「愚かな虫ケラどもめが。身の程知らずにもアトランチスへ攻め寄せ、ワシを目覚めさせるとは。汝らの滅びの日が来たのだ!!」
CV:富田耕生
概要
アトランティスの最後の遺産であり、本作のラスボス。ギリシャ神話の海神の名の通り、顔半分を覆う兜を被り髭を蓄えた神像の様な姿をした巨大なコンピュータ。
アトランティスが外敵の攻撃を受けた際に鬼角弾(大陸間弾道ミサイル)を発射する自動報復システムの中枢であり、「復讐の神」を自称している。
鬼岩城の内外に配備された無数の鉄騎隊(ロボット兵士)の制御も行っている。
主であるアトランティス人たちが死滅したことを知ることもなく7000年の眠りから覚め、海底火山の活動を敵からの攻撃と誤認し世界を滅ぼすべく鬼角弾の発射を企てた。
原作漫画や映画版にてエルから「あまり優秀じゃない」と言われている通り、既にアトランティスは滅亡しており振動や爆発は敵の攻撃ではなく海底火山の活動に過ぎない事を指摘されても頑として認めない、SF作品にしばしば出てくる「杓子定規すぎるスーパーコンピューター」である。
いかにも強大そうな外見だが自身の防御力は大したことはないらしく、エルからも「手持ちの小型爆弾を投げつければ破壊できる」と断言されている。漫画版では自ら攻撃を行ってはいないものの、映画版では目の部分から外敵迎撃用のレーザー光線を発射している。
ドラえもん達に鬼岩城の場所を探らせる為にわざと鉄騎隊に捕らえられたしずかに、モニターでエルやのび太達が散り散りになって鉄騎隊に敗北し捕らえられる様を見せつけて絶望を味合わせた。
海底火山の噴火が近づくと鬼角弾の全弾発射体制に入り、その前座として鉄騎隊に命じてしずかの首を撥ね生贄にしようとしたが、満身創痍のドラえもんが乗り込んできたため儀式は中断。しかし、ドラえもんは力尽きて倒れてしまう。
そして、絶望の涙を流すしずかに応えるように、気絶したドラえもんの四次元ポケットから水中バギーが出現。激怒した水中バギーが爆走してくるのを見て慌ててレーザー光線で迎撃した(漫画版では鉄騎隊に迎撃させた)が、水中バギーはボディが破壊され炎上しながらもポセイドン内部への特攻を敢行。両者は共に大爆発した。
その後、海底火山の噴火により主を失った鬼岩城はアトランティスの遺跡共々破壊され、アトランティスは跡形もなく滅亡した。
その他の作品
ドラえもんを題材としたゲーム作品ではボスキャラクターとして扱われることが多い。
ハドソンから発売されたSTG『ドラえもん』では海底編、ひいては作品全体におけるラスボスを務める。原作同様しずかを捕えて待ち構え、映画版の様なレーザーは撃たず、周囲に多数の岩石をばら撒いて攻撃してくる。ただし、岩石はポセイドンの顔より下に落ちると消滅するため、ボス部屋を旋回するように逃げ回りながら反撃すれば戦いやすい。中ボスの大ダコや海ヘビ(ドラゴン)のほうが手ごわかったと感じたプレイヤーも多いだろう。
エポック社から発売されたRPG『ギガゾンビの逆襲』ではギガゾンビにより修復され、またも海底編のラスボスとして登場する。特殊な能力は持っていないものの純粋にステータスが高い為、レベルや装備を強化して挑むほかないだろう。
同じくエポック社から発売されたアクションゲーム『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』ではアトランティスステージのボスとしてドラえもん達の前に立ち塞がる。本作のポセイドンは『海底鬼岩城』より過去(アトランティス文明滅亡後、鬼岩城が海底に沈んでいく最中)のものと思われ、額に時の宝玉が埋め込まれているのが特徴。攻撃手段は額から発する光弾。これが着弾した地点の地形は消滅するため、何も考えずに回避し続けていると足場が無くなり強制敗北になってしまう。また、体力が半分以下になると小型のポセイドンを3体召喚、自身の周囲を旋回させながら体当たり攻撃も使用するようになる。全画面攻撃の流れ星トンカチを連打して小型ポセイドンを瞬殺し、短期決戦を挑むのが攻略法と言える。
なお、当然ながらプレイヤーからは『この時に完全に破壊しておけよ』とツッコまれた(最終的には歴史改変によってこの戦い自体が無かったことになってしまうのだが……)。
余談
演者の富田氏は日本テレビ動画が制作した『ドラえもん』でドラえもんを演じた事があり、新旧ドラえもん声優の対決が実現した。