CV:甲斐田裕子
概要
赤い短髪と猫科の様な黄色い眼を持つ、ダクネス以上のスタイルを誇る美女。
魔王軍幹部の魔法使いであり、怠惰と暴虐を司る邪神だが、力の半分程を紛失してしまっている女神でもある(そもそも彼女が邪神と呼ばれる様になったのは、アクシズ教の信者達が勝手に邪神だと認定したのが原因である)。
「どういう事なの」が口癖。
かつては紅魔の里の邪神の墓に封印されていたが、幼いめぐみんが封印を解いたため復活。
原因は不明だが、この時に女神と魔獣の二者に分離してしまった。
暴走してめぐみんに襲い掛かる魔獣に、爆裂魔法を使い瀕死に追い込んだ後「あなたが目覚めるには、この世界はまだ平和過ぎる」と語りかけ、弱体化させた上で再び封印。そして自らは力を蓄えるべく、里を去った。
この時めぐみんからせがまれ、爆裂魔法を彼女に伝授している。
それから7年後に何者かによってまたもや封印が解かれ、現在は行方不明となった片割れの魔獣を探し続けているのだが、その魔獣というのは……(リンク先ネタバレ注意)。
性格
温泉好きで、アルカンレティアの温泉(混浴)で出逢ったカズマから「温泉好きのお姉さん」と称されている(ちなみに再会時も含めて、温泉から上がるまでカズマから巨乳をガン見されていた)。
『怠惰』を司っているのもあるのかもしれないが、(ウィズを除いた)血気盛んな他の魔王軍幹部とは異なり、基本的に温厚。
また魔王からも認められる程に真面目かつ常識的な性格でもあり、封印を解いてくれためぐみんに礼として、「願いを何か一つ叶えてあげる」と申し出た際に返ってきたのが、「世界征服」・「巨乳にしてください」・「魔王にしてください」といった無茶な要求ばかりだったために終始動揺し、振り回されていた(なお、願い事を悉く却下されためぐみんが最後に考え付いたのが、「さっきの魔法(爆裂魔法)を教えてください」だった)。
ちなみに爆裂魔法を使って魔獣を倒した際、めぐみんからの「どうしたらお姉さんみたい(な巨乳)になれますか?」という問い掛けを、「どうしたらお姉さんみたい(な魔法を使える様)になれますか?」と解釈した結果、「たくさん食べて、たくさん勉強して、大魔法使いにでもなれれば、きっと……」と答えたため、幼いめぐみんは「大魔法使いになれば巨乳になれる」と勘違いしてしまった。
作中の動向
9巻にて、遂に魔王軍幹部としてカズマ達と対峙する。
その際に、自身を邪神ではなく「女神」と称した事にアクアが不快感を持ち、逆にアクアが自身を水の女神だと言ってもウォルバクが信じなかった為に、お互いとても神とは思えない喧嘩をしてカズマを呆れさせた。
しばらくして、ウォルバクを煽って足止めするという目的を忘れ我慢の限界を迎えたアクアが、『セイクリッド・クリエイト・ウォーター』を使ってまたも洪水を起こした為、ウォルバクは驚愕しテレポートで逃走した。
その後も、折角破壊する寸前まで追い込んだ人間側の最前線の砦の壁を、アクアが以前より頑丈な壁に修理して邪魔をした為に、アクアに苦手意識を抱いている様である。
上述の通りめぐみんにとっては師匠と言える存在であり、更にゆんゆんとも過去に少し旅をした事がある様で、めぐみんとゆんゆんは砦を攻めている魔王軍幹部の正体が判明した途端に戸惑い、攻撃をやめてしまう。
当のウォルバクはゆんゆんの事は「覚えているわ」と言った反面、めぐみんの事は「覚えてないわ」と言い、めぐみんはその言葉にショックを受ける。
だが実際には、ゆんゆんの名前を聞いた時に「貴女のそれも、本名なのよね?」と聞き返していた事からめぐみんの事も覚えていた。
カズマ、めぐみん、ゆんゆんが人間側の砦の修復がかなり進んだのを見計らい、魔王軍の陣地近くまでゆんゆんのテレポートで移動し、カズマのスキルで敵が近くにいないか確認しながら、めぐみんの爆裂魔法で反撃を開始する。それを連日繰り返し、今度は魔王軍側が壊滅的な被害を被った(しかも、めぐみんの姿が見えたら泣き出す相手もいる始末)。
そもそもこれは、ウォルバクが人間側に対して行っていた戦法をそのままやり返しているだけであり、爆裂魔法の脅威は魔族側もよく分かっているため精神的に追い詰めるのにも効果的な、『やり返し戦法』である。
自分の部下達がそんな状況に追い込まれれば、総大将のウォルバクが動かない訳にはいかず、3人に接触し爆裂魔法を使おうとする。
しかし、絶体絶命の危機に陥ったカズマがポケットに忍ばせていた自作のダイナマイトを使った事で、大ダメージを受けてかなり弱ってしまう。
その後、ウォルバクとの過去に決着をつける覚悟をしためぐみんに、爆裂魔法を教えてくれた事に感謝の言葉を言われ、爆裂魔法で倒された。
めぐみん達が砦に救援に来るまで連日の様に人間の砦に放ち、脅威となっていた『爆裂魔法』。
それをかつて教えた弟子とも言える一人の少女に、トドメとして使われ討伐されるという、皮肉な最期を迎えたのだった。