概要
首にかけた縄を腕にグルグル巻き付け、その縄で後ろ手に手首を縛る方法。
中国の緊縛の歴史は古く、秦の始皇帝時代にはすでに罪人や敵を縄で縛る技術があったとされる。
一見すると腕への負担が非常に大きく、実際真っ赤に鬱血しかけさせてしまっているものも散見されるが、加減を上手にすれば見た目に反して苦しくないそうである。
日本の縛り方でいえば、胸の周囲に縄をかけないという点や、罪人といえばこれというイメージという意味でも女囚縛り(大菱縄)が相当する。
胸以外に縄をかけることで、むしろ胸を強調される感じである。
ただしいくつかのバリエーションがあり、普通に胸の周囲に縄をかけるパターンも存在する↓
これは高手小手にも似ているものの、腕だけを直接グルグル巻く縄があるのが大きな違いである。
また縛る手順も、首に縄をかけてから、同時に左右の腕に縄を巻きつけて最後に手首を縛る方法や、先に手首を縛ったあとで右腕の上まで巻きつけ、その後で左腕の上まで巻く方法などと、いくつかの手順があるようだ。
日本語の指南書は存在していない(DID系AVで簡単な説明をしているものがある程度)ため、試したい場合は中国語の資料に当たるか、日本式緊縛をマスターして危機管理の勘所を掴んだ上で、受け手とコミュニケーションを取りながら腕に巻きつける縄を極力ゆるくするなどの努力もするのが縛り手の責任と言える。
読み方について
中国語での発音記号は「wǔ huā dà bǎng」となるが、日本人のローマ字読みの感覚で中国語を正確に発音することはできないので注意(例えばbǎngのbǎは「ば」と「ぱ」の中間になる)。
実際の発音を聞くと「うぁーたーばん」という感じに聞こえる。
日本語の読みはおそらく「ごかたいほう」「ごかだいほう」となるかもしれないが、いかんせん日本での知名度が低いすぎるため、これを正式に定義した者はまだいない。
語源について
「五花」の由来は、他者から5本見える縄を5輪の花に喩えたという説(これも前から見て首と腕にかけられた5本、または後ろから見て¥の字型に5本という2つの説に分かれる)や、5つの結び目ができるからという説などがあり、定まってはいない。