概要
GV-E197系は、JR東日本が保有・運用している事業用気動車。線路に敷かれる砕石(バラスト)の輸送と散布に使われる。
従来の機関車+ホッパ車からなる工事用列車は、機関車と貨車双方とも製造から長期間が経過しているうえに、JR東日本管内では機関車牽引の列車が高崎地区を除いてほぼ消滅し、機関車運転士の育成や工事用列車の速度の遅さ、そして列車の進行方向に応じて機関車を付け替える「機回し」の煩雑さが問題視されるようになった。そこで、旅客車両とほぼ同様の操作で運転できる事業用気動車が開発された。
2021年、新潟トランシスでまず量産先行車・第1編成が製造され高崎支社に配属。
車種構成
両側に運転台があるけん引用の電気式気動車『GV-E197形』が編成両端にそれぞれ1両ずつと、編成中間に砕石の輸送と散布を行うホッパ車『GV-E196形』4両の6両編成で構成される。最高運転速度は100km/h。
先行車・量産車合わせてホッパ車・GV-E196形が4両×7編成分、けん引用・GV-E197形が2両×8編成分用意される見通し。