概要
CV:青野武
第30話「妖獣ファイゼル 影に狂う」に登場。
青紫色をした布状の体を持つ妖獣で、普段は妖元帥レイコックのドレスの袖に化身している。
「妖元帥閣下の御召物」だけあって身体は強靱かつ伸縮自在で、相手を締め付けて攻撃し、切り裂いたり引き千切ってもすぐに接合・復元してしまう。
また、ファイゼルの影の中に入った人間は、肌の色が紫色に変わって凶暴化し、互いに争ったり悪事を働くようになってしまう。
能力は凶悪ながらエチケットを心得ており、上司であるレイコックはもちろん敵であるデビルマンにも敬語で話す。
活躍
レイコックが千切ったドレスの袖から召喚されると「人間の心に潜む獣を明るみに引き出す魔力」を見せるよう命じられ、人間界へ派遣される。
デビルマンにも感知できない遥か上空を飛びながら、町の人々に自身の影を落として狂暴化させ、互いに争わせる。しかし、そのことをララが明に伝えたため、ファイゼルの仕業と気付かれてしまう。
その後、名門学園を狙って影を落とし、凶暴化した児童にポチ校長や美樹の弟のタレちゃんやミヨちゃんを襲わせるが、影を落としてもなぜか平然としているアルフォンヌ先生にプライドを傷つけられて怒り、降下して自ら襲おうとした。しかし、タレちゃんがまだ学校から帰宅してないことを心配して捜しに出た明に見つかり、退散するもデビルマンに変身した明に追跡され、空中戦に突入する。
伸縮自在の布状の身体を細長く伸ばしてデビルマンに何重にも巻きつけ、締め上げて攻撃するが、デビルマンが身動きとれないと油断して手繰り寄せたことが仇となり、布を引き千切ったデビルマンに抱き着かれてしまい、ゼロ距離でデビルビームを浴び敗北。同時に、影の魔力で凶暴化していた人々も正気に戻った。
最期になぜアルフォンヌに魔力が効かなかったのかをデビルマンに問うと、始めから知性や教養もなく狂っている奴がこれ以上狂うはずもないと返され、潔く負けを認め、消滅した。