概要
「阪神爆弾」とは、日本プロ野球の所属各球団にいつまわってくるかわからない爆弾である。
2022年3月25日、日本プロ野球はこの日華々しく開幕した。
2021年にセ・リーグ最多の77勝をあげた2位・阪神タイガースも例外ではなく、阪神は大阪京セラドームに前年度日本一の東京ヤクルトスワローズを迎えての開幕戦を迎えることとなった。
ヤクルト先発・小川泰弘を打ち込んだチームは7回裏まで8-3と大きくリード、しかし、阪神は8回表に投入した齋藤友貴哉、岩崎優の乱調もあって1点差に詰め寄られ、9回表に登板したカイル・ケラーも山田哲人の同点ソロ、ドミンゴ・サンタナの逆転ツーランを浴びて開幕戦を落としてしまった。
開幕戦を落とした阪神はその後も初戦の大逆転負けのショックを引き摺るがごとく敗戦を重ね、なす術もなく9連敗、4月4日の横浜DeNaベイスターズ戦で西勇輝が完封し、ようやく1勝をあげたものの翌日からまた連敗がはじまってしまった。
4月14日には、遂に勝率がプロ野球史上ワースト記録となる.063まで低迷してしまう。
かくして、プロ野球史上稀に見る連敗成績を残す阪神をだれからともなく「阪神爆弾」と呼ぶようになり、セ・リーグ各球団のファンは敗北することの不名誉を恐れ、負けなかったことで不発弾を次の球団に渡すことができてほっとする、不謹慎な感情をもつことになってしまったのである。