飲食店としてのアメリカンダイナー
アメリカンダイナー又はダイナーとはアメリカの伝統的な飲食店のスタイルの1つで、アメリカやカナダで多く見られる。またダイナー式の食事を提供するレストランをダイナーレストランとも呼ぶ。
主に小中規模の店舗にカウンターを中心とした店内でハンバーガー、フライドポテト、ホットドッグ、コーヒーといった所謂ファーストフードを中心としたメニューが提供されている。
深夜営業を行っている店舗が多いのも特徴の1つ。
雰囲気の気軽さや安価で定番のメニューから様々な年齢や職種の人々が食事に訪れ、日本でいうファミリーレストランや大衆食堂的なポジションに当たる。
ダイナーの起源は移動屋台での販売だったとされ、それが後にプレハブ式店舗などに変化していき、1900~1950年代に多くの店舗が建てられアメリカを象徴する1つの文化にまで発展していく。
しかし1970年代になるとファーストフード店の台頭により店舗数は減少。近年では店舗を大型化し、カウンターなどを廃した所謂ダイナーレストランが増えてきている。
日本ではアメリカンなイメージを強く表すものの1つとして印象が強く、カラフルなネオンサインやビビットでアメリカンな装飾のイメージが強い。
アメリカンダイナーのウェイトレス
ダイナーのフェイトレスの日本でのイメージは、ストライプなどのポップな柄、半袖やミニスカートにへそ出しなどのセクシーな衣装、ローラースケートを履いての接客など所謂カーホップのイメージが強いと思われる。
これは実際アメリカでも盛んに行われていたスタイルで、特にローラースケートでの接客は1973年の映画「アメリカン・グラフィティ」の流行が影響しているとも言われる。
しかし近年では転倒や接触事故によるトラブル防止のため、ローラースケートでの接客を行う店舗はかなり少なくなっている。