概要
ワリオランドシリーズの流れを汲む作品で、シリーズでは初の3Dゲームとなった。日本版パッケージは金塊を模したデザインになっている。
アクションゲームの通算6作目にあたる。トレジャー開発で任天堂発売のゲームとしては『罪と罰 〜地球の継承者〜』に続き2つ目となる。
フィールドやキャラクターはすべて3Dで作られているが、ステージの構成は『スーパーマリオ64』のような箱庭的なものではなく、従来のワリオランドシリーズのような一本道の横スクロールアクションに近いものとなっている。
ワールドは全部で4つで、1ワールドにつき通常コースが2つとボスステージが1つであるため、4×3の12ステージしかなく、クリアするだけなら短時間で一通りプレイできるが、エンディングの変化などのやり込み要素をコンプしようとすればかなりのボリュームとなってくる。
おまけ要素としてGBAケーブルを使ったジョイキャリーに対応しており、特定の条件を満たした上でゲームボーイアドバンスを接続すると初代『メイド イン ワリオ』の体験版をダウンロードして遊ぶことができる。
あらすじ
その昔、黒い宝石という名の魔物が人々を困らせ苦しめていたが、永い年月の末に、森の妖精達により封印された。
そして、何年もの月日が流れた。
一方、世界中を旅して手に入れた財宝で念願の城を建てたワリオ。自分の豪邸とも言える城で寛いでいた。
しかし、その中に紛れ込んでいた呪われた黒い宝石が財宝を食い荒らしてモンスターを生み出していた。さらに、城にも呪いをかけ自分の住みやすい世界へと変貌させてしまう追い討ちをかけた。
盗まれた城と宝物を取り戻すためにワリオはパワフルな身体を武器に冒険に出る。
キャラクター
主人公。集めた宝の中に黒い宝石が紛れ込んでいた為に、財宝が魔物に変貌しワリオ城も不思議な世界に変えられるという憂き目に遭う。
本作は回転技を多用する。
かつて黒い宝石を封印していた妖精達で、黒い宝石の復活に伴って捕らえられた。本件はワリオの強欲が招いた自業自得とも言える案件だが、彼らは救出されると文句をほとんど言わずワリオに助力してくれる。
全ステージで合計40人が捕らえられており、助けた数によってエンディングが変化する。
ボスキャラクター
ウッディー
始まりの森のボス。緑色の大男のような見た目をしている。最初のボスだけあって単調な攻撃しかしないうえ、投げ落とせば楽に体力を削ることができる。
アンツキラー
始まりの遺跡にいるアリジゴクのボス。終盤ではザコ敵に混じって登場してくる。
ディーナソア
ワクワクワールドの大ボス。長い舌をもつ巨大な雌の恐竜。ヒップアタックやボディプレス攻撃をしてくる。
ベイビーエンジェル
ホラホラハウスのボス。巨大な天使の赤ん坊で、空中からビーム攻撃をしてくる。
玉乗りロージー
ぎっくりサーカスのボス。頭についた顔のような爆弾を飛ばしてくる。本体の顔はかなりブサイク。
ドキドラゴン
ドキドキワールドの大ボスで、2つの頭と尻尾をもつ竜。炎を吹いたり吸い込みを行ったりする。
カンタロウ
ブルブル山のボス。巨大な顔面をしているボスで、その顔面を活かした地震攻撃を仕掛けてくる。火口から吹き出す溶岩を当てることでダメージを与えられる。
タランチュラス
豆の木高原にいるクモのボス。頭と背中が弱点。下にあるクモの巣に落ちると移動速度やジャンプ力が落ちてしまうので注意。
レッドパンツジョニー
ハラハラワールドのボス。牛のような見た目であり、名前通り赤いパンツを履いている。同じワリオランドシリーズのビーフンやイノッチと同じく、攻撃してきたところを避けてうまく溶岩に落とすことでダメージを与えられる。
オジケルーマン
まじかるミラーのボス。緑色のゾンビのマジシャンで、名前通りいつもへっぴり腰で怯えている。カップの入れ替えマジックで正しいものを当てられると攻撃できるが、間違えてしまうとザコ敵を呼ばれてしまうので注意。
ミノロス
チェスの駒のような形をしているピーカン砂漠のボス。とても硬いため直接攻撃が効かない。
キャプテンスカール
ギラギラワールドの大ボス。名前通り骨の海賊で、爆弾攻撃を仕掛けてくる。
文明一つを滅ぼせる程の力を有している呪われた宝石で、本作のラスボスにして黒幕。普段は暗い紫色のダイヤモンド状の形をしているが、本来の姿は巨大化なダイヤモンドに大きな一つ目とタコのような触手が付いた化け物である。
過去にネッコロ達に封印されていたが、ワリオがいつの間にか回収していた為に復活、彼の集めた財宝を食らい尽くして魔物を生み出し、さらにワリオ城を異世界へと変えてしまう。