概要
作者は舵真秀斗。『別冊コロコロコミック』にて2003年6月号から2006年2月号まで連載された。
「ロックマンゼロ」の知名度を広げることを目的だったことや作者がゲームが苦手なためゼロ1のオープニングステージでいきなりつまづいたことから内容はほぼ別物と言ってもいいオリジナル展開となっていた。 しかし、このスタンスが災いしてか人気は伸び悩んだらしく、後半からは編集部の提案でギャグ漫画に路線変更した(そのため3巻のクリスマスに関する話など、世界観にミスマッチな話もあった)。それでもやはり、このような手法で描いたがために余計に原作とかけ離れた内容となったために原作のハードながらも感動を呼ぶストーリーを重んじるファンからの人気は獲得できたとは言い難く、ファンの間では賛否両論が起きており、R20 ロックマン&ロックマンXコンプリートワークス」に於ける関係者と漫画版を手がけた作者の色紙を公開するコーナーでは舵真秀斗の色紙のみなかったことから公式も黒歴史扱いしている模様。
ストーリー
第一部
100年前の戦争において人間が勝ったことにより、ネオ・アルカディア政府によって全てのレプリロイドが破壊されることになった。そんなある日、人間の少年リトは洞窟の中で100年前の戦争で活躍した伝説のレプリロイド、ゼロを発見。記憶を失っていた彼と共にゼロの記憶の手掛かりを求めて旅に出るのだった。
第二部
第一部から50年後、ゼロが任務で村を去ったのを機にリトは自分の手で新たなゼロを開発する。ヒーローとして未熟な新生ゼロにいろいろと世話を焼かされる日々を送っていた。そんな中、強大な力を持つサイバーエルフ、ダークエルフの探索に当たっているものがいた。
登場人物
100年前の戦争で活躍した伝説のレプリロイド。今作では二重人格となっており、普段はカエルにビビり、吊り橋も渡れないほどの弱虫だが、ピンチになるとロックマンに変身する。それと同時にクールで荒々しい性格となる。
後にレジスタンスベースで調査したところ普段は必要最小限のエネルギーで動き、必要時にエネルギーを開放することでロックマンに変身していたことが明らかになり、二重人格の理由もそれが原因だったことが判明した。
ゲーム版には登場しない漫画版オリジナルキャラ。ある時仲間の少年二人とともに遺跡に封印されていたゼロを発見し復活させるが、ファーブニルと政府軍が村に襲来したのを受けゼロが村を出ることを決意すると彼に同行し、ゼロと共に記憶を取り戻す手掛かりを求めて旅に出た。背は低いが勇敢で、普段の弱虫なゼロによくジャーマンスープレックス、ドロップキック、延髄切りといったプロレス技で喝をいれる。
レジスタンスメンバー
レジスタンスのリーダーの女性。原作と違いレプリロイドで短気で男勝りな軍人気質な性格。弱虫ゼロやセルヴォによく突っ込みを入れている。
かなり気が強いが、レヴィアタンの攻撃からゼロを庇って氷の竜に捕まったり、ファーブニルの攻撃で大破したゼロを見たときは自分からなんとかしようとするなど非常に優しい性格を見出した。
シエルが所持しているサイバーエルフ。ファーブニルの攻撃で大破したゼロの体に宿り消滅したがゼロからエネルギーを分け与えられる形で復活。それ以降はゼロをロックマンに変身させるためのキーのような役割を務める。
レジスタンスの研究者。原作と違い一人称は「僕」。気が弱いが知識には長けている。また、思い込みが激しくシエルが1ヶ月帰ってこなかったことからネオ・アルカディアに捕らえられたか処刑されたと思い込んでいた。
ネオ・アルカディア
漫画版オリジナルキャラクター。シエルの妹でネオ・アルカディアを統治している。
人間を守るためにイレギュラー化の対処としてウィルスに耐性のある新型レプリロイドを開発するが、同時にイレギュラー化の疑いがある旧式のレプリロイド達を排除しようとするようになってしまい、結果レプリロイド達の迫害を招いてしまう。
レプリロイド達を守ろうとするレジスタンスのリーダーである姉シエルと当然考え方の違いから敵対している。
最後は新型への改造を拒んだゼロを抹殺すべく四天王を合体させ、誕生したコピーエックスでゼロを圧倒するが、倒されてしまう。こうして指揮官を失い弱体化した隙にレジスタンスが反乱を起こしたため姉と再会し話し合うことで争いは終結した。
今作ではネオ・アルカディア四天王が合体することで誕生。その容姿はアルティメットアーマーとエンジェルフォームが合わさったような姿になっている。
シアール曰く自身の最高傑作というだけあり最初は銭湯を優位に進め、ゼロを変身解除にまで追い込むがリトの命を狙ったことで勇気を振り絞り再び立ち上がったゼロに倒された。
ネオ・アルカディア四天王
四天王の一人。原作版の気の荒さは継承しつつ、レプリロイドを狩るのに積極的になっている。
ゼロを匿っていたリトの祖父をリンチしたりレジスタンスベースを守ろうと抵抗したシエルに容赦なくとどめを刺そうとしたりと乱暴な面が強調される。
ハルピュイアのおかしな言動に腹を立てて突っ込んだことがある。
四天王の1人。原作版のように闇にまぎれての戦術を得意とする。
ターゲットにしていたレジスタンスを倒し、ゼロも倒そうとするがロックマンとなったゼロにシールドブーメランで倒された、かに見えたがそれは分身で本人はちゃっかりと生きていたがそれをハルピュイアに指摘された時は怒っている。
オリジナルの技として、分身して無数のクナイをばら撒く忍法・乱れクナイがある。
四天王の1人。
自身のお気に入りの部下であるブリザック・スタグロフを倒された為にゼロに復讐しようとする。その実力からゼロを追い詰めるも、シエルの新武器によって状況を覆されて一時退却する。弱虫なゼロを可愛いと気にいってはいた。
四天王の1人。原作と違い一人称は俺ではなく僕となっている。
先に倒された3人を情けないと称しつつ、洗脳されたサイバーエルフを用いてゼロを倒そうとする。一度能力を使うと死んでしまうサイバーエルフの命を何とも思わないと原作よりも冷酷であり、ゼロとパッシィの怒りを買う。一度は足を負傷させてゼロを追い詰めるが1体だけ洗脳プログラムが効かずこっそり逃れていたサイバーエルフが自分を犠牲にして動きを止めた為にチャージショットで倒されるが、サイバーエルフの能力で防御力が上がっていたために命は助かった。そしてゼロにこのまま倒すのはもったいないから仲間にならないかと誘う。
第二部の登場人物
リト
第一部から50年が経ったこともあり老人になっており、ゼロが任務で村を出たのを機に今までのレプリロイドの研究の成果をもとに新生ゼロを作り上げるも、おバカでかっこつけたがりというヒーローとしては未熟な彼に手を焼いている。また、新生ゼロを開発したことが原因で金欠らしく、金にがめつい守銭奴な一面も出てきている。
新生ゼロ
50年後の世界でレプリロイドの研究をしていたリトが作り上げた新たなゼロ。任務で村を離れたオリジナルのゼロに代わって村を守っており、"正義のヒーロー回路"なるものを内蔵しているため熱血漢な性格で強い正義感を持つが、カッコ付けたがる上におバカなためしょっちゅう人や物の名前を間違えたり勘違いで騒動を巻き起こしたりするためリトに怒られることもしばしばある。また、コーラを飲むと酔っぱらってしまい、エネルギーが切れるまで大暴れしてしまうため一度ダークエルフに取りつかれたと皆に誤解されたこともある。
森の中で発見されたサイバーエルフ。戦争が終わり用済みとして持ち主に捨てられたことで誰も信じられなくなっていたが必死に自信を助けようとするゼロの姿を見て彼の仲間になる。
ネオ・アルカディアでジャーナリストをしていた女性。
ダークエルフの捜査に当たっているレプリロイド。原作と違い等身大。しかも顔芸を披露するなどキャラ崩壊もいいとこの一面も存在する。毎度毎度どこか抜けており、知らない所で勝手にやられていたりする。
ゾンビが苦手でありバイオハザードもまともにプレイ出来ない。
ダークエルフの捜索に手間取っていたためある時遂に上司であるバイルに最後通告をされてしまい、支給された巨大ロボ「ジャイアントオメガ」をゼロを騙して組み立てさせ、完成すると同時に襲い掛かるがゼロが右足を適当に組んだために分解して大破、結局クビになってしまうがその後もダークエルフの捜索を諦めていなかったが登場するたびにノービル・マンドラゴにエネルギーを吸い尽くされていたりコーラで酔っ払ったゼロに車で引かれたりとろくな目に合っていない。最終回ではあまりにも役に立たなかったのでバイルにバカオメガと呼ばれていた。
ロゼ
新生ゼロの前に突如現れたゼロにそっくりなレプリロイドで、武器は腕から出る剣ロゼットセイバーと腕から発射するロゼバルカン。村長を襲っていたロボをゼロより先に倒し、彼に対しどちらがヒーローにふさわしいか賭けてより活躍した方が村を守り、負けた方は村を出ていくという条件で対決し、次々と村を襲うロボットたちをゼロよりも早く倒し着々と評判を高めていくが、実は彼はバイルがゼロの評判を落とすために作ったレプリロイドで、村が襲われたのも自作自演であり、このことを知ったゼロは村人たちにこの事を伝えようとするが誰も信用してくれず、さらには「負けそうだから嘘をついてロゼの評判を落とそうとしている」とまで言われてしまう。しかし、バイルがロボットのコントロールを間違えて村長めがけて岩を猛スピードで投げてしまい、想定外の事態に逃げ出してしまったことで岩を破壊して村長を救ったゼロが称賛され、逆に村長を危険な目に逢わせたと村人たちに咎められたことで本性を現して人々に襲い掛かるがゼロナックルでブッ飛ばされた。
オメガとともにダークエルフの捜索に当たっていたがネージュに惚れてバイルの元を去った。最終回ではあまりにも役に立たなかったのでバイルにアホクラフトと呼ばれた。
50年後の世界においてダークエルフの探索に当たっている科学者。オメガ、クラフトを側近にしていたが誰も役に立たなかったため、最終話ではオメガをバカオメガ、クラフトをアホクラフトと呼ぶようになった。
今作では不死身ではなくなっており頭部の化学物質が彼の生命力となっている。なので頭部のガラスが割れると化学物質が漏れて彼は干からびてしまう。最終話では巨大ロボ・ギガバイルでリトの研究所を襲撃したが、ゼロに頭をたたき割られて溶液が漏れて干からびてしまった。