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おしどり夫婦とは、夫婦関係の状態の一つである。

概説

水面で常に寄り添いながらに泳ぐオシドリの番いように、大変に仲のいい夫婦のこと。

単純にラブラブ状態でイチャついているというわけではなく、互いが互いの気持ちを察し合い、互いの意思を尊重するようような理想の夫婦関係を指す場合が多い。

現実は非情である

……が、語源であるオシドリには悲しい現実がある。

オシドリの雄は雌と結ばれてパートナーが卵を抱くまでは、四六時中付きっ切りでそばにいる。

しかしいざ最も大変な子育ての段階に入ると、雄はさっさと別の雌を探しに行き、二度と同じ雌のもとには帰らない

実はオシドリに限らず、科の水鳥は夫婦では長くとも一年しか寄り添うことがなく、我々が理想とするおしどり夫婦の関係には決してならない

古来、「その番いのどちらかを殺すともう一方は生きる希望を失って死んでしまう」とさえ言い伝えられたが、オシドリの方は自然淘汰と戦うために非常にドライな関係を選んだのだった。

まぁ、人間によくある勘違い伝承の一つである。

逆にカラスや一部の猛禽類などは、一度夫婦になるとカップリングを解消することが少ない、仲睦まじい鳥として知られている。

ハトは基本的にどちらかが死ぬまでつがい相手を変えることはほとんどない種が多いが、最初の子育てに失敗した場合は潔く別れ、別の相手を探す種もそれなりにみられる。

また、タンチョウヅルは夫婦の絆が非常に深いことでも知られており、

死ぬまで相手を変えることがないどころか、伴侶のどちらかが死んでしまうとその場から暫く離れないほどである。

関連タグ

人間関係 夫婦 カップル

オシドリ

比翼連理

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