カリスマ的人物
偉大な政治家・軍人・預言者・宗教的教祖など、政治や宗教における特殊な支配者・指導者がカリスマとされ、被支配者・被指導者は彼らのカリスマ的資質に絶大の信頼を置いて服従・帰依するのである。
独裁者としてはヒトラー、ナポレオン、ケマル・アタテュルクなど。軍事・政治指導者としては、ユリウス・カエサル、ホー・チ・ミンなど。宗教指導者としては、ムハンマドなどがあげられる。
国王や皇帝などの君主も、彼が実権を持っているかどうかにかかわらず、カリスマ的役割を果たすことがある。
由来
カリスマ(χάρισμα kharisma)は、古代ギリシア語で「恵み charis」を名詞化したもので「恵み的なもの」を意味した。
古代キリスト教団の語法では、「カリスマ」は神から贈られる特殊な能力だった。
社会科学者マックス・ヴェーバーは、「何ゆえに支配は正当化されるのか」という観点から、社会学における概念の「カリスマ(Charisma)」を作った。
すなわち、非日常的・超人格的・超自然的な資質(を持つ者)がこの「カリスマ(Charisma)」である。
尚、マックス・ヴェーバーの言う「カリスマ」は、善悪という価値判断からは自由な(Wertfreiheit)概念である。
自動車名(CARISMA)
かつてネッドカー(三菱とボルボ、オランダ政府の合弁企業)で製造され、三菱自動車が輸入していた乗用車。
国内では1996年から2000年まで輸入・販売していた。