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概要

2016年に導入された、03系以来28年ぶりとなる日比谷線の新型車両。

東京メトロとしては2012年に銀座線に導入した1000系以来4年ぶり。以前の3000系や03系をベースとし、近未来的なアレンジを加え、銀色(日比谷線の路線色)の帯をつけている。

2016年6月17日、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)との相互直通運転車両について、新型車両の形式名称と基本的な仕様を決定したと発表した。3扉車両と5扉車両(前2両・後2両)が混在する直通車両のすべてを4扉車両(20m化7両編成)に統一し、車両機器や車内の主要設備について仕様の共通化を進める目的で、東京メトロ側は13000系の導入を決めた。このため、東武70000系列とは基礎設計を共通している。

車内は、1人あたりの座席幅の拡張や座席横仕切りの大型化等による座り心地の向上、全車両フリースペースの設置、および車端部の座席を全て優先席とするなど、様々な乗客に配慮した仕様となる。ドア上には17インチのLCDを3画面採用。これは海外からの利用客が増加していることで、乗換案内・駅設備案内の多言語化、ニュース・天気予報などの情報をより多く・わかりやすく提供するためだとしている(3画面の使用方法については銀座線1000系と同様)。

2016年12月23日~25日まで「クリスマスプレゼント」という形で南千住駅霞ケ関駅間を1日1往復「プレ運行」を行い、2017年3月から本格的な運行を始めた。

なお、本系列導入時点で日比谷線は東急東横線との直通運転を終了しているが、03系から引き続き車両の全般検査は東急田園都市線鷺沼駅横に位置する半蔵門線鷺沼検車区で行うため、車両回送のため13000系も東急線を走行可能な仕様で製造されている。

システム

急曲線通過時のフランジ擦れ音を抑制するため、1000系で初採用した自己操舵台車を装備しているのが最大の特徴。

台車のボギー角変動に応じて車体中央寄り車軸の案内リンクが左右それぞれで伸縮し、レールと車輪の位置関係を平行に保つように変位する。

操舵軸となる中央寄り車軸にはモーターを装架出来ないので、外側寄りの車軸全てを動力軸としており、電動車比率は0.5Mの全電動車とされている。

走行機器は16000系をベースとしたもので、2in1形パワーユニット搭載のVVVFインバータ+永久磁石同期電動機(PMSM)の構成である。全電動車ではあるが、VVVFインバータはパンタグラフと共に2・4・6号車に集中搭載しており、7両編成において2+3+2の3ユニットを構成している。

台車内で動力軸と付随軸が混在するため、16000系などとは異なり各軸個別制御が可能なブレーキ制御装置を搭載している。基礎ブレーキ装置は動力軸が踏面ユニットブレーキ、付随軸が操舵による変位に対応可能なディスクブレーキとなっている。

また各軸個別制御とTISを応用し、所定の制動力から回生制動力を差し引いた不足分を、編成全体の付随軸に均等に負担を割り振る編成統括ブレンディング制御にも対応する。

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