注意
「呂布奉先のみでの検索は膨大な他作品の呂布まで引っかかるので「終末のワルキューレ」の作品名などを併用することを推奨する。
概要
「終末のワルキューレ」に登場する三国志最強の武人。
神vs人類のタイマン13本勝負(ラグナロク)にて人類先鋒として出場。トールと激突する。
プロフィール
「お前 なかなかいいぞ」
人物
凶悪な人相に加え明らかに危険なオーラを放つ大男。強者との戦い以外に興味を示すことはほとんどなく口数も少ない。反面自身に匹敵する実力者との戦いでは笑顔を見せる。
自身の強さを疑うことのない傲岸不遜な性格で、たとえ相手が神だろうが暴帝だろうが自身が認めた者には上記のセリフを投げかける。それが一種のカリスマ性として多くの漢を惹きつける
鎧は殆ど着ておらず上半身に至っては裸。屈強な身体には「飛将」の文字と龍の刺青が刻まれている。
呂布といえばでお馴染みの触覚(翎子)もちゃんと付けている。
そのあまりの強さと人気からスピンアウト作品が連載開始。
題名は「終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝」。作画はオノタケオ氏。
登場時の謳い文句
終わるのか? 700万年の疾走(ドライヴ)が——
忘れろと言うのか 700万年の誇り(プライド)を——
否!! 否!!! この漢は繋ごうと言うのだ——
人類(やつら)の想いを!!
聞かせてくれ!! この漢をおいて他にいるか!?
神を喰らえる人間が!!
有史以来最強の一人に数えるのに 異論はあるか!?
中華最強の英雄
呂 布 奉 先
経歴
「子供の頃だ」
「落雷で 巨大な木が焼き裂かれるのを目の前で見た」
「恐怖(おそれ)は無かった」
「その時無邪気に思ったのは」
「『天(そら)には…』」
「『天にはきっと すごい奴がいる』」
幼少期
「正史」三国志においては呂布奉先は現在の内モンゴル(五原郡九原県)出身と云われているが実際は定かではなく、本作でも出生は不明となっている。
物心ついた時には「最強」を求める旅を始めており、幼少期にはすでに大人の身の丈を超える大狼を小刀一本で一撃かつ無傷で仕留めるほどの力を持っていた。
呂布軍ができるまで
その後も木々に迫る背丈の大熊を素手で倒すなど順調に強くなっていった。
人獣問わず強者を屠りながらユーラシア大陸を前進し続けるうちにやがて彼の前に立ちはだかる者は居なくなっていった。
だが代わりに陳宮公台を始めとする彼の強さに惹かれた者たちが呂布奉先の後ろに付き従うようになっていき、やがて呂布軍としてその規模を大きくしていく。
旅路の果て
30余年に及ぶ「前進」を続けてきた呂布奉先だったがとうとう気付く。
「もはやこの天下で 我に敵する者無し!!」
正史において呂布奉先は曹操孟徳との激闘の末敗北、恥も外聞もなく命乞いした末に刑死したとされる。
が、本作の超ゴーイングマイウェイな呂布奉先がそうかと言われればそんなはずなかった。
曹操孟徳に捕まったのはなんと「戦う相手が居なくなり退屈に絶望したからワザと捕まった」という斜め上の理由。ぶっちゃけ事実上の自殺であった。
その最期は退屈すぎて欠伸が止まらないというどこまでも彼らしいものだった。
「…オイ」
「さっさと終わらせろ」
「退屈で…死にそうだ」
能力
戟を一振りするだけで人間が豆腐の如く両断される。飛将伝では紀霊との「軒門に戟を射る」エピソードが描かれているが、こちらでは弓矢…ではなく人1人では持つこともままならない程の巨大な旗を、槍投げの如く彼方の戟目掛けてブン投げるというとんでもない所業を行なっている(矢が飛んでくると思って撃ち落とす気満々だった紀霊軍の兵士は見事に粉砕された。)。
もはや攻撃を当てるだけでも難易度ベリーハードであり、仮に当たったとしてもトールの渾身の一撃「闘神の雷槌(トールハンマー)」を受けて無傷だった彼にダメージが入るのかすら怪しいレベル。
強すぎるので技らしい技も一つしかない。
弱点は「強すぎて武器と相手がすぐに壊れる」こと。
言わずと知れた呂布奉先の愛馬。通常の軍馬を遥かに上回る巨躯の持ち主。呂布奉先からは「赤兎」と呼ばれている。
呂布奉先と完璧に近い意思疎通をしているような振る舞いをし、その忠誠心は下手な人間よりも強い。ただの騎馬ではなく、歴とした呂布軍の一員である。
呂布奉先の強靭すぎる足腰を支えられるのは彼の馬以外におらず、呂布奉先が騎乗したその姿はゼウスをして「呂布の魂の一部」とまで言わしめるほど。
関羽雲長もかつて騎乗したことがあるが、その関羽も「赤兎の背には呂布奉先が一番似合う」と称する。
- 天喰(そらぐい)
呂布奉先唯一の必殺技。
方天戟の先の先、石突きの部分を中指と薬指で挟み込み、大きく後方に振りかぶる構えから全力で振りかぶることで放たれる。呂布奉先の人間離れした握力・腕力を以ってして規格外の遠心力を発生させる。
その一撃は文字通り大気を両断するほどであり、まず人間相手には使う必要すらない。また人間の技術で造った戟では、ただ一度放っただけで消し炭になってしまうため、生前は完成こそすれど使用したことは一度もなかった、「孤独な技」。
脚にかかる踏ん張りも尋常ではなく、あの赤兎馬さえ馬上で使われた際には喀血を免れなかったほど。
「神器錬成(ヴェルンド)」
盾を壊す者×方天戟
戦乙女が闘士と共鳴することで、その闘士に最も適した武器へと自らを変態させ、神器に匹敵する力を授ける秘術。ただし闘士の死はワルキューレの「完全消滅(ニブルヘル)」を意味する。
呂布奉先と共鳴した戦乙女は13姉妹の四女ランドグリーズ。「神器錬成」は武器に戦乙女の名に込められた意味と同等の性質が付与される。
ランドグリーズの名前の意味は「盾を壊す者」。
その名の通り硬い防御を貫く力があり、トールの神器の一つである天界最高硬度を誇る「鉄の手袋(ヤールングレイプル)」を破壊した。
呂布奉先的には「壊れない武器」として大満足らしい。
関連人物
トール
対戦相手。生まれながらに最強故に、退屈していたという共通点の持ち主。
一合撃ち合ってなお倒れず、それどころか反撃してきた呂布奉先の強さを認め全力を出す。
陳宮公台
呂布軍軍師。呂布奉先の腹心であり、彼の武に心酔している。呂布奉先が自身の全力をぶつけられる相手と出会えたことを誰よりも喜んでいた。
「飛将伝」でも登場し、彼のうっかり漏らした「不可能」という言葉が、呂布奉先を無茶へと駆り立てることも。
劉備玄徳/張飛益徳/関羽雲長
ご存知桃園ブラザーズ。わりとイメージ通りのキャラだが、関羽のみ何故か見た目がロボっぽい。これは生きながらに神になったため…ではなく、元々こんな感じ。
本編では観客として呂布奉先の戦いを見守り、その武に心を震わせている。
董卓仲穎
「飛将伝」に登場。こっちでも人材マニア。献帝を傀儡としいて中華を呑み込まんとする暴帝。
「天下の三宝」たる帝、赤兎馬を手に入れ最後の一つである呂布奉先に目を付ける。
形は違えども孤高ゆえの退屈を理解する数少ない1人であり、スカウト時には顔面パンチを互いに交わし合い、「美味!!」(董卓)、「お前、なかなかいいぞ」(呂布)と認め合う。
外部出演
三国志大戦
「おおぉぉぉー!天喰!」
CV:津田健次郎
新シリーズのVer2.5.1Bにて行われた大戦スタンプキャンペーンにて漫画家コラボカードとして参戦。
現在はセンターモニターで専用通貨の「龍玉」を支払うことで入手可能。
呂布本人だが、終末のワルキューレが三国志を主題にした作品ではないため、LE枠ではなくSR枠になった。
呂布名義のカードとしては珍しい2.5コスト(三国志大戦では呂布名義のカードはほとんどが3コストである。)で武力9知力2制圧3という、武力は高いが知力は低いという呂布らしいスペックになっている。
計略は必殺技である「天喰」。
効果は武力、移動速度、槍の長さ、槍撃ダメージの4点を強化した上で槍撃が敵城に触れると敵城にダメージを与えるというもの。
攻城ダメージを与えられるという稀有な効果を持っているがその分、強化幅は控えめ。
単騎で無双できるタイプではなく、他の攻城している味方カードとの連携で初めて効果を十全に引き出せるため、扱いは難しい。
余談
- 劉備玄徳は「三国志最強は生きながらに神(関帝聖君)になった関羽では?」と疑問を投げかけていたが、それに対し関羽雲長本人の答えは「軍略などを含む総合力なら自分かもしれないが、こと純粋武人としてなら呂布奉先が最強」とのこと。
- その後シヴァや波旬、ベルゼブブ等他の神々が出て来たものの呂布と戦ったら皆負けそうと言われている為『シヴァの幸運は呂布と戦わなかった事、ベルゼブブの不幸は呂布と戦えなかった事』、『波旬があの調子で呂布に挑んだ所で呂布側は欠伸をした後に波旬を瞬殺する』等と言われている。
関連イラスト
構成担当フクイタクミ氏本人の投稿。先生なにやってんすか
関連タグ
「『コレ』か…」
「『コレ』こそがーーー…」
「歓喜(よろこび)という感情(もの)か」