曖昧さ回避
- 仏教における第六天魔王(マーラ)の表記揺れ。天魔、魔羅等の別称を持つ。
- 『Fateシリーズ』に登場するサーヴァント・織田信長の宝具。
- 漫画『終末のワルキューレ』に登場するキャラクター。本項で解説。
- ゲーム『神咒神威神楽』に登場するキャラクター。⇒第六天波旬
終末のワルキューレの波旬
白き光と黒き陰混ざりし時、冥府の角目覚め常しえの闇生まれん……
CV:稲田徹
冥界に伝わる伝説の狂戦士であり、知識や情報に長けたブリュンヒルデやヘルメス、ロキですらその存在を知らなかった。
ハデスが冥界の王となる以前に現れ、冥界を半壊させたという伝説を持つ怪物だがその後に突如消滅してしまい、ハデス自身もその姿を見たのはラグナロクが初めてで「おとぎ話のような存在だと思っていた」と話している。
しかし消滅した波旬の残穢が残ったのをベルゼブブが回収して培養することで種子を作り、当時福の神であった零福に植え付け(なお、彼は「誰でもよかった」などと語っている)これにより零福を母体にすることで再び顕現した。
強さとしては相当なものであり、ハデスは凡百の神など足元にも及ばないと言い切り、作中でも相当な実力者である釈迦を軽くあしらうほど。
戦闘時は自身の身体を変形させて武器を生成して戦う。
また、魂が闇に包まれているため釈迦の『正覚阿羅耶識』が効かず、終盤に差し掛かるまで釈迦を相手に優位に立ち回っていた。
かつて波旬が消滅したのも、そのあまりにも膨大なエネルギーに肉体が耐え切れずに自壊したためであった。
性格は冷酷残忍で零福のことを「三流神」呼ばわりしたり他の神すらも下に見るような言い方をする。
尊大でプライドが高く、「エラいオレ様に逆らう奴は死ね」を擬人化したような態度が目立つが、この辺りは零福の「せっかく人のためにがんばってきたのに、オレを受け入れない人類は死ね」という負の部分に共通するところがあり、苗床となった零福に引きずられたのか元々そういうキャラであったのかはさだかではない。
いずれにしても、強大な戦闘力に精神のほうが追い付いていない小物であるがある意味『最もこの作品の神らしい精神性の持ち主』と言えなくもない。
その戦闘力も当然本作最強であるトールやそれに匹敵する呂布と比べれば劣っており、読者からは
『トールが冥界に来ていたならば自壊させるまでもなく波旬を秒殺していた』
『逆に自壊せずに地上に上がってきてもトールに秒殺されていた』
『呂布が相手だったら呂布側がつまらなさ過ぎて途中で飽きてた』
とまで言われている。