概要
のび太が誤って壊したスネ夫の化石を弁償するべく原始時代にタイムスリップしたドラえもん達と出会った。
歴史の支配を企む「ジョーカー団」の野望を止めようとドラえもん達に協力を呼びかけている。
「おじさん」と呼ばれることに抵抗があり、苦言を呈する事も。
原始時代を荒らしたジョーカー団の構成員によると、彼もまたジョーカー団の一員であり、実際に西部開拓時代でドラえもん達に立ちはだかった。この時、のび太が説得に応じても戦闘の意思をやめておらず、スネ夫もその事にショックを受けたが……
以下、ネタバレに注意
元はジョーカー団の幹部であり、組織の首領ダウトの息子でもある。
しかしある日、父ダウトの考えに疑問を抱き、歴史を意のままに操れる4つの時の宝玉の発掘、ひいてはジョーカー団の目的が歴史そのものが消滅に繋がる事を知ってしまう。
それを阻止するためにジョーカー団より先に時の宝玉を手に入れようとするが、未来や原始時代と西部開拓時代にあった時の宝玉も既にジョーカー団の手中に収まり、自らもまた洗脳されてしまい西部開拓時代で空中飛行マシンに乗り込んで、ドラえもん達と戦わされてしまった。
この画像の上側にあるのが空中飛行マシンに登場したジェロ(ジェロ・スカイパー)である。
ジェロがジョーカー団なのは本当であるが、そのジョーカー団を自らの意思で裏切っていたというのが真相であった。
なお、ジョーカー団の目的がれっきとした歴史の破壊であるが、ダウトの表の顔は未来の大臣である為、裏で圧力をかけてタイムパトロールの動きを封じていた。
その後はドラえもん達に事の全てを打ち明け、ドラえもん達もまた歴史と未来を守る為にジョーカー団の打倒を誓い、ジョーカー団の一員であり兄でもあるニーモを退けた。
しかしダウトによってニーモが処刑された挙句、アトランティスの時代に飛ばされてしまった。そこを支配するポセイドンを撃破して最後の時の宝玉を入手、タイムベルトで大洪水に沈むアトランティスから脱出、変わり果てた未来で待ち受けるダウトと決戦を繰り広げた。
ダウトの野望の終焉とその最期を見届けたが、ジョーカー団による歴史の干渉による世界の荒廃はそのままであった。ドラえもんの道具であってもどうにもならない、そんな時にジェロは時の宝玉を使う事を決めた。
それにより現れた「時を司る精霊」にジェロは「ダウトの存在しない歴史に変える」ように願いを伝えた。「時を司る精霊」の力によってダウトの存在を消滅させた事で、ダウトの歴史干渉によって荒廃した世界は元に戻った。同時にそれは一連の出来事やダウトの子供であるジェロも消滅する事を意味していた。
時の宝玉による力で徐々に消えていく中、ジェロはドラえもんとのび太達にお礼と別れの言葉を残していった。時の彼方へと消えていった男の名前を、少年は悲しげに叫ぶしかなかった……。
その後、いつものように化石を皆に自慢しているスネ夫を突き飛ばして化石が道路に放り出されたが、通りかかった一台の車が寸前の所で停車。
車の持ち主は無事だった化石をのび太たちに渡してその場を後にしたが、その男は「おじさん」と呼ばれると「お兄さんだ」訂正させただけでなく、のび太の名前を知っていたようで……?
余談
こういった立ち位置と結末から、かの大長編ドラえもんの一作のび太と鉄人兵団に出てきた少女型アンドロイドリルルを思い起こさせる。
ジェロをデザインした人によると、ジェロが作中で「おじさん」と呼ばれたのはシナリオライターが「子供は成人男性をみんなおじさんと呼ぶ」と発言していた事から。
また、左頬にある傷は完全に趣味であるようだ。