概要
統一ロシア(とういつロシア、ロシア語:Единая Россия、読み:エジーナヤ・ラシーヤ)は、ロシア連邦の政党。メドヴェージェフ前首相が党首を務めている。
歴史
結成以前
1991年12月にソビエト連邦が崩壊し、その後は後継国としてロシア連邦が成立した。エリツィン大統領の治世にて、ロシアはアメリカによって国内事情が悪化しており、1998年8月に財政危機に陥った。その責任を取る形でエリツィン大統領はキリエンコ首相を解任し、この一件は国民にエリツィン政権への敵意とアメリカへの敵対感情を醸成した。結果として財政危機は、プーチン大統領が率いる同党が勢力を伸ばす契機となった。
結成後
2001年12月にそれ以前に存続していた「統一」と「祖国・全ロシア」の2つの政党を統合して結成され、2003年12月に執行された国家院選挙で第一党となった。2008年9月に発生した世界同時不況で人気に陰りが見え始め、2009年3月にトヴェリ市議会選挙でロシア連邦共産党に第一党の地位を奪われた。2016年9月に執行される国家院選挙に向けて選挙制度を改正し、比例代表制から小選挙区比例代表並立制に変更した。結果は小選挙区で他の党を圧倒し、225選挙区のうち203選挙区で勝利した。
支持率
プーチン大統領と統一ロシアの支持率は高く、80パーセントを超える事が多い。これはエリツィン政権時代の反動によるもので、現在のプーチン大統領の強大な権力と高い支持率を得ている。
スタンス
反米保守に近い考えを持つ。結成当初はアメリカへの友好姿勢を取る者が多かったが、2003年3月に始まったイラク戦争の影響で敵対姿勢が強まっている。