継母の連れ子が元カノだった
ままははのつれごがもとかのだった
概要
2017年8月からカクヨムで連載を開始し、2018年12月より角川スニーカー文庫から書籍化された(既刊5巻)。著者は紙城境介で、イラストはたかやKiが担当。
少年が中学時代に付き合っていた元カノと親の再婚を機に姉弟になってしまうという内容のラブコメ。通称は「連れカノ」。
2020年の「このライトノベルがすごい!」にて新作部門第3位、文庫・総合部門で第7位、2021年は文庫部門第11位に輝いた。
主役の伊理戸きょうだいを中心とした場合、ざっくり言ってしまえば破局の後にかえって以前より強固な関係性となったことによる相互の再発見・再確認の物語であり、二人それぞれの中で過去と現在が複雑に絡み合う様が描かれる。
一方で他のキャラクターに重きを置くと複数組のカップル(ほぼ予備軍)達が影響を与え合いながらそれぞれの関係性を確立させてゆく形になっており、特に7・8巻は群像劇の趣が強い。
全編通して誰かしらの一人称視点で描かれているため心情描写と回想が多く、山場のシーンでは短い間隔で関わるキャラクター間での視点変更が繰り返される。
2022年1月27日にはテレビアニメ化のアナウンスがなされた。以下別途後述。
あらすじ
中学時代に伊理戸水斗と綾井結女は仲のいい恋人同士であったにも関わらず、中学校卒業後に些細な理由から別れてしまう。しかし、彼らの再会はすぐに訪れる。親の再婚相手の連れ子という形で姉弟となってしまったのだ。
お互いがかつて恋人であった事を知らない両親のために彼らはかつての関係を伏せ、異性として意識しないように生活を送る事に…。
登場人物
※キャストが2名表記は、ドラマCD、アニメの順。
主人公。結女の元カレで読書を好んでおり、成績も非常に優秀でクールな少年。得意科目は国語。
伊理戸結女(旧姓:綾井)
水斗の元カノで、読書を好む数学が得意な美少女であるが、中学時代はメガネを掛けたおさげのおとなしい少女だったようで、高校デビューを期に明るい性格に転身する。
ドラマCD
単行本第5巻特装版の特典としてドラマCD化された。
その他、公式Twitterにて当初は同キャスト、アニメ化発表後はそちらのキャストによるショートボイスドラマがいくつか発表されている。
アニメ
project No.9の手によってアニメ化されることになった。
2022年夏アニメとしてABEMAなどにて配信が実施されるほか、TOKYOMXやAT-Xに加えてBS日テレとかBSフジとか毎日放送などにて放送。
関連動画
原作PV
アニメPV
関連タグ
転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?:同作者によるライトノベル。こちらも「兄妹」をテーマとしているが、こちらは猟奇的な連続殺人鬼のストーカー妹に兄の幸せが破壊されるハートフルボッコなどうあがいても絶望であり、作品の温度差が極端に異なる。この作品のダメージを癒すために本作が書かれた。
社畜さんは幼女幽霊に癒されたい:前時期放送されたアニメ作品で、放送局や製作スタッフの一部が同じ。