妖魔(スクスト)
おぶりまたはようま
概要
『スクールガールストライカーズ』に登場する敵勢力で、エテルノのフィフス・フォースのメンバーが持つ五次元探知能力が無ければ基本的には認識できないとされる存在(神装世界のように、普通に認知されている世界もあるため一概には言えない)。
メンバー達からは基本的に「オブリ」と呼ばれているが、エピソードⅠの「とある世界」ではそのまま「ヨウマ」と呼ばれている。
オブリという呼び名は英語で「斜めの」を意味するoblique(オブリーク)が語源。
イベントやアニメのおかげでネタキャラにも見える彼らは、
時空の歪みから作り出され、破壊活動や人間の意識を乗っ取るなどの悪事を働く危険な存在であり、平行世界の中には妖魔によって滅ぼされた世界もあるほど。
EPキラルI/Oの地球でも「全ての国家元首たちが同時に核兵器を使って自分の国を滅ぼす」という恐ろしい事態を発生させた(「国家的自殺」と呼ばれている)。
さらにストライカーに擬態してポルエアに潜入するなどの知能の高さもある。
霊獣テンコには、エピソードⅡにてショコラーデ・ミラが追っていた個体以外に「コクテンコ」という異種・亜種も存在する。
終盤には巨襲型妖魔並みの巨体を誇る「ファントム・テンコ」も登場した。
旧式妖魔には、あまり害が無いと思われる小型サイズのプチオブリという種類も存在する。
また、なんと旧式妖魔がよその世界に大量発生した事態もあった。
作中に登場する妖魔の種類
偵察型オブリ(アニメ版では「人型妖魔」)
その名の通り、人間のマネキンを思わせる姿のオブリ。同じ人型オブリの原型となった存在であり(後述)、劇中では戦闘員として使役されることが多い。
旧式妖魔(マギレオブリ)
瞳のない虚ろな目、ぼんやりと開きっぱなしの口、木材のような手足が特徴の怪物。
ヌシオブリのように50メートル級の巨大なものから、こぞろオブリ2015のような合体怪獣、後述のマッシブオブリに突然変異したものまで、実に様々な変異種が確認されている。
ティエラの謎のデータベースが生きる相手であり、桃川紗々のお気に入りでもある。
イベントに出てくる異常種(突然変異形態妖魔、通称変態オブリ)やサンドバッグオブリなど、何者かが製造、養殖していると考えられている種も少なくない。
大刃炎妖魔(ダイバージェンスオブリ)
前述のマギレオブリの新変異種。顔部と腕が非常に細長く、下腹が膨らんでいる以外はただの変態オブリである。謎の亜空間「ダイバージェンスゾーン」に潜んでいる。
急襲妖魔(レイドオブリ)
希少妖魔並に遭遇確率が低い「スペシャルレイドオブリ」も存在。
機械と生物の中間のような見た目の怪獣で、超弩級に分類される巨大種は体高30メートルを超える。自然発生なのか、何者かが製造しているのかははっきりしない。一部の個体を使役するメモカの存在が知られている。
霊獣テンコ
白い身体の「テンコ」の他に黒い身体の「コクテンコ」も存在。
ミラが追っていた個体は特別に「プチコ」と呼ばれる。妖狐を思わせる姿で、何段階にも強化していき、最終的には「ファントム・テンコ」という巨大怪獣に変貌した。純粋にオブリと呼べるかどうか、議論の余地がある存在。
複製体妖魔(ファントム)
モルガナがストライカーの姿をコピーして前述の偵察型から製造した、純粋な兵器。現時点でフォーマルハウトの偽物しか確認されていない。それには、フォーマルハウトにしかない、あるややこしい事情が関係している。
モルガナ
モルガナはステラプリズムからなる存在であり、厳密にはオブリとは異なる存在だが、一応ここに分類。
条理に取り込まれ、深淵に堕ちた個体は「モルガナ・ジ・アビス」とも呼称される。if世界には「モルガナ・ミゼラストロフ」という個体も存在。神装世界に現れた「エンド」も恐らくモルガナの派生タイプの一種類。
巨襲型妖魔(マッシブオブリ)
何らかの理由で超巨大怪獣と化したオブリの総称。何の種類のオブリでも異常サイズに巨大化したらすべてここに入れられるカテゴリーでもある。
侵略者(エイリアン)
後述のアグローナの異称。もしくはモルガナ・ミゼラストロフのこと。ミゼラストロフ出現の原因は、ある危険な特効メモカの存在である。
侵略妖魔(アグローナ)
エンドに使役されていた侵略兵器。偵察型から製造されたと思われる。黄金の怪物として暴れまわり、神装世界の滅亡のきっかけになった。最大の武器は右腕の巨大な剣で、これを振り回して戦う。同名の女神が現実のケルト神話に登場するが、あまりにマイナーな神のためこれが名前の由来かどうかは不明。
真侵略型妖魔(メガイラ)
幻獣マンティコアによく似た容姿の怪物。節足動物を思わせる体表や顔つきなど、ここまでのオブリとは明らかに起源が異なり、後述のアルカリアとの類縁関係が指摘されている。
襲撃者(アセイラント)
隼坂怜が産み出した「仮想敵」としての怪獣。しかし自己進化プログラムの過剰発達により、ポルエアを破滅させかけており、そのせいで戦争が起きてしまった。ちなみに当の怜は襲撃者が正しく運用されている事を聞いて喜んでおり、サイコパスであることが判明。
統率型妖魔(アルカリア)
「メイ・アルカリア、パスト・アルカリア、ピュア・アルカリア」の複数種が存在。
起源不明の人型の怪物。メイ・アルカリアとパスト・アルカリアは人間に擬態する能力があり、各所で大きな混乱を招いた。明らかに知的生命体であり、何者かの使役を受けていない。明確な侵略の意図を持って行動しており、人間の言語を理解、模倣する程に知能が高い。ピュア・アルカリアは双頭の怪人であり、アルカリアのボス(アリやハチにおける女王のような存在)と思われる。前述のメガイラはアルカリアの亜種である可能性がある。
特異妖魔(シンギュラ・オブリ)
「テミス・シャドウ、シャドウ・クローン、ストレイ・シャドウ」の種類が存在し、全て「テミス」のコピー体。テミス本体が暴走した「テミス・バースト」も存在する。
ある世界から現れた「機械人間」。ステラプリズム兵器ではあるが明らかにオブリではない。しかし話がめんどうくさくなるためか便宜的にここに放り込まれている。脅威的な戦闘能力を誇る戦略的侵略兵器であり、EXRメモカの神装や幻装ですら束になっても太刀打ちできないという、その後の展開含めてウルトラマンXのゼットンじみたチート性能を見せる。そして、ステラプリズムを濃縮した「コンダクター」を複数世界にばら蒔いてしまい、確認されているだけで三つの世界に災いをもたらした。しかしその本当の製造目的は意外なものであり、長い戦いの最果てにそれが明かされることとなる。テミスの出現が、星導、ひいてはその発展型である冥導の誕生と導入につながり、かつこの二つの力は蝕や初期の神装どころではない、極めて強力な精神汚染作用が含まれているとても危険な力である。そのため、一部の隊長から「神装世界の二の舞になるのではないか」と強く警戒されている(実際、劇中テミスの口から、その事を示唆する言葉が投げ掛けられている)。
負の感情のエネルギー体
自我の時空間より生まれた「ロスト」という精神体の存在。本性を表した覚醒状態の「ロスト・ビースト」にも変身可能。
恐らくオブリでは無いと思われるが、分類別の都合でここに入れる。
容姿や言動はモルガナに近いが、その身体はステラプリズムやコンダクターで構成されているわけでは無さそうなので、不可思議な存在である。
冥導世界のロボット兵器
「ローニン、アクス、ルーク、コロッセル、マリン、ハスタ」の複数種類。
正体不明のロボット兵器達。これもオブリと分類するには無理があるが、便宜上ここに入れられる。
また、冥導世界でのシンギュラ・オブリには「ルミストテレス」という謎のロボット兵器も存在。
精神妖魔(ココロオブリ)
精神世界の感情をレイドオブリの姿で具現化したもの。階層の一番奥深くには挑んだメンバーの姿形そっくりのオブリが待ち受ける。
BOSS妖魔(ボスオブリ)
凶暴化境界の最終地点に現れるレイドオブリで、マッシブオブリに近い存在。
希少妖魔(レアオブリ)
ごく稀に発見されるオブリの希少種の総称。現時点では金色のマギレオブリのみが存在する。
オブリタワー
過去の変態オブリが出現する「何か(建築物のようなものなのは確か)」である。ルーキーとエキスパートの二つの難易度があり、更に別館もある。後にタワー内部でオブリが増え過ぎて崩壊してしまい、廃止されてしまった。
関連リンク
モルガナ(スクスト) エンド(スクスト) テミス(スクスト) ロスト(スクスト)
時空管理局(スクスト)…自らが上記のように、オブリ=時空の歪みから産み出された危険かつ直ちに殲滅すべき存在と規定しているにも関わらず、そこに属するティエラはよりによってオブリを養殖しているという矛盾が生じている。その不自然な展開から、オブリの起源に何らかの関連が示唆されている。詳細は該当記事で。