概要
白亜紀後期のモンゴルに生息していたオヴィラプトロサウルス類。発見された地層はネメグト層といい、ここはネメグトサウルスの頭骨など良質な化石も見つかっている事で知られる。
分類
大きなグループとしてはオヴィラプトルの仲間に含まれるが、2013年の系統解析ではそのうちのひとつであるカエナグナトゥス科との結果が得られている。
また2021年の論文においてノミンギアはエルミサウルスのシノニム(別名)である可能性が指摘されている。
命名・特徴
属名は「足裏トカゲ」の意で、後述の発見部位からの命名。
ホロタイプ(模式標本。命名する時に基準になる)は足根骨と融合した左中足骨からなり、パラタイプ(それ以外)は右の前肢と脚、大型個体の左中足骨上部の二つからなる。
現時点で見つかっているのはこれらの部分的な手足のみで、それ以外の部位の化石は知られていない。
ちなみにこの足は足首が癒合して丈夫になっており、鳥に多少近い特徴もみられる。オヴィラプトルの仲間は原始的な鳥類に近いとされているので、鳥の親戚故と考えればこれも当然なのかもしれない。