概要
『終末のワルキューレ』における悪魔・ベルゼブブ。本作では神々の一人として登場していることから、大元である豊穣神バアル・ゼブルとしての側面もあると思われる。
神VS人類最終闘争(ラグナロク)における神側の闘士として選ばれている。
人物
一見すると修道士とも科学者とも取れる黒ずくめの服装をした青年のような容貌をしている。
性格はまさに探求心を満たすためなら倫理観などお構いなしのマッドサイエンティストそのもので、同胞である他の神ですら平然と実験台にしてしまうほど。劇中でのハデスやヘルメス、オーディンの様子から分かる通り、その歪んだ研究欲は他の神々にも知れ渡っている。
主な研究
かつて冥界(ヘルヘイム)を半壊させた伝説の狂戦士。強大なパワーに肉体が耐え切れずに自壊して消滅したが、密かに冥界に残っていた残穢をベルゼブブが回収・培養して種を作り出し、福の神である零福へ密かに植え付けていた。ラグナロク第6回戦にて闘士として零福が出場した際に遂に覚醒し、彼を吸収して復活を果たした。
なお波旬の依り代にする神は「誰でも良かった」らしく、零福を選んだのは「たまたまお誂え向きなのが目の前にあったから」という猟奇的な理由であった。零福が波旬に吸収されてしまった光景を見ながらも「土が良いとこうなるのか」と呟く始末で、実験台にしたことへの罪悪感など一切感じていなかった。
波旬が敗北後は彼に関する研究資料を焼却処分していたが、証拠隠滅というよりは興味関心を失ったからだと思われる。
ハデスの弟、ポセイドンとゼウスの兄にあたる征服神であるアダマスに改造手術を施した。己の研究対象として行ったわけではなく、冥王であるハデスの命令により行った。元々アダマスはポセイドンによって殺される筈だったが、弟を大切にしているハデスが救い助けるためにベルゼブブに手術を命令。これにはポセイドンも黙認している。
ベルゼブブによって助けられたアダマスは半機械的なサイボーグのような出立ちとなり、冥界の神アダマンティンとして活動している。
ベルゼブブ自身ハデスを信頼しており、この依頼は断らなかったと思われる。