概要
ゲーム『天外魔境』シリーズに登場する種族。屈強な肉体と頭に生えた角や尖った耳が特徴的な一族。
体力や腕力で他を圧倒するが、それ故に争いが絶えない。一方で、ジパングの民や火の一族が鬼族へ嫁入りする話や、その鬼の子が不思議な力を使うといった逸話も残っている。
どの作品でも、主人公側と敵組織側に分かれている。
ゲーム『天外魔境JIPANG7』ではプレイヤーキャラクターとして使用可能。体力と力は高いが、術や召喚が苦手という、いわゆるパワータイプである。
主な鬼族
坂東地方の鬼族
第1作『天外魔境ZIRIA』及び関連作品に登場する鬼族。
鬼族の長で陸羽国の多賀城城主。小説版では「悪路王」と明記されている。
- 高星丸
あくろう王の息子。大門教に人質として捕らわれている。
- ムテキオー(鬼道仙)
大門教十三人衆の一人。相模国のボス。小説版では鬼族が大門教側につくか否かで悪路王と対立している。
- マサカド
PCエンジン版の最終ボス。かつてジパングを支配しようとして火の一族に封印された。一連のマサカドの所業は鬼族が他種族から嫌われている原因となってしまった。
大和地方の火の一族
第2作『天外魔境Ⅱ』及び関連作品『天外魔境JIPANG7』や『髑髏譚』に登場する鬼族。
本作のヒロイン。酒呑童子の一人娘。母は火の一族の血を引く綾姫のため、鬼と火の一族のハーフ。
大江山の鬼族の長。絹の父親。鬼族だけでなく近隣の村人たちからも慕われている人望の持ち主。
- ウラ
吉備国にある矢喰城の鬼族たちのリーダー的存在。酒呑童子の家来であり、以前は大江山に住んでいたが、吹雪御前によって大江山が襲撃されて酒呑童子が殺された後、生き残った仲間たちと吉備国に逃れて暮らしていた。
- カイン
長門の綾鬼城に住む鬼族たちのリーダー的存在。ウラの友人。鬼族に伝わる「アゾのカギ」を卍丸に渡す。吹雪御前討伐後は、絹の成長を嬉しく思い、絹のことを卍丸に頼んでいた。
根の一族の将軍で、地獄城の城主。根の一族最強の戦士として戦国卍丸たちの前に立ちはだかる。
剛天明王の弟。大江山の生き残りである絹を始末するために、卍丸と極楽太郎の前に立ちはだかる。『髑髏譚』では「十八」と呼ばれている。
千年前に活躍した火の勇者の一人。『天外魔境Ⅱ』では鬼族ゆかりの者(鬼族の関係者)で紅丸自身は正真正銘の人間だが、『天外魔境JIPANG7』では鬼族の血を引く母親を持つ設定で、鬼族の特徴である長い耳を持ち、鬼の血により幼い頃は暴れん坊だった。
- 剛天(鬼一)
『髑髏譚』に登場するネの一族。ネの鬼衆「剛天兄弟」を率いる。
- 剛天兄弟
『髑髏譚』に登場する。剛天(鬼一)の兄弟。十八人いたが、二、三、五、六、七、十は蛇光院攻めのときに死んだり、法水院に攻め込もうと試みたときに絹の力に殺され、十七は法水院破壊のときにヒルコ球に当たって亡くなった。人数が多いためか、菊五郎たちからは数字で呼ばれたり、「九郎」「十一郎」と呼ばれたりしている。
九洲(つくす)地方の火の一族
『天外魔境Ⅲ NAMIDA』に登場する鬼族。
鬼族の頭領「鬼大将」の息子。鬼丸の兄。
- 鬼丸
鬼一番の弟。イチモツに憑依された鬼六によって殺害される。
- 鬼六
鬼丸の友人。鬼丸とともに大宰府で捕らえられていたところをナミダに助けられるが、イチモツに憑依されて、鬼丸を殺してしまう。
- 鬼大将
鬼族の頭領。鬼一番と鬼丸の父。
余談
- 【第二期】あだちひろし・辻野芳輝 奇想天外話 7では鬼族について解説されていて、鬼族の寿命は人間とあまり変わらないこと、牛鬼は『その世』と呼ばれる異世界の鬼で人型の鬼(酒呑童子や悪路王みたいな鬼)は『この世』の人間であると回答されていた。
- 【第二期】あだちひろし・辻野芳輝 奇想天外話 7では、鬼族の子供の外見についても解説されており、高星丸みたいに角が合ってまさに鬼みたいな外見の子供がいれば、絹や紅丸みたいに人間と変わりない外見の子供がいるのは、この違いは両親が共に鬼族、母親もしくは父親が人間という違いからによるものだと回答されている。両親ともに鬼族だと高星丸のような外見の子供、片方は人間だと絹や紅丸のような外見の子供が生まれることになる。