったギィを兄が認めたのを理解し以降彼の力となろうと傍に連れそうようになり、同時に自分自身も好意を抱きギィをいつか振り向かせてみせるという願いも抱くようになった。
この戦いの動機とその結果からも伺えるように並外れた嫉妬深さの持ち主でギィが自身に対しどこか素っ気ないところがあるのに対し自分以外の者に興味を見せているとすぐ嫉妬を覚えてしまいこれが後述の嫉妬之王に目覚めるきっかけとなった。
弟であるヴェルドラには生まれた当初から暴れる事ばかりを求めていた事を呆れつつも大事に思っている。しかし何度も躾という名の成敗を下しており消滅に至らせて転生させるという時まであったためトラウマレベルの恐怖心を抱かれている。ヴェルドラの方から会いに来ることはない、氷土の大陸には近づこうとしない、訪問すると脱走されそうになる、漫画版に至っては気配を探っただけで気づかれた途端血の気を引かれるなど徹底的な苦手意識だがヴェルザードからは「お仕置き」の範疇のつもりで恐怖されてるのには自覚がなかった。そうした事から彼が破壊活動の末勇者に封印された時は仕置きとして敢えて放置しており、反省の様子を見せているなら消滅前には助けるつもりだった。
妹のヴェルグリンドの方に対してはこちらも仲が悪いわけではないが彼女がギィと対峙している東の帝国の皇帝ルドラ・ナスカの元に就いているため立場上は対立関係にある。
絶大な力量差を誇るからかギィ以外の魔王には基本的に興味は希薄でギィが友と見なしているレオン・クロムウェルに客人として「様」を付けたが会話そのものはぶっきらぼうで魔王達の宴にも関わる気を見せてない。しかしながら弟の成長の手助けをしてくれたリムル=テンペストはある程度認めるようになる。
能力
ヴェルダナーヴァに次ぐ竜種2番目の実力者で極めて高い能力・技能の練度により魔力常に一方的に制圧されてきたほどの実力差を誇る。
凍結能力を操りその膨大な魔力に晒されている事で住処である「氷土の大陸」は(前述の地軸の変化によりただでさえ高緯度に面しているのに)永久凍土の氷原に囲まれた大地と化しており凄まじい極寒さにより悪魔族などごく一部の生物しか生存は出来なくなっている
しかしその本質は運動エネルギーの停止に特化したもので分子運動すらも停止させて凍った状態に至らせる。しかも世界の時間すら止めてしまいかつ自分のその中でも動けるので時間に干渉できない者はこの能力を前に何も出来なくなる。ヴェルドラの能力である運動作用の天敵そのものといえ彼が歯が立たなかった理由の一つとなっている。
特殊能力(スキル)
究極能力:嫉妬之王(レヴィアタン)
対象物の性能を格下げして劣化させ、その分のエネルギーを吸収できる。つまり敵を自分の力以下に低下させ同時に相手のエネルギーを奪える能力の発動の成功すればほぼ勝ちが確定する事を意味する。
究極能力:忍耐之王(ガブリエル)
ヴェルダナーヴァに授けられた能力で防御作用に特化した能力で大気中の水分を凝固することで大気獄壁という常識的な力では破壊不可能な堅牢さを誇る氷壁を作り出す。