概要
東京メトロ丸ノ内線は直流600V第3軌条方式で電化されているが、750Vへの昇圧計画とCBTC(無線式列車制御システム)導入計画があり、既存車両の02系では対応できないと判断したため、代替車両として本系列の投入を決めた。2019年2月23日より運行を開始した。
外観
銀座線で運用されている1000系をアレンジしつつも、社員の意見が取り入れられたことでより個性的な車両作りが目指されている。
1000系に比べて丸みのある先頭形状となっている。アルミ車体のフルラッピングであり、赤基調で肩部にサインウェーブつきの白帯となった。
内装
球面形状の内装パネルを採用して圧迫感の低減が図られている。座席モケットは暖色系。1両あたり2箇所、コンセントが設置されている。車端部の窓が丸窓となった。
機器関係
1000系や13000系で採用した自己操舵台車を引き続き搭載する。このため基本的な機器構成はこれらの系列と同様である。
電動車比率は1000系と同じ2.5M3.5T相当であるが、6号車を完全な付随車としてモーターの配線をよりシンプルにしている。
従来車と同様に2in1形パワーユニット搭載のVVVFインバータ+永久磁石同期電動機(PMSM)の構成であるが、モーター特性の最適化とAll-SiCスイッチングモジュールの適用によって高効率化と回生電力増大を実現し、02系機器更新車から27%もの消費電力削減に成功した。
VVVFインバータは2号車と4号車に集中搭載し、6両編成において2両+3両+付随車1両のユニット構成としている。
また、3号車には非常走行用電源として大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載しており、停電時であっても最寄り駅までの自走を可能としているほか、加速時の補助電源や余剰となる回生電力の回収への活用を図った実用試験も実施されている。
関連タグ
東京メトロ(東京地下鉄) 丸ノ内線 1000系・東京メトロ1000系 2000系