概要
日語:ロシア連邦大統領(ロシア大統領)
露語:Президент Российской Федерации(президент России)
英語:President of the Russian Federation(Russian president)
1990年のソ連崩壊前に独立したロシア連邦(当時はロシア社会主義連邦共和国)のロシア第一書記ボリス・エリツィンがロシア連邦大統領を創設し、初代ロシア大統領となる。
1990年当時のソ連最高評議会議長・ソビエト連邦共産党書記長(国家元首職)のミハイル・ゴルバチョフはロシア大統領のエリツィンをソ連国家としては認めることはしなかった。しかし、当時のソ連ではソ連共産党とゴルバチョフの権威も指導力も地に落ちていることはソ連国民には明白であり、ソ連人はロシア復活とエリツィンを大いに指示した。ソ連人はソ連の恐怖軍事独裁体制と社会主義文化経済の崩壊に耐えられなくなっていたのである。
エリツィンはゴルバチョフをクレムリンから出ていくこと命令した。1990年の大みそかにゴルバチョフはソ連共産党中央委員会の解散を命じ、ソ連共産党書記長を辞任した。
1991年にクレムリンの赤旗がおり白・青・赤のロシア国旗が上った。
ロシア連邦大統領はロシア国民の選挙によって決定される。任期は2期12年。
創設当時の大統領の任期は最大2期8年であったが、2008年のロシア連邦憲法改正により任期が6年に延長された。この改憲時、「連続2期8年」であったのだが、ウラジーミル・プーチンは2期連続務めたのち「1期挟めばいいだろう」という論法で2012年の大統領選挙に出馬した。
これに続き、2020年での改憲では「任期は生涯2期12年」としながらも「過去の経験者はゼロから数える」「経験者は終身上院議員の資格を得る」「経験者とその家族は将来にわたり各訴追を免除される」と言った露骨なプーチンによる独裁化と権力保持を可能にした会見が行われた。
歴代ロシア連邦大統領
(大統領府クレムリン)
表の見方『代/氏名/所属/与党/特記事項』
初代 | ボリス・エリツィン | 無所属 | ロシア民主党 | 初代ロシア大統領 |
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第2代 | ウラジーミル・プーチン | 無所属 | 統一ロシア | エリツィンから後継指名された。国家主導型経済を推進でBRICSの一員など。 |
第3代 | ドミトリー・メドヴェージェフ | 無所属 | 統一ロシア | 古くからプーチンの部下、プーチン大統領に指名される。 |
第4代 | ウラジーミル・プーチン | 無所属 | 統一ロシア | 2回目、任期6年に延長した最初の大統領、最大2024年まで可能 |