ドルゥヴ・ラクダワラ
どるぅゔらくだわら
ドルゥヴ・ラクダワラとは、漫画『呪術廻戦』の登場人物。
概要
死滅回游の泳者(プレイヤー)の一人。滞留結界は仙台。
受肉した過去の術師の一人であり、苛烈を極めた仙台結界において四つ巴の一角。所持得点は91点。
人物
腰巻のみを身に着け、長髪をマントのように伸ばし髭を蓄えた仙人の様な出で立ちの老術師。
かつて倭国大乱において単身で列島制圧を成し遂げた宿老との事で、この事から弥生時代(2世紀後半)に活躍した人物である。受肉による復活はこれが二度目である。呪術廻戦の登場人物の中では現状最も古い時代の出身。
乙骨に瞬殺されたため台詞が無いので性格・口調などは一切不明。
術式
自立型の二種の式神を生成し、その軌跡を自らの領域とするもの。
一方は巨大な鼠に似た式神。少なくとも体高は10m以上である。2体以上存在しており、容易く建物をなぎ倒すパワーを持ち、仙台での戦闘開始早々に暴れていた。
もう一種の式神は言及されていないが、鼠の式神のそばでは常に翼竜に似た呪霊ないし式神が複数体旋回しており、これがもう一種の方の式神ではという見方もある。
式神含めて実力は殆ど不明だが、特級呪霊の黒沐死が相性が悪いとして休眠している事、特級術師の乙骨憂太から「とても強い術師」と評されている事などから、最低でも一級呪術師以上の実力はあったと思われる。単独での列島制圧というのも登場キャラの中では屈指の戦果である。
登場した領域使いの中でも、自らの領域を式神により拡張できるというのは特異であり、それを際限なく広げられるのだとすれば、広範囲の制圧を単独で成し遂げたというのも納得できる。
その後、術式は乙骨により模倣されて戦闘に活用される。烏鷺との戦いでは自身の髪の毛から式神を作り出して、その式神の軌跡に触れた箇所に大きな傷を負わせていた。
余談
- 倭国大乱においての戦績はその効果範囲含めて作中でもトップクラスではあるが、本作の呪術全盛期はあくまで平安時代であり、弥生時代はまだ列島全体での人口も少なかった(約60万人程とされており、現在の東京の市区レベルである)。この事から、当時はまだ術師や呪霊の数や全体的なアベレージ自体が他の時代と比べて低かった事が予想できる(呪いの強さや数は人間の数やその負の思念の多さに大きく左右される)。その為、彼が平安時代や現代などの他の時代でも同じ事ができたかは不明であり、過去の功績自体はそれこそ五条悟や両面宿儺と並べても遜色ないレベルだが、決してこの2人に並ぶような規格外の存在ではない。
- 倭国大乱とは弥生時代後期(2世紀後半)に起こったとされている。一説によれば「日本最古の大規模な戦争」との事で、卑弥呼が女王になった事で内乱は終結したとされている。ラクダワラ自身が邪馬台国に与していたのか、あるいは最終的には卑弥呼側に敗北して呪物となったのかは不明。
- 2度目の受肉との事だが、一度目の受肉の詳細は不明。平安時代などで受肉し、そこで羂索と契約して再び呪物となったのではないかとの考察もある。
- 呪術師としては5人目(五条・宿儺・伏黒・日車・ラクダワラ)に登場した領域使いだが、本人があっさりと退場した為に、領域の性質や名称などは一切不明のままである。