🍑概要
桃とは、植物、果物の一種。
中国原産でバラ科サクラ属の落葉低木。樹高1～5m。春に花を咲かせ、夏から初秋に実を実らせる。
熟した外皮は赤と黄色がかった白が混ざり合っているような色をしており、とても甘く、柔らかい。中心には硬く大きい種がある。
桃の花は桃色の語源にもなっている。桜や梅に似て美しい。花の観賞用の品種はハナモモと呼ばれる。
ピンク色を桃色というように、色を表す言葉としても用いられる。桃色をよく桃の実の色と勘違いしている人が多いが、正しくは桃の花の色から来ている。そもそも桃の実はよく見るとピンク色ではない。
中国や日本では神聖な樹種として見られ、桃太郎や西王母の不老長寿の桃の伝説などがよく知られる。
疲れや体内の乾燥に効果がある果肉を食用とすることが多いが、漢方（中医学）では他に種子（桃仁）・葉・花弁や蕾にそれぞれ薬効があるとされている。
🍑日本における歴史
日本に伝わったのは弥生時代とされる。しかし、当時は実の固い黄桃が主流で、甘味は少なく、もっぱら健康食品や観賞用であった。
現在主流なのは、明治時代に伝わった水蜜桃から改良された品種である。ここから、こんにちイメージされるような、汁が多く、甘味の強い桃が作られていった。
🍑産地での違い
日本では山梨県と福島県が桃の産地であるが、山梨県の桃は固く、福島県の桃は柔らかいのが定説である（一部例外あり）。そのため、果物店かスーパーで購入する場合、桃の固さの好みに合わせて山梨県産と福島県産を分けたほうがいい。
