概要
CV:三ツ矢雄二
登場は劇中序盤。夏休みの旅行に向かう時、ドラえもんが移動手段として紹介する場面で登場。
原作初期に登場した「ロボットカー」(TCカラー作品集5巻参照)の上位互換に当たる。
高性能コンピューターを積んでいて、搭乗者を始めとした人間との会話、ナビゲートやライブラリ照合などを瞬時にこなす。記録データを映像として再生する機能も持ち、これにより、ある事柄の真実が明かされる。
最大で時速800kmのスピードをはじき出すことができる。
ドラえもん曰く「最新のコンピューター」らしいが、柔軟性に欠け融通が利かないことを始め、命令違反や悪口を言われると逆上する、恐怖のあまり隠れるなど、人間に近い部分が作中で現れている。
メンバーからの扱いは?
ドラえもんを始めとした男性陣からは「バギー」や「ポンコツコンピューター」などで呼ばれる。
ジャイアンからはそれに加えて「ちゃんとやらなかったら、ぶっ壊すぞ!」などと暴言を吐かれているため、荒々しい運転や【イイダロウ、壊してミロ! ソノ時ハ、オマエラ全員徒歩で移動ダ!】などと喧嘩腰の対応をしてしまうことも。
しずかからは『バギーちゃん』と呼ばれ、優しく接してくれているため懐いている。
壊されそうになった時「二人の命令で動いていただけで、機械に善悪の識別能力はないのよ!」と庇ってくれたため、更に拍車がかかる。(実際はドラえもんと同じで知能があるため善悪を識別できる。)
しずかからプレゼントを貰った時は【ジブンガ バギー デ アルコトガ カナシイ】と嘆き、“自分も人間であったのなら”と悲しみの涙を流した(本人曰く【オイルモレ】)。
海底鬼岩城付近では
鬼岩城を探索のための移動手段として役割を担う。最初こそ一悶着あったが、しずかの声援もあり【ムー連邦がある太平洋を一日で横断する】という離れ業をやってのけた。
が、途中で恐怖のあまり【イヤダ!モウ、コレ以上ハ イヤダ!!】と言い自ら四次元ポケットの中へ隠れてしまった。
立体物
関連項目
【これより先、このマシンの運命が記載されているため閲覧に注意されたし】
【泣カナイデ。ボク、シズカサン ノ タメナラ ナンデモスル】
怒りのバギー
仲間達全員が倒れ、絶望したしずかの流した涙に反応、自ら四次元ポケットを飛び出しポセイドンの前に姿を現す。
【コイツダネ? シズカサン ヲ 泣カセタノハ!】とポセイドンに迫るが、光線を喰らい車体が炎上。しかし、火だるまになっても臆さない。 巨大な火の玉となって自身の数倍の大きさを持つポセイドンに特攻を仕掛け破壊した。
※コミック版では上記の台詞の後に【許サナイ!!】、【オマエガ 親玉カ!!】という台詞が追加されている。
最後はネジだけになり、「しずかの宝物」にして【大切な友達】として記憶され、海底界を救った英雄の一人として語り継がれている。
※ミュージカル版ではクライマックスで映画版とコミック版と同様にポセイドンに特攻して大破するものの、フィナーレですぐに修理され、しずかと再会した。
小話
- 壮絶な最後を遂げた彼(?)だが、ファミコン用RPGの「ドラえもん ギガゾンビの逆襲」の海底編にて、墓碑として祀られている残骸にタイムふろしきを使うことで完全復活し、ギガゾンビの力で甦ったポセイドンのいる海底鬼岩城へ行くために一時的に力を貸してくれる。なお、ポセイドンを倒す(今回は特攻しない)と海底世界が気に入ったらしく残留する意思を示し、ドラえもん一行と別れることとなる。
- 大山のぶ代ら初代メンバー達が一番印象に残ったキャラクターとして挙げており、書籍『ぼく、ドラえもんでした』では「みんな、このシーンで泣いていました」とコメントしていた。
- 演者の三ツ矢氏は『キテレツ大百科』のトンガリを演じた事で有名であり、本作以降にもドラえもん映画では『のび太の宇宙小戦争』のロコロコや『のび太と鉄人兵団』のミクロス、『のび太のパラレル西遊記』のタイムマシンナビなど三枚目キャラを多く演じている。
- 『のび太の宝島』の主題歌で、後にTV版のOPテーマにもなった星野源の「ドラえもん」では、「機械だって涙を流して」というフレーズがあり、『海底鬼岩城』が一番好きな大長編だという星野の、バギーへの思い入れが歌いこまれている。