税関

ぜいかん

国際的な物流を管理する官庁。日本の税関は財務省に属する。

概要

税関（英: Customs）は関税の徴収、輸出入貨物の通関、密輸の取り締まりなどを行う。国によっては出入国管理や国境の警備も兼ねる場合がある。

日本の税関は財務省の地方出先機関である。日本国内でも税関によって取扱品の範囲が異なっており、たとえば防疫法に接触する物品は検疫所をそなえた税関を通す必要がある。日本の税関が管轄するのは物品の出入りのみであり、人の出入りは法務省の外局である入管庁が管轄する。

税関職員は公安職としての側面があり、警察官に似た制服・制帽・階級章を着用し拳銃の所持が認められてはいるが、特別司法警察職員ではない。通常の行政職なので、麻薬取締官や海上保安官が持つような捜査権および逮捕権は認められていない。

函館税関（北海道・青森県・秋田県・岩手県）

東京税関（山形県・群馬県・埼玉県・成田空港など千葉県の一部・東京都・新潟県・山梨県）

横浜税関（宮城県・福島県・茨城県・栃木県・東京税関の管轄に属する地域を除く千葉県・神奈川県）

名古屋税関（長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県）

大阪税関（大阪府・京都府・和歌山県・奈良県・滋賀県・福井県・石川県・富山県）

神戸税関（兵庫県・岡山県・広島県・鳥取県・島根県・香川県・愛媛県・徳島県・高知県）

門司税関（山口県・福岡県および佐賀県の玄界灘側・長崎県の壱岐と対馬・大分県・宮崎県）

長崎税関（福岡県および佐賀県の有明海側・壱岐対馬を除く長崎県・熊本県・鹿児島県）

沖縄地区税関（沖縄県）