概要
本作品のメインキャラクター、ロイド・アーニャ・ヨル、そして後に犬のボンドがお互いの目的のために結成した偽装家族である。
詳しくは『SPY×FAMILY』を参照のことだが、ロイドは任務の、アーニャはわくわくの、ヨルは殺しのために家族を演じている。当たり前だがこの3人に血のつながりはない。(ヨルはアーニャをロイドの実子だと思っているが実際は孤児院から引き取った孤児)
周囲に仲良し家族だと見せる必要があるが、幼い頃に両親を亡くしたロイドとヨルも、被検体として過ごし逃亡後4回里子に出され戻されたアーニャも、家族としての経験が非常に薄い、または全くない。
そのためお互いに頑張って家族になろうと奮闘するのだが、この姿は現代社会に疲れ切った読者を癒している。
担当編集の林士平氏は「家族のつながりが希薄化している近年は、漫画以外のコンテンツでも『疑似家族が本物の家族になる過程』に憧れや希望を見いだす作品が求められている印象があります。(後略)」と語っている。
家族と言っても所詮は他人であるが、世界全土において血縁の絆が希薄化する中で、ニセモノと称する彼らが端々に見せる行動はまさに理想の家族である。
"家族"になるのに血のつながりは些末なことでしかないということであろう。
家族構成
保護者
関係 | 名前 | 表の職業 | 裏の職業 |
---|---|---|---|
夫 | ロイド | 精神科医 | スパイ |
妻 | ヨル | 市役所職員 | 殺し屋 |
被扶養者
関係 | 名前 | 表の職業 | 裏の職業 |
---|---|---|---|
義娘 | アーニャ | 小学生 | 超能力者(読心) |
ペット | ボンド | 飼い犬 | 超能力者(予知) |
親戚
関係 | 名前 | 表の職業 | 裏の職業 |
---|---|---|---|
小舅 | ユーリ | 外交官 | 秘密警察 |
余談
- 実は作者の遠藤達哉氏は『家族ものを描くという気は一切ない』と語っており、本作はあくまでコメディであるとしている。
- フォージャー家を英語で表すと『偽装者』を意味する【forger】+【family】であり、ぶっちゃけそのまんまである。それでいいのか敏腕スパイと思わなくもないが、コメディなので許される。
- 余談だが、「フォージャー」という名前はソ連が1970年代に開発して実戦配備したYak-38のNATO名でもある。
関連イラスト
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五十嵐家(仮面ライダーリバイス):同期作品の家族。ただしこちらは血の繋がった実の家族でありながら、歪さが描写されるというフォージャー家とは真逆の存在。