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神戸かわさき事変の編集履歴

2022-09-20 08:59:03 バージョン

神戸かわさき事変

こうべかわさきじへん

艦隊これくしょんのオンリーイベント「神戸かわさき造船これくしょん7」で起きた2件の炎上騒ぎをまとめてこう呼ぶ。

概要

神戸で行われてきた艦これのオンリーイベントである神戸かわさき造船これくしょん

2020年は新型コロナウイルスの流行によりコミックマーケットを含む大小様々は同人即売会が中止に追い込まれる中、主宰者は「感染防止対策を徹底して開催する」とし、2020年8月16日に「神戸かわさき造船これくしょん7」が開催された。


しかし、そこで予想だにしないところから炎上騒ぎが発生することになる。


事の大きさから艦これの運営元であるC2機関が動くことになったことで、外部のニュースサイトでも取り上げられており、下手をすれば艦これのみならず、他のオンリーイベントにも波及しかねない極めて深刻な事態である。


トレパク合成グッズ事件

ハンドルネーム「なのとら」氏が主催するサークルである「川崎組榛名会」にて海上自衛隊の制服を着た榛名が描かれたクリアファイルを1枚300円で頒布していたのだが、イベント終了直前になってその榛名のイラストが「コニシが描いた複数の絵からのトレパクではないか?」という疑問が持ち上がり、有志が検証した結果、海自きりしまと2018年末の一番くじが初出のクリスマス榛名の表情をキメラ合成したトレパクであることが確定した


トレパクに使用されたイラストがイラストだけに艦これの権利元であるC2機関、DMMGAMESのみならず、海上自衛隊とBANDAI SPIRITSも巻き込んだ非常にややこしい構図になっている。


このトレパクが発覚してからのなのとら氏の香ばしい奇行も話題になったが話の本筋から外れるため、ここでは割愛する。興味があれば各自ググっていただきたい。


余談になるが、有志によってなのとら氏のpixivアカウントが掘られた結果なんと、過去にガルパンでもトレパクを行なっていたことが発覚した(現在、該当作品は全て削除されている)。

しかもキャラクターのみならず、 ロゴにまで手を出しており、ガルパン公式が同人グッズの作成を禁止している原因なのでは、という嫌疑まで掛けられる始末である。


フェイスマスク事件

サークル「#艦これはみんな仲良く」の「小岡賢治」氏が田中謙介の顔をプリントしたフェイスマスクを「田中Pのコスプレ」と称して作成。それが田中氏の肖像権を侵害しているのではないかとされた。

小岡氏は当初は前述の通り「コスプレである」と主張していたが、神戸かわさき造船これくしょんでのコスプレは参加費を払う許可制であり、イベントの規約に違反していることになる


それに加えて神戸かわさき造船これくしょん7で「#艦これはみんな仲良く」が頒布した新刊の奥付にスペシャルサンクスとしてC2プレパラートや田中謙介、さらには全く艦これと関係ない人物のTwitterアカウントが当人に無許可で載せられていたことが発覚し、大きな問題となった。

また同人誌の内容も田中氏やC2機関に対するほめ殺し、ないしは直球のdisネタと取られる内容がメインとなっており、人によってはヘイト創作と感じられるものであったこともそれを加速させた。


中には「ネット上での艦これアンチのノリを同人即売会というリアルの現場に持ち込んだ」ことを恐怖する参加者すらいたほどである。


どうしてこうなったの?

原因と考えられるのは見本誌のチェック体制の甘さである。

通常は一律で義務付けられている見本誌の提出が当日は「新型コロナの感染防止対策」名目で簡略化され、グッズ類に対するイベント主宰者のチェックが甘くなっていたとされており、その脇をすり抜けてしまった、というのが有力と見られる説である。


各所の反応

これを受けてC2機関はTwitterにて「残念なことに先日行われた同人誌即売会で、一般的な同人活動の枠を大きく外れた法に抵触する悪質な販売が複数あった報告を受けました。また、それ以前より、関係社/者への業務妨害や誹謗中傷に該当する報告もあります。該当案件は確認を行い、今後必要な警察への通報や法的処置を順次行っていきます」という声明を発表。

現在は民事ではなく刑事事件としてことを進めていることを示唆している

しかし、これ以降の進捗は報告されておらず、訴訟などの具体的な動きに移っているのかわからないため、一部では「口だけなのでは」とC2機関に対して懐疑的な視線を投げかける者もいる。


さらに「#艦これはみんな仲良く」の同人誌の奥付にTwitterアカウントを載せられた人物が神戸かわさき準備会に回答期限付き公開質問をリプライで突き付ける事態になる。


関係者への誹謗も相次ぐ中で戦艦大和会がそれを諫める声明をツイートし、さらには駆逐艦菊月會が「界隈内部の自浄作用が働くことを期待します。」という非常に厳しい声明を出している。


神戸かわさき造船これくしょんの主催者は「【頒布物について】皆様にご心配と御迷惑をおかけしております。 公式運営・関係者様より連絡があり次第、協力を行い厳粛に対応いたします。また、今後の開催については判断保留とし対応を検討させていただきます。」とツイートし、頒布ルールの大幅な見直しを余儀なくされたことから、予定されていた12月27日の開催は2021年8月15日に延期されることが発表され、1年間の開催休止となってしまった。

また、この問題を起こした「川崎組榛名会」、「#艦これはみんな仲良く」の両サークルはサークルの活動に問題がないことを確認できるまで、一般参加も含めて神戸かわさき造船これくしょんへの出禁処分が下された

同様に艦これオンリーを主催する、砲雷撃戦よーい!の主催者である前川氏と、西海ノ暁および合同祭の主催者であるチャンコ増田氏はこの事件を把握しているが、出禁とする声明は出していない。また、コミックマーケット準備会もこの事件を把握しており、注意喚起が出されたほどである。


なお当事者であるなのとらは雲隠れ、小岡は艦これのアカウントをBANされたことでプリコネに逃げ、C2機関の鈍い動きも相まって炎上自体は一時的に鎮火状態となっていた。


法的措置の施行後

事件発生から半年以上が経った2021年4月1日にC2機関が「訴訟の準備が整った」として今春中に裁判の提起をすると公式Twitterで報告。

そして5月13日に「東京地裁に訴状を提出し、受理された」ことを報告し、「令和3年(ワ)第11118号損害賠償等請求事件(フェイスマスク事件裁判)」として本格的な法廷での戦いが始まることになった。2022年9月現在、判決は出ておらず、裁判は進行中である。


その後、2021年8月15日、1年ぶりの開催となった「神戸かわさき造船これくしょん8」が開催されたが、なのとら氏と小岡氏は先述の出禁処分もあり、一般参加も含めて来場することは無かった。なお、なのとら氏はこの事件をきっかけに艦これの二次創作から決別した。そして2022年4月には小岡氏のTwitterのアカウントが凍結されたことが確認されている。


権利者がイベントを潰した事例

この節は神戸かわさきとは関係ないが、重大事項のため掲載する。

砲雷撃戦の終了

2021年9月にはSDF主催の「砲雷撃戦よーい!」(以下、砲雷撃戦と表記)の開催を終了、今後の開催を一切行わないことも発表し、サイトも閉鎖された。


理由は、コロナによる緊急事態宣言による開催中止発表後、舞鶴赤れんがパークで開催された砲雷撃戦が開催を重ねるにつれて規模が大きくなり、最終的には公式イベントと誤解されかねない規模になったことから、角川アーキテクチャからの警告書が主催の前川氏に送られ、砲雷撃戦のタイトルを使った同人誌即売会が出来なくなったため。これにより、むつ市江田島市など、舞鶴以外の地域で砲雷撃戦の開催の開催も一切できなくなった。


2020年12月の舞鶴砲雷撃戦で盗撮事件が発生、この際に「艦これイベント」と表記していたことから公式が苦言を呈していたが、これが前触れだとされる。


この影響で、北吸に設置されていた島風看板が撤去され、東京で行われていた砲雷撃戦と軍令部酒保の共同開催は、高天原が主催する「軍令部酒保」の単独開催に変更された。ちなみに、SDF主催による砲雷撃戦以外の艦これ特定艦オンリーの同人誌即売会は開催を継続する。


これについて、砲雷撃戦の終了から1年経過した2022年9月、艦これ速報の管理人は「規模が大きくなりすぎて権利者から要請があった」と終了理由を推測している。


権利者が舞鎮駆逐隊を潰す

2022年9月12日には、team-orange-good主催の「舞鎮駆逐隊」が開催中止となったことが発表された。主催は中止の理由について当初は「諸事情」としていたが、ユーザーからの指摘によって以下のトラブルがあった。

  • イベント主催者のサークルが同人グッズを「オリジナルグッズ」と称して通信販売を行っていたことが発覚した
  • 旅行業法違反にあたる宿泊プランを行う予定だった
  • 痛車の展示やコスプレイベントの開催も予定していた

以上のことが見受けられたため、同人イベントの域を超えていた。こういったことから、権利者である角川アーキテクチャから翁氏や舞鶴市などに警告書を送り付けた。主催の翁氏は弁護士を介して誓約書を書かされ、以下の事項を決定した。

  • 今後舞鶴で同人イベントを行わない
  • 同人グッズの販売を行わない
  • 舞鎮駆逐隊実行委員会の解散

我音がの氏から「今回の件は公式様(角川アーキテクチャ)から直接要請があるという他界隈を見ても稀かつ非常に重たい案件です」と中止の理由を仄めかし、森本隆氏が動画で「角川アーキテクチャから警告書が届いていた」と動画で公表している。


まとめ

所謂「厄介」がチェック体制の甘さを突いて好き勝手したせいでイベント運営、界隈全体、権利者、果ては無関係の第三者にまで大迷惑をかけたという深刻な事件であり、ついには権利者がほかのイベントを潰すまでに至った事例が発生してしまった。

今後、同人イベントにおいてこうした厄介をどうやって排除していくかもイベント運営の大きな課題になっていくだろう。


そして二次創作をカサに着て好き放題やり、権利者を本気で怒らせたらどんな裁きがなされるのかのが示されるかもしれない。


関連タグ

神戸かわさき造船これくしょん


トレパク ヘイト創作 厄介


ポケモン同人誌事件


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