終電……なくなっちゃった……
| ※この記事は単行本未収録のネタバレ情報を含みます。 |
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概要
CR私鉄純愛列車1/239ver.とは秤金次の術式及び領域展開・「坐殺博徒」の能力。
実在するパチンコ台をモチーフとしている（というよりパチンコそのもの）。保留玉、シャッター、疑似連による攻撃が予告演出となり、予告が終了するとリーチ。展開中は周囲にパチンコの演出が発生するが干渉は出来ず、結果が出るまで見守るか、その前に術者を倒す必要がある。
リーチアクションには期待度が設定されており、「大当たり」を引くことが出来れば、秤にはあるボーナスが与えられる。
乙骨から｢ムラッけがあるがノッてる時は自分より強い｣と言われており、後述のボーナス効果もそれが過大評価ではないことを裏付けている。
大当たりの確率は1/239。確変確率は75%。展開時に相手の脳内にルールが流し込まれ、現代の術師であろうが過去の術師であろうがパチンコのルールを強制的に理解させられるが、９割方何の意味もないゴミ情報の上、肝心の大当たりの内容は｢当たってからのお楽しみだ！｣とバッチリ隠蔽されている。
物凄く分かりやすくいうなら、領域内で秤がパチンコを打つのに付き合わされる状態であり、ゲーム内の効果（予告演出など）がそのまま攻撃になる。
つまり、秤が何かしらの当たりを引く前に仕留めなければならず、長期戦になればなる程大当たりの確率が増える為不利になる（現実世界ではゲーム続行に現金が必要だが、これは領域なので呪力が切れるまで続けられる可能性が高い）。
上記のゴミ情報に関しても、術式の開示にあたるので術式効果の底上げに貢献しており、演出も相手を混乱させる効果があるため、案外合理的な物だったりする。
※対戦相手にゲームを強制するのではなく、秤がただゲームをする領域展開である
その特性上、領域の押し合いに強く恐ろしく発生が早い(渋谷事変の真人以上)。これまで語られてきた『相手の領域展開に対して自分も領域展開を行う』『簡易領域の展開』といった領域への対抗策もあまり意味を成さず、上述した通り秤を倒すか終了まで耐え切るかしかないという、対戦相手からすればかなり厄介な性質も持っている。
（ただし前者に関しては、漏瑚の領域を五条悟が完全に上塗りした例があるため、圧倒的な呪力差があれば秤のゲームを強制終了させられる可能性もある）
登場キャラクター
- 斎藤 雨矢（さいとう あや）
夕輝の幼馴染。地銀で絶賛横領中。
- 天ノ川 小百合（あまのがわ さゆり）
夕輝の上司。昼はプロジェクトマネージャー、夜は……。
専用のチャンスアップ演出アリ。
- 朝霧 夢（あさぎり ゆめ）
本作のメインヒロイン。これといった特徴がない。
- 加藤 空（かとう ひろ）
夕輝の大学時代の同期。フリーターバンドマン。
ギターとベースの見分けがつかない。
- 清水 涼香（しみず すずか）
夕輝の会社の同期。高学歴で高慢。
空の〇〇(不明)を開発中。
- 山口 紗夜花（やまぐち さやか）
夕輝の妹。授業中に電子辞書と見せかけてDSをプレイしている。
- 山口 夕輝（やまぐち ゆうき）
本作の主人公。ヒロインの夢同様、これといった特徴がない。
予告演出
秤の攻撃手段であり、「CR私鉄純愛列車」にリーチをかけるトリガーたる要素。
特に保留玉、シャッターの2つは緑、赤、金の順に色分けされており、色が上がるほど期待度が上がり、虹色は大当たりが確定。
リーチアクション
秤が予告演出を発生させると、領域はリーチアクション専用のステージへと移行する。リーチアクションはあくまで演出であり、それそのものを妨害することは出来ない。
リーチアクションの種類は以下の通り（☆の数が期待度の高さ）。
- 交通系ICカードリーチ ☆★★
遅刻の危機に瀕した主人公の夕輝が改札を通り、定時に出社することが出来れば大当たり。
改札に引っかかった場合はハズレとなる。
- 座席争奪通勤リーチ ☆☆★
未登場。
- うっかり特快便意我慢リーチ ☆☆★
未登場。
- 華金終電リーチ ☆☆☆
期待度80%超えの激熱リーチ。
終電間際で夕輝と別れた夢が、終電を捨て置いて夕輝の前に再び現れると大当たり。
チャンスアップ
リーチアクションの期待度が低くとも、以下のチャンスアップを拾うことが出来れば、大当たりの可能性が上がる。
- 夢背景
リーチ発展時にメインヒロイン朝霧夢のスペシャルグラビアが発生!??
- 天ノ川カットイン
リーチ演出中に天ノ川先輩が助太刀!??
- 群予告
電車以外なら大当たり確定!??
上記いずれも現時点では未登場。
補足
秤が１回以上攻撃する度にリーチがかかり、1/239の確率で「大当たり」となり、「確変」か「時短」のステージに移動する。
- 「確変」とは大当たりの確率が高まった状態。
- 「時短」とはいわゆるチャンスタイム。「70 or 30回転の間のチャンスタイム」であると予想される。
そしてどの攻撃（扉の攻撃や玉の攻撃）を使用しても当たりの期待度は変わない。
- 擬似連
リーチ予告が起きてもリーチにならず、また予告が起きてもリーチにならず、3回目の予告で激アツリーチ 、4回目でリーチ確定という演出が全て1つの攻撃（実際は保留玉）で起きること。簡単にいえば実際は1回分の攻撃を複数回分に見せる演出。
擬似連に入ると演出が最初に戻るため、受けていたダメージも攻防の前に戻る（劇中ではガラスが割れたような描写。あの時に秤が回復していたのは反転術式ではなくこの擬似連の効果。）
- 時点潜伏
時短に見せかけて実は確変に入っている状態。
大当たりには確変と時短の2種類存在するため、攻撃を見ただけでは判別が付かない。実際のパチンコはセグ・ランプを見ればわかる。
- タイプ
私鉄純愛列車はどの図柄で揃っても確変に入るSTタイプではなく、確変ルールタイプ。
つまり偶数柄が時短、奇数柄で確変となる。
大当たり
「坐殺博徒」で大当たりを引くと、ボーナスとしてラウンド中（大当たり直後、私鉄純愛列車主題歌『あちらをタてれば』が流れている4分11秒間）無制限に呪力が溢れ続ける。
膨大な呪力量と出力が相手の呪力特性による攻撃をほぼ無視し、肉体が壊れぬよう無限に溢れる呪力が反射で反転術式を発動する（秤自身は反転術式を習得していない）。
そのため、主題歌が流れている4分11秒間、秤は完全な不死身となる。
そしてラウンド中に呪力と焼き切れた術式が回復するため、曲が終わると同時にすぐさま領域を展開できる。
つまり、大当たりを引き続ける限り何度でも連続して領域展開が可能となる。
最初に大当たりを引く確率がかなり低いことが縛りとなっているためか、大当たりボーナス後の領域展開は、おそらく確変か時短の状態でスタートできるのだと考えられる。
※因みに作中で四肢欠損状態から即座に再生するレベルの反転術式を披露した人間は秤を除けば宿儺のみである。
余談
- 領域展開時の構えは弁財天の手印。弁財天とは金運アップの御利益があると言われている仏教の神様。
- 以前より原作者から秤の術式はコンプラ的にヤバいなど情報が明かされており、恐らくギャンブル関係だろうと予想はされていた。領域名の判明でその予想は確定となったが、まさかパチンコそのもの（正確にいうと演出の強制）とは誰も思っていなかった。そのため、18歳未満の読者やギャンブルをしない人にとってはルールの説明をされても何が何だか分からないという状態を引き起こした。
- 『私鉄純愛列車』という漫画が劇中で実在していることから、秤の術式は様々なギャンブルの再現もしくはそれに類するものなのかもしれないと予想されている。
